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本 「本当にヤバイ!中国経済」

2008-06-17 | 


 

「本当にヤバイ!中国経済」 三橋貴明 彩図社 ¥1、500

私は経済のことは詳しくないのですが、日々マスコミが伝えることに、疑問を感じていました。
日本のマスコミは不思議と自国の経済に関しては、いつもマイナスイメージを与えるような伝え方をしてしているのではないでしょうか。
著者は日本の経済評論家や、メディアは厳然たるデータを無視して、「印象」でものを語るケースが多すぎると断じています。
やはり私が感じていたことは本当だったのです。

この「本当にヤバイ!中国経済」は印象や希望的観測ではなくデータの分析によって書かれています。
マスコミは中国の経済成長は目覚しく、21世紀の経済は中国の世紀、そして中国投資を煽る報道をしています。
でも、データの分析をしていくと、そのような楽天的なことはありえないことがわかります。
現に住宅バブルがはじけて、アメリカは景気後退し、アメリカへの輸出に大きく依存していた中国は経済に打撃を受け始めています。
また、同じく依存しているヨーロッパも住宅バブルがはじけて、こちらでも中国は影響を受けざるを得ない状況です。
輸出に益々依存すようになっている中国経済は、この先大変な状況になるようです。
とにかく経済や数字が苦手でも、メディアでは知ることができない本当のことがわかって面白い本でした。