八幡満の作る日々

造形作家「八幡満」の製作風景をあらゆる視点から紹介
動物の作陶を中心に製作途中の作品も紹介since 2008.4

ゾウばっかリ

2009年07月28日 | 製作途中の作品

最近の制作はゾウの作品が多いです。
ゾウの体のシワシワは粘土の質感に似ているようだ。


軽く粘土を捻って作ると、
粘土の質感に助けられてゾウの雰囲気が出てくるようです。
粘土の質感を生かして制作すると、粘土が喜んでるように感じます。




こんな子ゾウも作ってみました。
簡単に作っても、こんなに躍動感が出てきます。
まさに、粘土に助けてもらっている感覚です。


この子ゾウがとても気に入ったので、こんな事までやってみました・・・




焼成前の粘土の状態ですが、ゾウの群れです! 分かるかな~
 
ベタなセリフで締めくくりますが、焼き上がりが楽しみです。



学生達に教えられた事

2009年07月21日 | 完成作品
先月、滋賀県のとある高校まで陶芸の出張教室をやってきました。

今までに小学生に教えてきた事が何度かあるのですが、高校生は初めてです。
話を聞いてくれるのだろうか・・・
作品を作ってくれるだろうか・・・
私の作品に興味を持ってくれるのだろうか・・・
心配する事は一杯ありました。

小学生に教える時はどこに行ってもみんな興味心身で話を聞いてくれて、
一生懸命作品を作ってくれました。

いざ高校生の陶芸の授業を始めると、
初めは聞いてくれていたのですが、後半は、あんまり聞いていない。
熱心に聴いてくれる生徒も一部にはいましたが・・・
みんな、興味が有るのか無いのか分からない。
反応が小さすぎる・・・

俺も高校生の時は授業中、先生の話あんまり聞いてなかったなぁ・・・
もともと、生徒が陶芸をやりたくて私を指名してくれているのではないのでね。

ただ、興味のある授業は、私自身、一生懸命話を聞いていた覚えはあります。
今でも印象に残っている授業があります。

生徒全員に興味をもってもらう事は無理でも、
一人でも興味をもってくれる人のためにやればいいんだと考えるようにしました。
学校の先生ならばこの考えはNGでしょうけどね。

この考えは方は、私が普段やっている作家活動と同じ事なんだと後で気付きました。

多くの人に受け入れられる事が良いのは分かりますが、
初めからそう考えるとお客さんに合わせた作品になってしまって、
自分らしさが作品に無くなってしまいます。
初めは一人しか振り向いてくれなくても、自分らしさを大事にして貫いていけば
そこから広がっていく世界だと実感しています。

そして・・・

大切な事に気付かせてくれた高校生達の作品が、先日焼き上がりました。

たくさんある中の一部の作品を紹介します。



空想上の動物です。
四足でしっかり立っています。
羽が付いていて今にも飛び立ちそう。
背中が器になっています。



恐竜です。
鋭い爪と牙が付いています。
全体に動きが付いています。
背中がペン立てになっている。




シロナガス鯨の器です。
全体に薄く軽く作られています。
しかも躍動感があります。




ゾウのマグカップ!
粘土の質感とゾウがピッタリマッチしている。
見てのとうり、鼻が取っ手になっている。すごい。




白鳥のマグカップ?
もしくは小物入れ。
色合いが白鳥とマッチしている。




キリンのペン立て!
ラフな網目文様がとても良いです。
文様のひとつがハートマークになっている!




サメ(ジョーズ)の花入れ!
迫力が伝わってくる。
作者は、牙をひとつひとつ丁寧に付けていた。
みんなが制作を終わっても一人もくもくと
作っていたのが印象的。




ナマズかと思いきやジンペイザメの皿。
作者の指跡や指紋が残っていてテクスチャーが面白い。



見てのとうり タコのマグカップ!
足の一本が取っ手になり
後の足が土台になっている。



ゾウの小物入れ。
小物入れの中が二つに分けている。
素朴感が漂う作品です。


他にも楽しい作品がいっぱいなんです。
うかつにも、生徒の作品に癒されてしまった。 俺。

お気付きかと思いますが、今回の作品作りの課題は
動物と器を合わせた物を作る事です。
みんなそれぞれに組み合わさっている。
簡単そうに見えて、難しい課題なんです。

そして、一番の注目点は
生徒の作った作品を私の工房に持って帰って
私の作品作りの色合いにして窯で焼くのです。

生徒が喜んでくれるかは別として、焼き上がりがとても楽しみで、
完成したそれぞれの作品にもとても満足しています。

とにかく人に作品作りを教える事によって、
教えられる事がたくさんあります。
今後の私の作品作りに影響していく事は間違いない。



黄色い象

2009年07月18日 | 完成作品
< 今日、完成した作品発表します! >


FURONT




BACK (H11cm)

粘土で作った質感がばっちり出ている。

まさに土から生まれた動物って感じ。

今までにも同じようにして作ってきた事もあるんだけど・・・

今回は、なんか違う・・・

陶芸は、本当に焼きあがるまで分からないですね。

PS  黄色は俺のラッキーカラーなのさ!


最近の制作風景

2009年07月16日 | 製作途中の作品

毎日暑い日が続いています。
暑い時は暑いなりにゆっくりと制作をしています。


3年ほど前の作品です。
背中に羽が付いていて、真鍮で水面を作っています。



素焼きされた作品に色を着けているところです。



最近はゾウの作品が多いです。




窯詰めされたこの作品たちは、
先日学校の授業に教えに行った時の高校生の作品です。


動物の絵

2009年07月10日 | 完成作品

作品展の会期が終了しましたが、まだ全てが終わった分けではありません。

購入して下さった作品の輸送や配達があります。
そして、購入して下さった方の希望で作品をしまうための木箱を作らないと
いけません。木箱は作品の寸法を計って外注で作ってもらうのですが、
蓋に作品の絵を描きます。その絵を昨夜、書いたところです。
二枚ですが・・・


香立てのカバです。


これを木蓋に描くと・・・



ごちゃごちゃしてるけど、自分の世界に浸って描けたのです。






猫の作品です。


これを木蓋に描くと・・・



う~ん、ちょっと男前になりすぎたかなぁ。
自分の夢に突き進んでいる雰囲気です。
全部、自分の願望や~!

自分の作品の絵なので、自分の好きなように書いています。
とにかくいつも楽しく書いています。(木箱の絵だけは・・・)
きっと、この作品を購入して下さった方は喜んでくれるだろうと、

勝手に思っています。



「八幡満」作陶展終了しました。

2009年07月07日 | 作品展レポート

あっと言う間に会期が終わってしまいました。



「ギャラリー数寄」の入り口は前面ガラス張りになっています。
           「空を飛ぶキリン」を並べて飾っています。


会期中はあまり会場に滞在できませんでした。(遠方の為)
やはり今まで地元中心で発表していた時と違って、新しい地域の
お客さんに作品を見て頂いた事は、とても意味のある事です。
しかし、地元から離れた、遠くでの始めての個展はとてもリスクが
あります。新しくお客さんを開拓して行かなければならない為です。
だからこそ、得られた事が今回はありました。



  会場の床はコンクリートの打ちっぱなしになっています。
          作品を引き立たせる雰囲気になっています。

いつも私の作品展に来てくださる方々が、今回こんなに遠い会場でも
来て下さった事は、とてもありがたく、自分が作品作りを続けて行く
事の励みになります。

そして、当ギャラリーで初めて個展をさせてた頂いたにも関わらず、
ギャラリーのお客さんが多数会場に見に来てくださいました。
お店の方が各方面にDMを送ったり宣伝をして頂いたお陰です。
もちろん、ギャラリーの実績があっての事ですが。
新聞にも載せて頂いたりと、いろいろとバックアップして下さいました。
お陰さまで、始めての会場にも関わらず、作者とギャラリーが一体と
なった作品展になっていました。

とにかく、ギャラリーの方や来て頂いたお客さんや応援して下さる方々
のお陰で、「ギャラリー数寄」での第一歩が確実に踏める事が出来ました。

ありがとうございました。



「八幡満」作陶展レポート5

2009年07月02日 | 作品展レポート

☆ 「ギャラリー数寄」での個展終了まで、あと4日間です。
7月4日と最終日の5日は作者(私)が会場に滞在しています。

一人でも多くのお客様とお話が出来ればと願っています。
地元の陶芸作家の方ともお会いできる事も楽しみにしています。


~~~ 出品作の紹介です。 ~~~


蚊遣りブタ風子豚  (体長約20cm)

今回、このタイプの子豚をたくさん出品しています。


一点づつ、顔の表情や模様が違っています。



備え付けの展示台に「子豚」を一列に並べています。





羽根の付いたカバも出品しています。  (体長約45cm)
丸い展示台は、土壁で出来ています。


< 会場の一角 >
実際には、写真に写っている6倍位のスペースがあります。

会期中の、私が滞在していない時に来て下さったお客様が
たくさんいたようです。お会い出来なかったことが残念ですが、
その都度、ギャラリーの方にお話を聞かせてもらっています。
ありがとうございました。