天皇制を維持することが最大の目的であるのなら、この有識者会議の決定は仕方のないことだろう。
今後、雅子さんが男子をお生みになる可能性はゼロではなく、もし愛子さんの弟ができたら話がまたややこしくなるのではないか、など懸念、批判もあるのだろうが、現時点においては「愛子さんを天皇にする」という道筋をつけなければならない。
そのためには、皇室典範の諸規定をはじめ、その他の関連法規を改正しなければならないが、皇室典範等を不磨の大典とすることなく、その場、その時代に応じて変化するものとするしかない。
そもそも、側室を認めない以上、こういう事態が生ずるのは必然である。それでも、天皇制を維持しようとするのなら、付け焼刃的な解決にならざるを得ないのであり、それに伴って煩雑であっても時代に応じて皇室典範等を変えていくしかない。それができないというのなら、天皇制は維持できないし、維持する必要もないのではないか。
ともかく、30年後、40年後には、「愛子天皇(女王)」は誕生することになるだろう。