読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

『THE MAKING』を(ほぼ)コンプリートで観てみた。 【その10】第111回〜第125回

2022-07-03 23:06:00 | ドキュメンタリーのお噂
さまざまな製品が製造されていく過程を、余分な要素を排したシンプルな構成で辿っていく科学技術教育番組シリーズ『THE MAKING』。300回を越えるそのレギュラー回(+スペシャル版)のうち、現在見ることができるすべての回を観た上で、ごくごく簡単な見どころ紹介と感想を綴っていくという続きもの記事、今回は10回目をお届けいたします。


シリーズの詳しいご説明などは【その1】に譲ることにして、今回は第111回から第125回までを紹介していくことにいたします。サブタイトルに続いて「サイエンスチャンネル」の公式YouTubeチャンネルにアップされている該当回の画面を貼っております。ご覧になる際の参考にでもなれば幸いであります。
諸事情により、現在配信されていない回については、サブタイトルに続き「欠番」と記しております。また、現在配信されている回についても、配信元の都合により動画の公開がなされなくなる場合もあるかと思われますので、その節はどうぞご容赦くださいませ。


(111)手のべそうめんができるまで

暑い夏の時期によく食べられるそうめんですが、作られるのは11月から3月までの冬期。製造工程の多くは機械化されているものの、「なかだて」(小麦粉に塩水を入れてこね合わせ、そうめんの生地を作る)や、生地を細くしていく過程それぞれを指す「こより」や「かけば」などと、各工程に昔ながらの名称を残しているところが面白いですね。
人が2本の箸を使うように棒を動かし、麺を細く細く仕上げていく機械(この工程の名称は「かどぼし」)の絶妙な動きには感心させられました。

(112)プチケーキができるまで

洋菓子の大手メーカーの工場で生産される、ロールケーキやシュークリーム、エクレア、プリンの製造過程を追っていく、甘いモノ好きにはたまらない回であります。とりわけ、シュークリームに入れるカスタードクリームが出来上がっていくところはいかにも美味しそう。
プリンのカラメルは、生地本体を注ぎ込んだカップに後から入れて沈殿させるんですねえ。そのプリンの上に、円を描くようにしてホイップクリームとマロンのモンブランをトッピングするところもまた、実に美味しそうなのであります。

(113)おもちができるまで

四角く成形した切りもちを、鏡餅型のケースに詰めて出荷するまでの過程が紹介されています。円形に並んだ自動餅つき機でぺったんぺったん搗かれるおもちの、なんとも柔らかでつやつやした質感がいいですねえ。搗きたてのおもちは急速に冷やして水分を閉じこめることで、搗きたての状態を保つことができるとのこと。また、米粒のひとつひとつに光をあて、色彩を識別することで虫食い米などを取り除く機械の働きにも感心させられました。

(114)スティック菓子ができるまで

ポ◯キー風のプレッツェル菓子(メーカーは別のところ)の製造過程です。細く切り分けられた生地にアルカリの温水をかけることで糊のようになったでんぷんの膜によって焼き色をつけたり、焼き上がった生地に切れ目を入れて、焼き上がった生地の自重によって一定の長さに折れるようにする・・・などといった、独自の工夫が興味深かったですねえ。
いちご味のチョコでコーティングしたプレッツェルが、そろばんの珠が並んだようなコンベアの上を滑るようにして流れていく映像も面白かったな(一本だけ外れて斜めに滑っていくところには笑いましたが)。

(115)みかんの缶詰ができるまで

90℃の蒸気をあてて柔らかくなった外皮に切り目をいれ、回転するローラーを通すことで皮を剥く。水槽内で高圧の水をあて、水槽の底にある鎖によって身を一房ずつに割り、食品用の塩酸と苛性ソーダによる処理で内皮を溶かして取り除く・・・。缶詰のみかんはどうやってあんなにきれいに皮を剥いてるのか?という長年の疑問(おおげさ)が、これでよくわかりました。

(116)缶コーヒーができるまで

現在もダイドーの主力缶コーヒーブランドとして販売されている「デミタスコーヒー」の製造工程です。缶の供給からコーヒーの充填、缶の密封、製造番号と賞味期限の印字などを、目にも止まらぬ速さでこなす製造ラインのすごさに目を見張りました。宮崎のニンゲンとしては、コーヒーに加えられる牛乳が宮崎産というのが嬉しかったですねえ(今もそうなのかな?)。

(117)地球儀ができるまで

ベースとなる半球型の樹脂の片方のフチを赤く塗って(そこが赤道になる)貼り合わせ、緯度や経度の線を引く。そして18分割の舟形に描かれた地図をハサミで丁寧に切り、ノリで貼り合わせてアイロンを当てる・・・という具合に、とても手作り感あふれる製作過程がなかなか魅力的でありました。こういうのを見ていると、なんだか妙に地球儀が欲しくなってくるな(笑)。

(118)ボールペンができるまで

ふだん何の気なしに使っている、ありふれた文房具のボールペンですが、1分間に600個という速さで切断された直径2.3ミリの線材を、わずか20秒でペン先に加工する精密機械の技術や、遠心力によっておよそ24000本の芯の中のインクから、気泡や空気を抜いていく工程など、生産ラインの素晴らしさはそれこそ特筆モノ。インクのボタ落ちを防ぐために加えられる添加剤に、「泣き出し防止剤」なる呼び名がついているのが微笑ましかったですねえ。

(119)マシュマロができるまで(欠番)

(120)清涼菓子ができるまで

子どもの頃に馴染み深かった、フルーツ味の錠剤型清涼お菓子の製造過程。グラニュー糖や酸味料、果汁液などを混ぜ合わせた粉末状の原料が、たくさんの細い穴から顆粒状となって押し出されるときのサラサラ感あふれる質感がいいですな。混合された原料を錠剤型にする「打錠機」は、1分間でおよそ1400個を加工するのだとか。

(121)バレーボールができるまで(欠番)

(122)ガラスびんができるまで

ビンそのものの製造工程以上に、その原料となる「カレット」を作る工程に目を見張りました。回収された空き瓶から、人の手によって異物を取り除く「手選別」に始まり、ガラスのかけらをこすり合わせることによってラベルを剥がしたり、レーザー光の反射によって認識した異物を瞬時にエアーで吹き飛ばしたりと、何段階もの選別過程を経ることで、純度の高いカレットに生まれ変わるんですねえ。

(123)ノートができるまで

中央を糸で綴じるタイプと、ダブルリングによって綴じるタイプ、2種類のノートの製造工程を紹介。1巻きが約1万メートル(ノート7800冊分)の紙ロールを、少なくなったロールの紙に一瞬でくっつけて入れ替えるところも見事でしたし、罫線などを印刷した紙を裁断して折り曲げたあとミシンで綴じ、ノートの形に仕上げるまでを素早く、流れるようにこなしていく生産ラインにも見とれてしまいました。

(124)ローラチェーンができるまで(欠番)

(125)便器ができるまで

粘土状にした石や土を焼成して作る陶器の一種ということで、茶碗などの焼きものとも重なるところの多い便器の製造過程です。粘土状に固まった本体を組み立てる時、組になった2人が息をピッタリと合わせていたり、釉薬を塗られた便器がスキー場のリフトのような機械(「フリーカーブ」というそうですが)に乗せられて焼き窯へ運ばれていたり、大便の模型を使ってちゃんと流せるかどうかを検査したり・・・と、なかなか面白い見どころの多い回でありました。


これまでご紹介した回については、以下のページにリンク集と内容のもくじをまとめておきました。新しくアップした内容を追加しながら更新していきますので、気になる回をお探しになるときにお役立ていただければ幸いであります。


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