道東の海鳥大量死を受けて、ロシアの関係者の証言をまとめた記事が7日の北海道新聞に掲載されました。記事は、タンカー油流出、不法投棄、感染症などの説はあるが、まだ原因解明には至ってないことを紹介していますが、ちょっと気になる記述があったのでご紹介します。
『ゲルト監督官は海流や風向きなどから、大量死の現場を宗谷管内枝幸町から網走市までの沖合と想定。シベリアなどで鶏への鳥インフルエンザの感染が確認されていることから「何らかの感染症の可能性もある」としている。』
所属等の説明もなしに「ゲルト監督官」がいきなり登場したのでビックリしましたが、ネットで検索すると、「ロシア天然資源省サハリン天然資源局のエフゲニー・ゲルト国後島監督官」だと判明しました。同局は国後島の海鳥の大量死を調べている部局です。
肝心なのは後半部分です。確かにシベリアの鳥フルは発生していますが、私が知っている限りでは、国後から遠くかけ離れたロシア南部に限られているのでは??そもそも、鳥フルが発生しているからナンラカの感染症かもしれないと関連づけるのは相当無理があると思いますし、それ以前に、鳥フルとの関連は本当にゲルト監督官が示唆したのかもよく分かりません。少なくとも、同様の内容を伝える3月4日のネット版の記事にはそんなことは書いてありませんでした。
最近ヨーロッパとアフリカで猛威を奮っている鳥インフルエンザは確かに心配です。ただ、いたずらに引用するのはどうかと思います。取り上げるのならば、「道内でアウトブレークした場合の対応はどうなっているのか!?」とかはどうでしょう。個人的には忙しくなりそうですが、そんなカンフル剤を投入しないと動かない情勢もあるわけで。。。
『ゲルト監督官は海流や風向きなどから、大量死の現場を宗谷管内枝幸町から網走市までの沖合と想定。シベリアなどで鶏への鳥インフルエンザの感染が確認されていることから「何らかの感染症の可能性もある」としている。』
所属等の説明もなしに「ゲルト監督官」がいきなり登場したのでビックリしましたが、ネットで検索すると、「ロシア天然資源省サハリン天然資源局のエフゲニー・ゲルト国後島監督官」だと判明しました。同局は国後島の海鳥の大量死を調べている部局です。
肝心なのは後半部分です。確かにシベリアの鳥フルは発生していますが、私が知っている限りでは、国後から遠くかけ離れたロシア南部に限られているのでは??そもそも、鳥フルが発生しているからナンラカの感染症かもしれないと関連づけるのは相当無理があると思いますし、それ以前に、鳥フルとの関連は本当にゲルト監督官が示唆したのかもよく分かりません。少なくとも、同様の内容を伝える3月4日のネット版の記事にはそんなことは書いてありませんでした。
最近ヨーロッパとアフリカで猛威を奮っている鳥インフルエンザは確かに心配です。ただ、いたずらに引用するのはどうかと思います。取り上げるのならば、「道内でアウトブレークした場合の対応はどうなっているのか!?」とかはどうでしょう。個人的には忙しくなりそうですが、そんなカンフル剤を投入しないと動かない情勢もあるわけで。。。
その件で少し(?)余波が来ているDTYです.
タンカー説,パイプライン破損説などがあるようで,重油の分析は依頼しているようですが,時間が経っているようですし,困難かと.
鳥フル説に関しては,眉唾だと思います.結びつけに相当のムリがある・・・.
サハリンⅡなどの開発計画にも絡んできますしね.不明な点が多すぎますし,仮にタンカーやパイプラインが原因だったとしてもおいそれと認めることはできないのでしょう.
土曜日に札幌のかでる2・7で夕方6時から緊急シンポジウムがあるそうですので,興味のある方は参加してみてはどうでしょう.
とりいそぎ
感染症云々に関しては,いたずらに煽るのはどうかなあと私も思います.牛山さんが仰るように,発生した場合に対応はどうなっているのか,とか,現状ではどのくらいアウトブレイクの可能性があるか,とか,検査態勢はどうか,とか,そもそも鳥の死因はどんなのが多いのか,とか・・・.現状に対する問題提起をするために引用していく方がよっぽど建設的かと.
DTY
さて、では油がどこからきたかとなると。。。いろんな利害関係が働いてきそうですね。
油の出所については、斜里町で大量に発見された2月以前、昨年の12月から1月にかけて、斜里よりも北の宗谷や網走市でも油にまみれた海鳥が発見されている事、サハリンからも同様の被害が報告されている事から、サハリン方面からの油流出の可能性が高いとの見解がなされているようです。
私も、仰る通り、サハリンⅡは怪しいと思っているんですが、あそこは日本も関わっているので、有耶無耶にされそうで怖いです。
昨年11月のサハリン東海岸沖のタンカー座礁事故も疑われているみたいですね。ロシアが調査内容を明らかにせず、サンプルの共有ができなくとも、海流モデルなどを用いて油の出所はある程度明らかにできそうな感じもしますが、どうなのでしょう?網走の沖合が大量死の現場とするロシアの主張の正当性も知りたい所ですが。。。フォーラムではこんなことは話し合われなかったのでしょうか?
あと、ロシアが感染症にこだわる背景には、渡りの時期を控えて極東でも鳥フル対策が進められるようになったという危機意識からなのかもしれません。
インタファクス通信によると、ロシア極東サハリン州当局は17日、高病原性鳥インフルエンザの監視調査のため、北方領土を含む同州内で野鳥など約1500羽を捕獲して、感染の有無を検査することを決めた。対象となるのは、北方領土などを含む同州全域で、4月3日から2週間実施。野鳥のほか、カラスやハトも対象となる。
「知床・油汚染海鳥漂着問題-知床半島・油汚染漂着海鳥問題について日本野鳥の会オホーツク支部の活動を中心に現場の状況と各機関の動きをお伝えします。」
http://blog.livedoor.jp/abura060303/
油流出事故の海の生きものへの影響についてちょっと調べたら、こんなサイトを見つけました。
http://www.erc.pref.fukui.jp/news/effect.html
油流出によって真っ先に被害を受けるのは、海水面と接触する生きものみたいです。でも、油の成分が海水中に混じりやすい海岸部では魚貝類への被害も大きいようです。特に貝類は海水を取り込んで濾過するので影響を受けやすく、ナホトカ号の油流出事故の調査でも、貝類に影響が認められたようです。でも、海の生きものはみんなつながってますし、流出の規模や期間によっては魚類も当然大きな被害を受けるでしょうから、今回も早く原因究明してもらいたいですね。
*芸能人で誰に似ているかは分かりませんが、三浦カズの顔マネはできます。既婚です。今後ともよろしくお願いします!宮島沼にもいらして下さいね。