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ホシクサ キングクリムゾン(育て方)

2023-12-25 23:35:00 | 育て方 (湿地植物など)
相変わらず ホシクサ で悩んでいます。

今回は『ホシクサ キングクリムゾン』
2022年の秋に 京都エンデミカ で見つけて 買ってしまったのが 事の始まり。

キングクリムゾン といえば 赤いきれいな水中葉が印象的です。
欲しいと思った時に すぐに手に入るものではないので いきなり水槽に植える勇気はありません 値段もそれなりにするし。

まずは水上葉で育てて 種を採り 安定して殖やす必要があります。
育て方がよく分からず 手探りでの育成です。


買ったキングクリムゾンは 使い捨ての透明カップに 水ひたひたソイル植えの水上株で 葉が数枚展開していて 花芽は出ていない小さな株でした。

育て方が分からず カップ入りのまま LED下に置いて様子を見ていました。
しばらくすると 根が張り始めているのが見えたので そのまま植え替えせずに肥料(ハイコントロール650-180)を数粒ソイルに差し込んで 水ひたひた程度で維持。



やがて花芽が上がってきました。






花芽が出始めると 次々に出てきます。

2023年1月になると








次々 玉(花芽)が上がってきました。
花茎が長めなので見栄えがします。
ホシクサはこの姿が見たいですよね。
この時点ではまだ追肥はしていません。
コート肥料は長期間安定して効きます。





2023年3月になると 花が熟して垂れてきましたが 玉(花)は指で揉んでもまだほぐれません。

その後 徐々に成長が止まり 花茎が乾いて細くなり枯れてきました。
夏頃には つまむとほぐれる玉も出始め 種を少しづつ収穫しました。
種は ホシクサ類の中でも極小サイズです ほぼ粉。
それに1頭花あたりの種の数が少い。

その後 いろんな環境で種を蒔いていますが 一向に芽が出ません。




プラグトレーを準備して 蒔いてみましたが これも発芽しません。
でも ホシクサ類は 忘れた頃に芽が出ることがあるので リセットできません。
他にも ポットでソイルに蒔いたり 水苔に蒔いたりしましたが 一向に芽が出る気配がなく 芽が出ない鉢を観察するだけの日が続きました。

2023年の秋に 粉水苔に蒔いていたポットから 忘れた頃に大量の発芽があり 大きくなってきた苗をポットに植え替えました。
ホシクサ キングクリムゾン は植替えに比較的耐える種類のようです。
粉水苔は洗い流せるので 根を傷めずに植え替えすることができます。




チマチマと 育った苗を抜いて植え替えていたら 抜いたあとに また新芽が出てきました。
種 蒔きすぎでした。
発芽したての時は葉がグリーンですが育つにつれて赤くなります。

でも 何が 発芽のスイッチだったんだろう。






植え替えた苗は順調に育っています。
湿度が高いほうが良いようなので ペットボトルでカバーを作りました。
花芽も順調に出ています。




咲きかけの花は あんまり可愛くない。




ドーム付のロングポットが売っていたので買ってみました。
上部に通気孔があります。




これも順調です。
撮影のためにドームの内側を拭いています。普段は結露で中は見えにくくなっています。
花芽が出たら ドームを外す必要がありそうです。

用土はソイルがベースで粒状腐植酸などを混ぜてあります。

浅い腰水でも育つようです。


プラグトレーに蒔いた種は発芽しないままですが 植えた苗は普通に育っています。
用土は粉水苔。



プラグトレーに植えた大きめの苗を抜いて植え替えました。
すでに花芽が見えます。
用土は粉水苔。
用土の中に見える 白っぽい玉は肥料(ハイコントロール650-180)です。
こんなに株の近くに肥料を差し込んでいるのに 肥料やけ してませんね。
根が底まで届いているので植え替えるならもう少し早い目のほうが良さそうです。
ソイルに植えるので 根を洗って水苔を落としました。
水苔に植えるならこのままそっと植えると 根を傷めることなく植えられそうです。








ボトルに植えた苗も順調です。
用土は 底にパーライトを入れた細かいソイル+粒状腐植酸

放射状に葉が広がる植物は ボトルの真ん中に植えたくなりますよね。
でもカビたり 苔が出たり と管理が難しくなりますが ホシクサ キングクリムゾンの場合は 水ひたひたで高湿度でも育つので ボトル向きですね。

葉はボトル内で展開して 花はボトルより上に飛び出す姿をイメージして 土を多めに入れてあります。


ホシクサ キングクリムゾン は発芽さえすれば 育てるのはそんなに難しく無さそうです。
腰水は深くても浅くても育ちます。
葉先の枯れ具合から想像すると 湿度は高いほうが良さそうです。



最初に発芽したポットは マジカルポット で底に日向土を敷いて 粉水苔を詰めてあります。
ホシクサの種はソイルの隙間に落ちると光が当たらず発芽しにくいので 粉水苔に蒔きました。
上から水をかけると 種が沈んでしまいそうなので 霧吹きでそっと水をかけていました。
ソイル植えと違って表面が常に濡れていたので 『水ビチャビチャ』な状態が発芽に良かったのかも と思い ソイルに水ひたひたで種を蒔いたら(たまたまなのかも知れませんが)揃って芽が出てきました。










発芽しなかったプラグトレーも 毎日スプレーで水をかけていたら 数本ですが 発芽してきました。

種が 常に濡れた状態にするのが 発芽のポイントなのかもしれません。
これについては もう少し検証してみようと思っています 種もまだ残っているし。



ホシクサ キングクリムゾン の 発芽で悩んでいた 2023年秋頃
アクアデザインアマノ(ADA)から 組織培養のホシクサ キングクリムゾン が発売され HPで紹介されると 急に注目され始めたのか ネット検索すると 多少 記事が出てくるようになりました が 相変わらず育成記事はほとんど出てきません。
ADAのキングクリムゾンは発売後即完売で その後も手に入りにくい状態が続いています。
私の場合 買った一株が育ち 大量の種が採れたので 色々育て方を試していますが もし 枯らしてしまっていたら 悔しくて再チャレンジしようとしても 買えないところでした。


ADAのキングクリムゾンの記事中に載っている 花付きの株は 複数株が植えてあるようです うまく小さめにまとめられていて花茎も短めで花数も多すぎずきれいに整っています。
こういうのを見たら 作ってみたくなりますよね。
ホシクサは思い通りに整えにくいのに。
肥料を調整して見栄え良く作られているのでしょう。
種を採るために しっかり施肥して育てていたら 一株で100以上の玉が付き花茎も長くなりました。

ホシクサ類を何種類か育てていますが 肥料はハイコントロール650-180 と相性が良いようです。
一回施肥すれば数ヶ月間効き続けます。
ただ 園芸用コート肥料で大袋(10kg)入で高価です。
カミハタおこし肥料が同様のコート肥料なので水に短時間浸けて粒をばらばらにすればホシクサに使えます。
ハイコントロールに辿り着く前は カミハタおこし肥料をホシクサに使っていました。




株の根元に新芽が出ました。
脇芽 ではなく 株についてきた種からの発芽のようです。




買った株が植わっていたプラカップ。
枯れた株を抜いたらこぼれ種が数株発芽していたので そのままにしておいたら うっかり乾かしてしまった。
芽は枯れたけど 再度 水をかけて様子を見ていたら たくさん発芽してきました。
いっぺん乾かしたら発芽が揃った?
試してみることが また1つ増えた。




植える用土を色々試しています。
左 食虫植物用に酸性を意識した用土
中 ソイルがベースの用土
右 たまたま横に置いていた スイシャホシクサ これも思ったように発芽しない 良くわからないホシクサ。








2023年12月末
ペットボトルを被せていた株が大きくなってきたのでカバーを外しました。
ここまで来たら 乾かさない限り 種は採れそう。






2024年1月
発芽した苗が大きくなってきたので 肥料(ハイコントロール)を用土に差し込んだら 藻類が出てきた。
苗の調子は良い。


ドーム付ポットのドームを外しました。
花芽が伸びてきたので。



あちこちで花が咲き始めた
花茎も長い。







2024年1月
ボトルに苗を植えてから約一ヶ月
花茎が長く成長してきた。
葉の数はあまり増えていない。
用土表面に藻類が出て見栄えが悪いので リシアを置いてみた。






2024年2月
花芽が大きくなり リシアも用土を覆ってきた。


肥料が入っているので リシアの成長も早く ガラス面に沿って立ち上がり始めた。


リシアがキングクリムゾンの葉を覆い始めたので 葉を浮かしたり 絡んでいるリシアを抜く必要が出てきた。


全体的にはこんな様子。
花芽が出始めると 葉の成長は止まるようで 新しい葉は出てこない。

他の鉢でも花芽が出始めていて 小さな株でも花芽が上がってきました。

発芽した芽を ちまちまと鉢に植え替えていたら 小さなポットだらけになり 置き場所がなくなってきました。





1番育っている鉢(2024年3月末)
2023年の冬に発芽してから約4ヶ月
葉が枯れて成長が止まり 花茎のみの状態ですが枯れてはいません。
小さいめの鉢なのに玉が大きく沢山付いています。
ほぐれる玉(花)も出てきたので そろそろ花茎も枯れて細くなるはずです。




ドーム付ポットに植えた株も葉が枯れて熟してきました。
こちらは 先ほどの鉢より土が多いのに花数は少し少なめです。

他にも 花が咲いている株が数鉢あるので 今シーズンは色んな環境で発芽を試せそうです。



ホシクサキングクリムゾンについて まだまだ分からないことが多いので
この記事は追記することがあります。

内容の構成上 記事の途中に追記することもあります。




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