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知る権利とホリエモン

2005年03月28日 21時22分09秒 | 
ライブドア・堀江社長インタビュー 一問一答全文

 今日行われる予定だった、堀江-北尾会談は中止になった。
北尾氏のいう、「大人の解決」とはどういうことなのか、
おそらく、ライブドアにおとなしく引き下がってもらうということ
だと思われるが、どうなるのかな。

 今後どうなるかはともかく、産経新聞の堀江氏のインタビューを読んで、
自分なりに、ホリエモンが目指さんとしていることを理解してみた。
特に、国民の「知る権利」の観点から。

 「知る権利」とは、情報の受け手としての自由である。
それは、表現の自由から導き出される。
表現の自由は本来、自分の意見を表明する自由であるが、
現代社会において、一般庶民が情報は発することがないとされる。
情報の送り手は、専らマスメディアであり、そこから流される
情報を一方的に受け止めるのが、国民となってしまった。
芦部信喜『憲法』163頁

 これまでは、たしかにそうだった。それが悪いと言うわけではない。
しかし、今日、インターネットが急速に発達している。
その中で、一般の国民は単なる情報の受け手ではない。
また、これまでマスメディアから流される情報は、国民に流通するまでに、
送り手の側で、いわば恣意的に情報の取捨選択がなされていた。
我々国民は、その「限られた」情報を受け取って、
それをもとに自分の主張を組み立てるしかなかった。

 しかし、インターネットの登場で、我々の知らない
情報がまだまだたくさんあることを知り、また、
自分が積極的に送り手となりうることを知ったのである。

 つまり、ホリエモンが言わんとしていることは、
「送り手たるメディアは、もっとしっかり情報を流通させよ」
「国民も情報の送り手であることを自覚せよ」
ということだと思う。

 今後、ホリエモンがどうなるかはわからない。
フジテレビ、ソフトバンクといった巨人によって、
結局、踏み潰されることになるかもしれない。

 けれども、ホリエモンのやらんとしていることは、
企業買収に対する日本企業への警鐘にとどまらず、
テレビ、新聞を含めたあらゆるマスメディアに対し、
強烈な問題提起を投げつけているのである。

 ホリエモンを過大評価しすぎているようにも思えるが。

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