心向くまま徒然徘徊紀

思うままに思い、思うままに徘徊し追憶・追記を重ねていきたい。

ウクライナで今日停戦が発令される!

2014-09-06 12:57:57 | ウクライナの歴史と悲劇

 

ウクライナで目出度く停戦

発令されました。

 

しかし

これは二度目の停戦になります。

 

一回目は合意まで至ったけれども

停戦違反が頻繁に起き

結局戦闘は終わらず、

戦闘は逆に激化してしまいました。

 

問題は

まだ何ら解決には至っていません。

 

一回目で

戦争が終わっていれば

”怒りと復讐心”は軽度で済み、

国民間の東西の相互不信も

短期間で癒されたかもしれません。

 

実際はその後

大規模な戦闘が経過し、

一説では

100万人の難民が出ているとのことです。

死者も三桁を超えているそうです。

 

ウクライナ政府は

統一国家をもとめているため

東ウクライナの武装勢力の武装解除を

もとめているようです。

 

しかし

現政府の成り立ち

(強引な非合法的暫定政権の成立と

その政権による大統領選挙による

大統領選出)、

その後の東南ウクライナによる武装蜂起、

戦闘による東ウクライナの諸都市の廃墟化、

などを経過、

等々をかんがみれば

可能性は極めて薄いといわざるを得ません。

 

東ウクライナの武装勢力の

武装解除は

キエフでのクーデター?革命?

オデッサの悲劇や

ハリコフの惨劇、

 

東ウクライナでの

主要都市での甚大な被害などで

住民の政府への不信感は簡単には

ぬぐえないものがあります。

 

ウクライナ語の公用化の撤回、

ロシア語の公用化などの譲歩では

もはや間尺に合わないでしょう。

 

簡単に武装解除に応じることは

不可能だということです。

 

惨劇、悲劇の再現を避けようと思えば

ウクライナという国家の大枠ははめながらも

やはり

自治政府樹立か連邦国家への移行が

避けられない状況ではないでしょうか?

 

ロシアにすべて責任を転嫁して

強引に中央集権的統一国家にしても

ロシア系、ロシア語使用のウクライナ人が多い

東南ウクライナでは

「禍の大きな種」を残したままになるので

そんな種は残さない解決方法が

将来的には

ウクライナの安定安全のためには

無難といえます。

ただ問題は

右翼過激派を納得させることは

難問といえます。

 

武装勢力側には完全独立を

主張する人々もいるようですが

それは

ウクライナ政府も

絶対飲めない選択でしょう。

 

ウクライナ政府が

どこまで妥協できるか、

どこまで米欧を

納得させ得るかが鍵となります。

 

米欧側にとっては、

現時点での出費は

今後のウクライナの復興も考慮すれば

膨大なものになりますが、

東欧でのNATOの進出・東欧諸国の軍備拡大、

(軍事費の拡大・ミサイル防衛の拡大etc)

の拡張、EU経済圏の拡大・確立が

ウクライナでの戦いで

安定したものになり、

将来的に有益なものとなるでしょう。

 

それはとりもなおさず

ロシアとの

将来に向かって

政治的・軍事緊張の拡大と

その長期化を意味しています。

 

 

 

 


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