日曜日は、家内の姉夫婦に去年の9月に誘われて以来、久々、篠栗九大の森に行ってきた。
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九州大学の演習林であるが、一定のルールを守れば誰でも手つかずの自然を楽しめる。
コースは一周2kmほどだ。
この森を、植物や、昆虫、野鳥に詳しい方々と一緒に散策して、レクチャーを受けながら観察すると言う例会に参加した。
参加費、入場料とも無料である。
植物好きの家内は9月に初参加して以来、ずっと月一のこの例会に出席している。
とにかく面白いらしい。
私はと言うと、
花や果実なら興味も少しは湧くが、葉っぱや木を見て感動するような、知識も関心もなく、ずっとご無沙汰だったが、
「冬になると、野鳥が来てるよ。」(家内)
動くものなら・・・と参加した次第だ。
薄暗い森を歩く。
ここでのテーマとは全く関係ないが、
下の方に緑色に発光している物が写っている。
あんなもんなかった筈やけど・・・なんじゃろか?
話を戻す。
森を進んでいくと、
「ちょうどクロキの花が咲いてますね。」
植物にやたらに詳しいおばさんが説明してくれるのは、とても地味な花であった。
こんな花でも、十分に好事家は楽しめるものらしい。
以下、
記載する植物名などは、全てレクチャーされたものである。
私の知識などは、1mmもない事を書いておく。
「カマキリの卵があった!」(家内)
このように、それぞれが興味を引くものを発見したら、周りの者に知らせると言うのが、暗黙のルールである。
それに対し、詳しい方が講釈を加えるという流れだ。
イヌザンショウ
「枝が落ちた跡が人の顔みたいに見えるでしょう?」(詳しいおばさん)
あー、なるほど。ほんとですね。
てな調子だ。
僅か2kmほどの距離だが、数メーター歩いては観察の繰り返しである。
一周するのに2時間半ほどもかかる。
黒蘭
これのどこに興味を引く物があるのか、私には皆目わからぬが、それでもだんだんと歩くのが面白くなってくるから不思議だ。
ヒヨドリ
出た!動いてるものがいたぜ。
ピントが合ってないのは、一瞬でシャッターを切らねばならぬからだ。
と、言い訳したいが、
ヒラタケ
これは動いていない筈だが、それでもピントはあってない。
「食べられますよ。誰か食べてみてください。」
私は2番目でお願いします。
鴨
この森の中央部は大きな池になっている。
水鳥が沢山来ていた。
ただなんせ遠い。最大ズームでもこの程度である。
なので、この時期は双眼鏡を持ってきている人も多いのだ。
その昔、ここが演習林となる前は、この辺りで石炭を掘ってたとのこと。
この穴はその坑道跡であるらしい。
大規模な炭鉱ではないようだが、手掘りで掘り進めたような跡が何か所もある。
「それでも相当深いですよ。落ちたら上がってはこれません。」
てな話をしていたら、すぐそばで
「シイタケ見つけた!」
ヒラタケはまだしも、野生のシイタケは相当珍しいと、いい年したおじさんやおばさんが大喜びしている。
そ、そういうものなのか。
ヒメオドリコソウ
小さいが、ようやく花らしい花があった。
オオイヌノフグリ
「かわいかー」(一同)
う、うむ。
ニホンアカガエルの卵
こんな水溜りに産卵して、干上がったらどうするつもりなんだ。
ちったあ考えろよ!
今度親ガエルに会ったら、説教の一つもしてやるつもりだ。
ラクウショウ
最近はこれが結構有名になり、撮影の為にこの森を訪れる人が増えたんだとか。
ただ、貴重な気根を痛めるような場所まで入ってくる者もいるとかで、ロープが周りに張られている。
節度ある観察をお願いしたいものだ。
マガモとカルガモが混在しているとの事だが、私にはどれがどれやらとんとわからぬ。
アメリカフウ
葉っぱが落ちて、実だけが残っていた。
さて、そろそろゴールだ。
私のような門外漢でも、レクチャー付きだと案外と楽しめる。
来月以降になると、花々で賑やかになってくるらしい。
楽しみである。