大学の授業にかかわる話題

授業日誌・キャリア・学びのスキルについて

第142回日商簿記検定試験

2016年02月28日 13時14分08秒 | 学習支援・研究
「第142回日商簿記検定試験」において、
本試験の解答速報を試験日当日(2016年2月28日)に公開!

PR TIMES
2016年2月24日 12時25分 (2016年2月24日 13時08分 更新)

2016年2月28日(日)に実施される
「第142回日商簿記検定2級試験、3級試験」の解答速報を、
試験日当日にWEBサイトに公開いたします。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日商簿記検定試験解答速報について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
通信教育を手掛ける株式会社ユーキャン
(東京都新宿区、代表取締役社長:品川 泰一)は、
2016年2月28日(日)に実施される日商簿記検定において、
2級・3級試験の解答速報を試験日当日に
WEBサイトに公開いたします。
当試験を受ける方の、受験後の自己採点に
お役立ていただけます。
またユーキャンの解答速報は、
ユーキャン受講生でなくても、自由にご覧いただけます。

▼ユーキャンの解答速報
http://www.u-can.co.jp/nr1602241

※解答速報の模範解答例はユーキャン独自の見解に基づいて作成したものであり、
実際の正解とは異なる場合があります。
あくまでも自己採点の目安としていただき、
最終的な合否の判断はしないでください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
簿記検定とは
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
簿記とは、帳簿をつけるために必要な技能。
事務職から財務関連全般の就職・転職にまで役に立つのが
「簿記3級」です。実務で役立つ経理、
会計の基礎知識が習得できますので、
特に「お金」や「財務」の知識を得ようというときの、
「はじめの一歩」としてぴったりの資格です。

簿記2級では、工業簿記、商業簿記の専門的な知識を学ぶほか、
原価計算や詳しい財務諸表、伝票整理、本支店会計、
特殊仕訳帳などの知識を身につけることができます。
簿記2級を足掛かりに、さらに上の資格である簿記1級や、
税理士、公認会計士も目指せます。
また、中小企業診断士やファイナンシャルプランナー(FP)などの関連資格でも、
簿記2級程度の力があれば取得が
比較的スムーズになると言われています。

▼簿記検定についての詳細はこちらをご覧ください。
資格早わかり図鑑「簿記3級」【ユーキャン】
http://www.u-can.co.jp/nr1602242

▼ユーキャン簿記講座の詳細は以下のページをご参照ください。
簿記3級講座
http://www.u-can.co.jp/nr1602243

※リリース内容は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。
─────────────────────────
◆会社概要
会社名 株式会社ユーキャン
本社 東京都新宿区高田馬場4-2-38
代表者 代表取締役社長 品川泰一
設立 1954年6月
資本金 9,000万円
事業内容 ・資格、趣味、実用の通信教育講座の開講
・DVD、CD、書籍などの通信販売
Webサイト http://www.u-can.co.jp/

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近畿大学が志願者日本一になった理由

2016年02月27日 13時48分26秒 | 学習支援・研究
タブーに挑戦!
近畿大学が明治・早稲田を抜いて日本一になった理由

08:20
プレジデントオンライン

タブーに挑戦! 近畿大学が明治・早稲田を抜いて日本一になった理由
近畿大学 新聞広告
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT Online スペシャル 掲載


明治・早稲田を抜いた理由
「固定概念を、ぶっ壊す。」
そんなキャッチコピーがついたポスターの絵柄は、
富士山のてっぺんからまぐろが頭を突き出したもの。
テレビや新聞、雑誌などで見たことがあるかもしれない
このポスターは、近畿大学の広告だ。
かなり評判になったものだが、今でも
この絵はインパクトがある。その後も
「マグロ大学って、言うてるヤツ、誰や?」と
マグロが横目でギロリとこちらを見るポスターや、
飛行場にマグロが並び、1匹が遠く空へ飛び立っているものなど、
インパクトがある広告を仕掛けてきた。


写真:同大のポスター

近畿大学広報部長の世耕石弘さんは、
このポスターを前に「タブーを壊すことで、
新しいものが生まれるんです」と話す。

ただおもしろがってマグロをポスターにしたわけではない。
これもご存知の方が多いだろう、
世界で初めてクロマグロの完全養殖化に成功した大学だからこそだ。
今までの大学なら「マグロの完全養殖化に成功!」と
実績を全面に押し出し、偉業を成し遂げたにもかかわらず
楽しいキャンパス、と演出したかもしれない。
ところが、世界的な研究成果を逆手にとって、
自分たちを「マグロ大学」と揶揄するような、
今までにない視点で注目を集めたのだ。
関西特有の「ボケたらつっこんでやー」と言われているような、
そんなノリすら感じられる。

「大学には、なんぼでもタブーが存在します。
それを破るだけでびっくりされます。」

タブーを破る。それだけでマスコミの視線を始め、
SNSなどを使ってますます広がり注目を集める。
すると、とてつもない宣伝広告の効果が生まれていく。

さまざまな“インパクト”が功を奏して、
今や近畿大学は明治や早稲田を抜いて、
大学志願者数・日本第一位を続けている。
そこには、まだたくさんの“仕掛け”が存在する。

“日本初”で広告費用換算は4億円!?
銀座のコリドー街に日本初の「養殖魚専門店」を出したのも
その一環だ。大学直営の専門料理店も日本初。
オープン当日に集まったのは、
テレビカメラ20台。テレビの放映時間を
広告費用に換算すると、およそ4億円になる。
つまり、同じテレビ番組でCMを流すなど
広告を打って同じ効果を得ようとするなら、
4億円が必要だということ。
それを話題性で勝ち取るのが近畿大学だ。

さらには、宣伝のおかげで店には長い行列ができ、
ビジネスとしても成功している。

「当初は、養殖魚専門店も大学直営も
日本初という宣伝だけのつもりで、
お店のビジネス自体には期待していませんでした。
ところが、テレビほか露出効果もあり、
おかげさまでたくさんのお客様に来ていただいています」

このふたつの“日本初”はネタにしやすかったため、
バラエティ番組などから次々とオファーを受けたという。
ネタとして必要なのは新鮮な魚にくわえて、
日本初“養殖専門店”“大学直営の店”というキャッチだ。
芸人さんたちが養殖魚をとってきて、
叶姉妹がゴージャスないでたちで、
大学直営の居酒屋風の店で食事をした。
異色さと違和感の話題性が、さらに話題を呼ぶ。

近畿大学は学力を蓄えることと並行して、
話題を作ることでうまく宣伝につなげ、
日本中にその名を知らしめたのである。
そして、早稲田や明治の出願者を上回ることで、
またその名が広まっていく。

この手法は、どんな大企業でも
小さな店でも真似を考えてみる価値はあるだろう。
自分ができる“日本初”や、“真っ先にふれることで
友達に自慢できるような価値を作る”と、
きっかけをつくるだけで知らないうちに人口に膾炙していく。
誰もが話題にしたくなるから、SNSユーザーが
“すごい”“いいね”をいち速く送ることで
慧眼だと認められる特権も提供することになるからだ。
こうして、その名は広まっていく。

ミシガン大学のある実験で、24人の被験者に
パッケージを選ばせると、16人が見慣れたものを選んだという。
誰もがすでに見聞きして知っているものを選ぶ傾向があるのは、
そこには安心感があるからだ。
知っているほどに安心感を得られ、
周りが選ぶなら自分も……という同調作用が働く。
つまり、できるだけ人がその名を知るほうが、
選択肢の中から選ぶ確率は高まっていく。
実力はあっても、いい品でも、
埋もれてしまっては元も子もないだろう。
さらには「既知感が肯定感や好意につながる」と
されている。だからこそ、
まずは人に知ってもらうことだ。
それには、世耕さんが言う「タブーに挑戦すること」が、
ひとつのとっかかりになるかもしれない。

さらに、近畿大学が明治大学・早稲田大学を抜いて
日本一の志願者数になった理由には、
まだ“日本初”が存在する。

携帯電話で大学願書出願の時代
近畿大学は「エコ出願」を行っている。
2014年から紙はいっさい廃止。
100%ネットのみで願書を受け付けるというものだ。
今どきの学生はほとんどがスマートフォンを所有しているし、
家にパソコンがあることも多い。
もしIT機器を所有していなくても、
図書館やネットカフェに行くこともできる。
つまり、誰でもネットで出願可能というわけだ。

書き損じる心配もなく、
さらにネットなら3,000円も出願料が安くなる。
スマホで15分で願書出願できるなら受験してみようかな、
という気分にもなるだろう。
エコ出願を開始してから出願者は1.5倍になった。
もちろん、さまざまな広報戦術が並行しているが、
手軽さが倍率アップにつながり、
学生も集まりやすくなり、大学のレベルアップにも
一役買ったことは間違いない。

そして、大学が練る広報戦略は、
雑誌AERA「近代パワーでニッポンを救う!」、
Newton「近畿大学大解剖」など、
市販のムックにまで広がっている。
もちろん大学が数多く買い取るのだけれど、
書店にも出回り、平積みで“近畿大学”の文字が表紙に踊る。
普通に学校内で広報誌を作ったなら、
年功序列や勤続年数、立場や研究実績など
あらゆることを考えて、先生を紹介しなければならない。
ところが外部に投げることで、
その雑誌がいいと思ったことを選んで、
実績や新しい発見などを平等に扱ってくれるようになる。
すると、近畿大学48学科のおもしろいところ、
優れた研究成果などを客観的に紹介できるというわけだ。

近畿大学は、前科があり
「大学などいらない」と豪語する人物を入学式に呼ぶなど、
さらなるタブーに挑戦する。加えて、
世耕さんが話す“変態大学(kinkyは英語で変態)から、
世界に羽ばたく大学へ!”のプロジェクトなどの話題もあるが、
それらはまた次回に。

(上野陽子=文)

http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_17246.html?page=1

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルセデス・ベンツとBMW、なぜ日本で最近「売れて」いるのか

2016年02月25日 13時08分17秒 | 学習支援・研究
メルセデス・ベンツとBMW、
なぜ日本で最近「売れて」いるのか?

ビジネスジャーナル
2016年1月29日 06時13分 (2016年1月29日 14時30分 更新)

2015年に日本で新規登録された輸入車の中で、
ブランド別登録台数ナンバー1となったのは、
メルセデス・ベンツだった。
2位以下を1万台以上引き離し、
対前年比107%の約6.5万台。
暦年年間ではもちろん過去最高であり、
このままいけば3年連続で単年度(4~翌3月年度)登録台数が
過去最高となることは、よほどのアクシデントでもない限り
間違いなさそうだ。

その「よほどのアクシデント」に見舞われた
フォルクスワーゲン(VW)のオウンゴールによる
メルセデス・ベンツの完勝。
えてしてそう思われがちだが、実際には決してそうではない。
その証拠に、1月からVWの排ガス規制逃れ発覚直前の
8月までの累計台数でも、メルセデスは登録台数トップを独走しており、
VWショック直後で影響がまだ顕在化していなかった
上半期(4~9月)登録台数では、
初めて輸入車第1位を獲得していた。
 
メルセデスサイドにしてみれば、
「VWショックなどなくとも堂々と1位になれたのに」と
いった“悔しさ”があるに違いない。
投げをうつ絶好のチャンスを前に、
相手が自ら土俵を割ってしまった感じだろうか。

輸入車全体としては、前年の実績を割り込んだ。
ちょうどVWの減少分がマイナスになった勘定だ。
それでも、VWショックの影響は今のところ
限定的だといってよさそうである。
というのも、当初はVWグループ以外の輸入ブランドにも
悪影響が及ぶと予測されていたからだ。

VWショックはディーゼルエンジン問題で始まったゆえに、
ディーゼル市場がようやく回復しつつあった日本では
大きなイメージダウンが心配されていたのだ。
折しも、国産ハイブリッド勢に対抗すべく、
燃費のいいディーゼル車を核にした
エコカー販売戦略を始めていた輸入ブランドも増えていた。
日本では売っていないVWディーゼル車の悪評で、
日本へ正規輸入される他ブランドの
ディーゼル車販売にも悪い影響が出てしまう――。
そんな不条理に、ディーゼル車ラインナップを持つブランドは
さらされていたわけである。

今ではディーゼル車が人気のメルセデスやBMWの堅調ぶり、
さらにはディーゼル車を主役に据えたばかりの
ボルボの躍進などをみるにつけ、
VWショックに対して日本の消費者は
比較的冷静に反応したようにも思える。
もとより、VWのセールスはショック前から
低空飛行気味であったし、VWグループで
不正発覚の影響を被ったアウディも
主要モデルのフルモデルチェンジを控えて苦戦中で、
一連の事件は“だめ押し”とはなってしまったものの、
好調な他ブランドの勢いを大いに削ぐまでには至らなかった。
つまり、VWショックの影響は限定的であったということだ。

ブランドの棲み分け
こうした背景には、VWとほかの好調ブランドの棲み分けが
以前からはっきりしていたことも影響しているように思われる。
つまり、メルセデスやBMWは評判の確立した
ロイヤリティユーザーの多いプレミアムブランドであり、
VW事件は「対岸の火事」だと認識されたのだ。

また、プレミアム化をめざしながらもユーザー層が
VWと重なるボルボあたりは、ショックとは無縁の
非ドイツ車として、VWやアウディが
本来獲得すべき新規ユーザーを収容する受け皿となったのだろう。

こうして、VWショック後の日本の輸入車マーケットは、
VWとアウディの“ふたり負け”状況となり、
全体的にはプラス基調でありながら、
この大きな2ブランドのマイナスが響いて
全体数におけるマイナス成長を余儀なくされたに違いない。
 
B登録を回避
もうひとつ、12月の輸入車新規登録台数を見ると、
面白いことがわかる。実は
トップ4が軒並み前年割れとなっているのだ。
VWとアウディは不正ショックの影響である。
これは単純な理由だ。では、メルセデスとBMWが
それぞれ販売台数を約11%、約5%落としたのは、
いったいなぜだろうか。

推測するに、VWとアウディが自滅してくれたことで、
メルセデスもBMWも必要以上に
新規登録獲得に力を入れなかったのだろう。
たとえば14年末は、登録台数争いが最も熾烈だった年末で、
VWとメルセデスが登録台数1位をかけて大接戦を演じた。
結果、メルセデスがなんとVWに140台差にまで迫ったのだ。
つまり、メルセデスはもう
一昨年から勢いづいていた。

その裏には当然、比較的安価な車両を
ディーラー登録する、いわゆるB登録戦法があったに違いない。
15年初の中古車オークションや中古車販売店には、
“登録済み未使用車”のメルセデス・ベンツAクラスや
Bクラスがたくさんあった。
 
15年末に限っては、世界ビッグ4のうち巨人のVWが自滅し、
上昇機運にあったアウディにも
急ブレーキがかかった。メルセデスとBMWは、
無理せずとも目指す地位を確保できたため、
大量のB登録という事態を回避できたのだろう
(それでも大手販売店には今年も
登録済み未使用車が並んでいるが)。

ブランドを傷つけずに済んだ輸入元はもちろん、
販売店も大いに安堵したはずだ。
B登録戦法を使うと、輸入元からの報奨金などで
一次的には潤うものの、いずれにせよ一端登録しただけの車両なので
そのまま放置するわけにはいかず、
自社で捌ききれなかった場合は中古車市場に回すほかない。…

軽自動車マーケットをみてもわかるとおり、
いきすぎたB登録は中古車相場の値崩れを必ず引き起こす。
超高品質な中古車(新古車などと呼ぶ)による
供給過剰状態に陥るのだ。B登録するようなクルマは
ある程度人気の高い売れるものが多いので、
必然的に中古車市場における流通台数も多い。
そこに、新車のような中古車が大量に流れ込んで
健全なマーケットが保たれるわけがない。
セールスの先食いでしかないから、
ボディブローのようにじわじわと
後々の新車販売にも悪影響を及ぼす。

輸入車市場のターニングポイント
16年にVWグループは、信頼回復を何よりも優先することだろう。
そして、いまいちど日本市場における
ブランドの方向性を構築すべく、新たな戦略を立てるに違いない。
一方でメルセデスやBMWといったプレミアムブランドは、
VWやアウディの得意とする小型車マーケットを
精力的に開拓しつつ、確実に地歩を固めて
成長しようとすることだろう。台数よりも
質という転換を図るブランドもあるかもしれない。

日本市場における輸入車マーケットは
驚くほど小規模であり、ついに米フォードは今月、
日本市場からの撤退を表明した。しかし、
海外勢にとってはまだポテンシャル=見込みのある市場だ
と考えることもできるだろう。

VWショックというピンチを、はたして
チャンスに変えることができるのかどうか。
いずれにせよ、16年は日本市場における
輸入車市場のターニングポイントになりそうだ。

(文=西川淳/ジュネコ代表取締役、自動車評論家)

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20160129/Bizjournal_mixi201601_post-5308.html

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新卒の一括採用からはみ出した学生の採用

2016年02月23日 00時14分21秒 | キャリア支援
マニアック人材の「アンティーク」と「ガラクタ」の境目

01月26日 15:20
プレジデントオンライン

マニアック人材の「アンティーク」と「ガラクタ」の境目
マニアック人材の「アンティーク」と「ガラクタ」の境目
(プレジデントオンライン)
PRESIDENT Online スペシャル 掲載

新卒の一括採用からはみ出した
若者向けのマニアックな就職サービス
「就活アウトロー採用」。
そこに集まる若者たちの価値は
「アンティーク」のようなものである――。
前回の鼎談(http://president.jp/articles/-/17016)に続いて、
NPO法人キャリア解放区の納富順一代表と若新氏が、
アンティークとして輝ける人と
そうでない人について意見を交わした。

■「アンティーク」か、それとも「ガラクタ」か

【若新雄純】前回話したように、
「就活アウトロー採用」で出会う若者は、
商品で言うなら、「アウトレット」というよりも
「アンティーク」に近いイメージなんですね。
社会にうまく合わせていくことが苦手で、
就活からはみ出したり、
会社で上司と衝突したりしますが、
それは彼らの能力やスペックが劣っているからではありません。
彼らは、自分が納得できないことには反発するけれど、
納得さえすれば仕事にも前向きに取り組み、
組織にいい刺激を与えられる存在になります。
つまり、大半の企業にとっては「ガラクタ」かもしれませんが、
そこに価値を見出す企業にとっては
「アンティーク」のような存在になれるんです。

では、どんな人が「ガラクタ」で終わらずに
「アンティーク」のような価値を発揮できるのか。
マニアックな若者と企業を多数マッチングさせてきた納富さんは、
どのように感じていますか。

【納富順一】社会に対して感じるズレや違和感、
その現状に向き合い、腹をくくってやっていける人が
「アンティーク」として輝ける人でしょうね。

オットー・シャーマー博士が提唱する「U理論」では、
「内省」によってUの字を描くように内面深くに降りていき、
その後、葛藤しながらも自分の内面から沸き起こる力に気づき、
再び浮上することで真の自分に至ると言います。
アウトロー採用の若者たちも、
社会とのズレや違和感を覚えている時点で、
「内省」はできていると思うんです。
感受性をすべて押し殺して、
“商品”になることが求められる一般的な就活に対して、
「これっておかしくないか?」と感じることのできる彼らは、
人間らしいと言えます。

ただし、内省するだけでは「アンティーク」にはなれません。
内省の後に「覚悟」のようなものが必要なんです。

【若新】それはつまり、自分の複雑さ(コンプレックス)と
共に生きていく覚悟ですね。
「僕はこんな人間である」ということを受け入れながら、
「こんな僕でも受け入れてくれる会社や社会があるなら、
一肌脱いでがんばろう」という覚悟。

■「自己分析」の勘違い
【若新】ただ自分と向き合ったからといって、
個性的な自分を完璧に受け入れてくれる社会が
待っているわけではありません。
自分を知れば、自分にぴったり合う社会があるのではなくて、
自分が社会とどれくらいズレているかを知るだけです。
就活における「自己分析」の勘違いは、
「自分分析すると自分にぴったりな業界や会社が見つかる」
と信じて疑わないことなんじゃないかと思うんです。

必要なのは自己分析ではなく「自己対話」ではないでしょうか。
自己と対話したり、内省したりすると、
「自分はなんでこうなんだろう」「自分はダメだな」
「この部分はなかなか直せないな」と思ったりしますよね。
そして社会を見て、「こんな自分は社会とこんなにズレている」
ということがわかる。社会とのズレを理解したうえで、
「ここはがんばって改善してみよう」とか、
「この部分は変えられないから、あきらめよう」
とか思うことが「覚悟」です。もしくは、
「手放す」とか「あきらめる」ということかもしれません。
社会に対する覚悟やあきらめを持って、
現実に向き合っていく。
このプロセスが重要なんです。

【納富】同感です。就労経験のない若者は、
自分の全てを受け入れてくれる会社を探そうと
完璧主義に陥っている人がとても多い。
極論ですが、自分にとって大切な価値観を守るためなら土下座だってできる、
という状態であれば、選択肢はぐっと増えるはずです。
もちろん企業に媚びる必要はありません。
芯を残しながらも少しだけ柔らかくなるといいなと思います。

【若新】社会とは、個人個人にカスタマイズされているものではなく、
どちらかといえば大衆向けにカスタマイズされています。
自分のことを知れば知るほど、
社会との妥協点や折り合いをつけないといけないはずなんです。

【納富】アウトロー採用に集まる若者たちも、
自分たちを受け入れてくれない社会が悪いとか、
就活システムが悪いとか、たとえ
それが事実だとしても、その段階で立ち止まったままの人は
企業から採用されません。問題は
すべて自分が引き起こしているのだと気づき、
社会と向き合っていける人だけが、
「アンティーク」のように光り始めます。

■「アンティーク」は歩み寄る

【若新】自己対話や内省が大事だと言いましたが、
内省するにしても、1人でやるのは容易ではありません。
1人で内省していると、考えていることが
正しいのかどうかもわからないから、不安ですよね。
ですから、内省には「場」が必要だと思うんです。
内省する人同士が、お互いの不安や悩みを共有することで、
「このことで悩んでいてもいいんだ」と
自分の悩みを認めることができる。
アウトロー採用のプロセスが、若者たちが
安心安全な場であると感じてもらったうえで、
若者同士あるいは企業の担当者とオープンに
話し合える自己開示の場を設けているのは、
そのような狙いからです。

そこで、「こんな自分を受け入れてくれる」という会社が
現れたときに、「この会社のために自分はコミットしよう」と
覚悟を決められるかどうかは、本人次第ですよね。
妥協ではない、自発的な「歩み寄り」ができるか。

【納富】そう思います。本人が自分で一歩を踏み出さない限り、
周りがその人の覚悟を作ってあげることはできませんからね。
アウトロー採用の若者の場合、
入社してからも価値観の違いから周りと衝突することが多いので、
「これが自分で選んだ道」という腹くくりが必要だと思います。
それがないと、入社後の摩擦や
辛いことに耐えられないでしょうから。

覚悟は自分で作るものですが、一方で、
社長や人事担当者など企業側の呼びかけも大事でしょうね。
アウトロー採用に集まる若者にとって、
一歩を踏み出すのは怖いことなんです。
画一的な就活のやり方はおかしい、間違ってる、
自分は自分に正直に生きるんだと強がっていても、
周りがどんどん内定を決めていく状況に、
大きな不安と焦りを感じています。
そんな彼らに、「不器用さも含めて君のことを受け入れるよ。
一緒に働こう」と声をかけてくれる企業が現れれば、
一歩を踏み出しやすくなります。
必要とされるありがたさをかみしめ、
「自分を拾ってくれた恩返しをしたい」と
覚悟を決めて働き始める若者は多いですね。

【若新】摩擦とお互いの歩み寄りの中で
感謝をちゃんとかみしめられるかどうか。
マニアックな人材として輝くということは、
普通の人以上に自分と向き合い、
そして社会と関わり合うことが必要になってきますね。
アンティークであるということは、
決して孤高の存在になるということではないんですね。

(納冨順一、若新雄純=談、前田はるみ=構成)

http://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_17211.html?page=1

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ソロスが警告「2008年に似てきた」

2016年02月21日 23時15分45秒 | 学習支援・研究
ソロスが警告「2008年に似てきた」
~日本を襲う「円高・株安」の正しい読み方

現代ビジネス
1月25日(月)11時1分配信

ソロスが警告「2008年に似てきた」~日本を襲う「円高・株安」の正しい読み方



ソロス氏のファンドは中国関連株をすでに売っている〔PHOTO〕gettyimages

いまや世界中が火薬庫だ。
各国は導線でつながり、
一つが火を噴けば、全世界が
炎の海と化す。
燃え盛る炎をかいくぐり、
いかに身を守るか。
正しい「逃げ方」がある。

ソロスが警告「2008年に似てきた」
スリランカ最大都市のコロンボ。
海岸沿いに建つ5つ星ホテルのシナモングランドに、
その男が現れたのは1月7日のことだった。

ジョージ・ソロス氏。
推定2兆円という巨額資産を
たった一代で稼ぎあげた伝説の投資家であり、
85歳になったいまも
マーケットの最前線で活躍する鬼才である。

この日、ホテルのオークルームでは
『スリランカエコノミックフォーラム』が開催されていた。
ソロス氏はそのパネルディスカッションに参加するため、
この地を訪れていたのである。

ソロス氏は、そこで衝撃的な発言を口にした。
「いま金融市場に目を向けると、
深刻な課題が見つかる。
それは私に2008年の危機を思い起こさせる」

2008年の危機が、同年に勃発し、
世界経済を地獄へ突き落とした
リーマン・ショックを指していることは言うまでもない。

ソロス氏はさらに、中国経済の失速から起きている
世界的な商品価格の下落などを懸念したうえで、
警告を続けた。「われわれは
とても深刻な問題に直面している。
それは危機と呼べるものである。
それはいま始まったばかりである」

「投資家に対してガイダンスをするとすれば、
とてもとても用心深く、とてもとても
慎重になるべきということだ」

そんなソロス氏の「予言」を
そのままなぞるかのように、世界のマーケットでは
年始から株式ショックが勃発。
中国発で始まった暴落劇は
即座に世界全土に波及し、各地で
クラッシュが次々と巻き起こる異常事態に発展している。

中でもアラーム音が強く鳴り響いているのが、
日本株である。
1月4日の大発会から暴落が止まらず、
日経平均株価はたった5日で1,000円以上も下げる
フリーフォールに突入。
「今年は2万5,000円もあるぞ」などと浮かれていたムードが
一転し、先行きの見えない恐慌状態に陥っている。

「マネーが大転換を始めました。
日本はいよいよ円安・株高局面が終わり、
円高・株安局面に突入したのです」

経済アナリストの中原圭介氏が指摘する。
「実は昨夏あたりから、日本の株式市場から
海外の長期投資家が大量に去っています。
アベノミクスもそろそろ限界で、
米国の利上げを転機に円高転換が始まり、
円高・株安フェーズに入っていくと読んだからです。

日本株市場に残ったのはヘッジファンドなど短期筋で、
彼らは急激な空売りを仕掛けることで儲けを狙う。
年始から暴落相場になっているのは彼らの仕掛けです。
年内に1ドル=105~110円まで円高になると見ています。
株価は早晩に1万7,000円を割るでしょう」

円高デフレへ逆戻り
あまり知られていないが、
目下の事態を重く見た黒田東彦総裁率いる日本銀行は、
年始から日本株の買い支えに動いている。

1月4日に369億円、1月6日に352億円、
1月7日に352億円。日銀は
立て続けに巨額マネーを株式市場に投入したのである。

しかし、日銀のそんな買い支えも
ヘッジファンド勢の猛烈な売り圧力にあっさりと敗北。
日本株は脆くも崩れ落ちたというのが、
年始からのマーケットの内幕である。

「日本株は1万4500円までの暴落を覚悟したほうがいい」と、
エモリキャピタルマネジメント代表の江守哲氏は言う。

「円安から円高へ転換する流れは
これからますます進んでいくので、
円安が支えてきた日本株が下落するのは当然です。
円高の最大の理由は米国の利上げで、
直近3回の利上げ局面では平均して23円の円高になっている。
そのままあてはめれば今回は1ドル=102円の円高もあり得る。
そのレートで試算すると、株価は
1万4,500円ほどまで暴落する可能性がある」

FXプライムでチーフストラテジストを務める
高野やすのり氏も言う。「日本はアベノミクスの好循環が
逆回転を始め、円高で輸出企業の業績が悪化、
それがさらに円高を進めるという悪循環に入ろうとしています。

最近のドル円の変動幅が年平均で約16円であることを考えれば、
1ドル=105円まで進んでもおかしくない。
チャート的に見ても、105円近辺は
ターゲットにされやすいレートといえます」

日銀が全国の民間企業約1万社を対象に調査した
「全国企業短期経済観測調査」には、
大企業が為替レートをいくらに想定しているか、
その秘中の秘を調べた結果がひっそりと掲載されている。

見ると、自動車は1ドル=118円82銭、
電機は119円62銭、鉄鋼は120円77銭など、
詳細データがずらりと並ぶ。
製造業全般では119円40銭とされており、
マーケットでは、「この一線を超えれば、
救急車を呼ぶ必要があるほど日本経済は
重症になる」との意味を込めて、
「ドル119」と呼ばれる。

それが年始から円高が一気に急伸。
119のラインを突破してなお、
円高が止まらない非常事態に陥り、
市場関係者は震え出した。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部長の鈴木明彦氏が言う。
「これまで日本企業の収益がよかったのは、
モノが多く売れていたからではなく、
円安で海外売上高が円換算でかさ上げされていたのが大きい。
それが剥落するのだから、
株が売られるのは自然な流れ。

原油安で救われている面もあるが、
その背後に中国など世界経済の減速があるのだから、
収益環境は厳しい。政府が言う景気の緩やかな回復も怪しく、
株価はまだ下がる可能性がある」

業績絶好調とされるトヨタ自動車でさえ、
上半期決算で円安効果を考慮しないと、
実は減益(前年同期比)。連結販売台数も
前年同期比で約20万台減っており、
円安頼みが実情である。
岡三証券日本株式戦略グループ長の石黒英之氏が言う。

「日本企業はここ数年の円安で一服できていた時に、
大胆な構造転換を進めるべきでした。
が、多くはこれができなかったため、
今後は厳しい。キヤノンは
円安で売上高を保ってきたが、円高転換によって
海外勢に価格競争力で負けるリスクが出てくる。
新日鐵も、世界的に需要が減少している中で、
円高に振れると一段と利益が減るリスクがある。
シャープ買収と騒がれている
液晶大手のジャパンディスプレイも、
円安で利益を維持していたので、今後はきつい」

マーケットバンク代表の岡山憲史氏も言う。
「円高が長期化するとデフレが再燃してくる。
モノの価値が下落すれば当然、
土地の価値も下がっていくので、
三井不動産などの不動産関連には悪影響が出てくる。
三菱UFJFGなどのメガバンク、
オリコなどのローン各社の業績にもマイナスになる」

ソロス氏が語ったように、危機は始まったばかり。
この先に見えてくるのは、
デフレへ逆戻りという悪夢である。

日経平均9000円へ
証券会社幹部の間では、さっそく次の
Xデーの日付まで語られ始めた。
日本株暴落のXデーは3月16日、
というのである。

これは、アメリカの中央銀行にあたる
FRB(連邦準備制度理事会)が、
昨年末に続いて2度目の利上げに踏み切るとされる日である。
目下、中国経済は大失速から抜け出せず、
欧州も長期停滞に突入。
アメリカだけが一人気を吐いている中で、
FRBのイエレン議長が3月の利上げを成功させれば、
アメリカの復活が本物だと確認される一大イベントとなる。

「逆にこの利上げに失敗すれば、
世界経済を唯一支えられるアメリカすらダメだという、
逆の意味での一大イベントとなってしまう。
実は、アメリカは3月に利上げに踏み切るほど強くない。
これまで住宅や自動車が売れて景気を牽引してきたが、
これはゼロ金利で低所得者が借金購入できたのが大きい。
それが昨年の利上げで、
景気の腰折れリスクが高まっている。

アメリカは個人消費がGDPの7割ほどを占めるので、
消費が減退すれば、一国全体が大きく冷え込む。
3月に強引に利上げに踏み切れば、
アメリカ大減速のトリガーとなりかねない」
(RPテック代表の倉都康行氏)

そうなれば、特に「アメリカ一本足打法」で
なんとか持ちこたえてきた日本企業にとっては大打撃。
円高で疲弊しているうえ、頼みのアメリカが崩れるとなれば、
マーケットで日本株の凄惨な投げ売りが
始まる事態は容易に想像がつく。

「もちろん、日銀が1月中にも追加緩和という対策に
動き出す可能性はあります。しかし、
現在の下げ相場はアベノミクスの失政を
投資家たちが見抜いて、日本売りを仕掛けている面もある。
昨年末の日銀による追加緩和の補完措置への失望感も広がっている。
日銀の追加緩和で一時的に株価が持ち直しても、
長続きせず、再び下落トレンドに入っていく可能性は高い。
最悪、1万5,000円割れもあるでしょう」
(株式評論家の渡辺久芳氏)

ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表の菊池真氏は、
「日銀の追加緩和が日本株のさらなる暴落をもたらす」と指摘する。
「日銀は4月28日の金融政策決定会合で、
追加緩和を打ってくる可能性があります。
4月下旬はちょうど'16年度の企業業績見込みが出始める時期。
減益予想ラッシュで景気悪化ムードが広がれば、
追加緩和に動かざるを得なくなるからです。

ここから、日本株の本当の終わりが始まる。
一時的に株価は上がるかもしれないが、
金融政策ではもう日本企業の業績は支えられないとわかり、
株価はまず1万4,000円を目指して下落を始める。
さらに、マーケットが日銀の政策の矛盾を意識し始めると、
第2弾の日本売りが幕開けする。
年末までに、日本株は9,000円まで
売り込まれてもおかしくない」

株価が半値近くまで落ちるリスクがあるのだから、
逃げるのが得策だ。
プロが指南する「正しい逃げ方」は明日公開

「週刊現代」2016年1月30号より
週刊現代

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160125-00047530-gendaibiz-bus_all

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする