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06,6月6日・ジンマン指揮 ドン・キホーテ他・ ヨーヨー・マ・チューリッヒ・トーンハレ

2006-06-13 | 外来 演奏会・指揮者

     ミューザ川崎 6日(火)19:00開演 4F・3-42/1万9千円

奮発し過ぎのチケット代でした・・4階は初めて・・音響は良いです

3番が、新鮮ですね、ホルン、ティンパニが古楽器  熟成された響きが、弦群の響きが
透明感があり、しかもしなやで、音色も薄くなく 優美な響きが・・
 全曲の印象は飾らない、極端なアタック感、強弱感も無く、爽やかな音楽創り?
余分な飾りを排除し その分、筋・柱、縦糸が浮き上がり
アンサンブルが素晴らしい・・

「ドン・キホーテ」ヨーヨー・マ とオケ・指揮者との対話が・・オケ固有の音色とマの音色が実に良く溶け合って白眉でした・・マは前回もチェロでありながら、ヴァイオリン の音色まで・・聴き取れ 音域が広いですね・・優美さ慈しみ・・ 
 一言では精神性を醸し出す

デイヴィッド・ジンマン指揮
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団 with ヨーヨー・マ
出 演 指揮:デイヴィッド・ジンマン
管弦楽:チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
ソリスト:ヨーヨー・マ(チェロ)

内 容 ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」
    R. シュトラウス/交響詩「ドン・キホーテ」作品35(
             チェロ独奏:ヨーヨー・マ

デイヴィッド・ジンマンDavid Zinman (指揮)
ニューヨーク生まれ。最初の音楽教育をオバーリン音楽院で、その後はミネソタ大学にて学ぶ。ミネソタ大学では近年名誉博士号を与えられた。タングルウッド音楽センターにて指揮の勉強をしている時に往年の大指揮者、ピエール・モントゥーに注目され、彼にロンドン交響楽団とオランダ音楽祭への出演、という大役を任された。

彼はこれまでオランダ室内管、ロチェスター・フィル、ロッテルダム・フィルなどの首席指揮者を務めたが、特にボルチモア交響楽団は彼の指導の下、アメリカの最も重要なオーケストラの一つとして成長した。
またジンマンはボストン響、クリーヴランド管、フィラデルフィア管、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィル、アムステルダム・コンセルトヘボウ管、ロンドン・フィル、ミュンヘン・フィル、バイエルン放送響など世界一流のオーケストラから客演指揮者として招かれている。

彼は1995年からはチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の首席指揮者に就任。以来数多くのCD制作とともに、大成功だったヨーロッパ、アメリカ、アジアへのツアーなどオーケストラの国際的な評価を一気に高めた。
CDの中では特に世界的なヒットとなったベートーヴェンの交響曲全集に対して1999年ドイツ・レコード批評家賞を受賞した。また2000年にはフランス政府より芸術文芸シュヴァリエ勲章を授与され、2002年にはチューリッヒ市の芸術賞に輝いた。

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
Tonhalle Orchestra Zurichチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団は1868年に創設され、特に1895年に世界でもベストともいわれる音響効果を誇る新ホール(Tonhalle)が誕生してからはスイスのドイツ語文化圏の音楽界で重要な役割を果たしてきた。ハンス・ロスバウト、ルドルフ・ケンペ、ゲルト・アルブレヒト、クリストフ・エッシェンバッハなどの主要な首席指揮者たちは楽団に決定的な影響を及ぼし、また錚々たる客演指揮者たち(古くはベーム、フルトベングラー、クレンペラー、クーベリック、シューリヒト、ワルターなど、最近ではブリュッヘン、デュトワ、ハイティンク、ヤノフスキ、ヤンソンス、ロジェストヴェンスキーなど)も楽団を大いに発展させた。
現在トーンハレで1シーズンに50種類のプログラムでおよそ100回の演奏会をこなしているが、スイス国内だけでなくヨーロッパ、アメリカ、アジアなどへの演奏旅行、また最近ではデヴィッド・ジンマンとのR.シュトラウスの管弦楽全集やシューマンの交響曲全集を始めとした数多くの録音などが世界的に批評家や音楽愛好家からの絶賛を浴びている。

ヨーヨー・マ   Yo-Yo Ma (チェロ)
‘62年ニューヨークに移住。9歳の時からジュリアード音楽院にてレナード・ローズに師事。10代のうちにカザルスやロストロポーヴィッチら巨匠たちと肩を並べるアーティスト、と評価される。その後ハーバード大学にも学び、古典文学で名誉博士号を授与されている。‘81年の初来日以来20回以上もの来日を果たし、無伴奏、室内楽、協奏曲などの分野でクラシック音楽愛好家を唸らせるだけでなく、宮沢賢治の童話「やまなし」をもとに委嘱した新作を含むファミリーコンサートや坂東玉三郎との共演、また、アメリカのカントリー・ミュージックをベースに創作した「アパラチア・ワルツ」、そしてタンゴの革命児ピアソラの作品を演奏した「プレイズ・ピアソラ」等の演奏会で幅広い多くのファンを獲得した。

近年はJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」の再研究を行い、そして世界中の多くの都市で演奏し、また新録音も行われたがそれと同時に「インスパイアド・バイ・バッハ」と銘打たれた一連のフィルムを制作した。これは6曲の「無伴奏チェロ組曲」それぞれに、異分野の芸術家がヨーヨー・マとともに作品の解釈、作品の創造過程を描写しフィルムに収めるという新しい共同作業である。演出家でありダンスの振付師であるマーク・モリス、歌舞伎俳優の坂東玉三郎、フィギュア・スケートのジェイン・トーヴィルとクリストファー・ディーンなどが制作、出演し映像作家のアトム・エゴヤンやフランソワ・ジラールなどが撮っている。これらのフィルムはソニー・クラシカルよりホーム・ヴィデオとしてリリースされ、‘98年のエミー賞その他いくつもの映画祭賞をはじめとする数多くの栄誉を勝ち取った。

彼が現在積極的に取り組んでいる事業が「シルクロード・プロジェクト」である。これは古来の東と西の文化を結んだシルクロード(絹の道)に埋もれた、あるいは今に残る音楽を調査し、それをもとに現代音楽家に作曲を委嘱、新しいシルクロードの音楽を創造し、それらの音楽をヨーヨー・マと彼のアンサンブルやオーケストラとともに披露しようというものである。‘00年にはプロジェクトの一環として東大寺・大仏殿(奈良)において演奏奉納を行い、その模様を収めた番組が‘01年度国際エミー賞を受賞した。また‘02年6~7月にワシントンDCで開催されたシルクロードをテーマにした「スミソニアン・フォークライフ・フェスティヴァル」は大好評のうちに行われ140万人を動員した。今後のプロジェクトとしては、すでに‘04年1月よりミュージアム・コンサートを開始し、日本の正倉院展をはじめ世界各地のミュージアムで行われる予定である。

バロックから現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、録音は50種類以上の作品をリリースしている。エイヴリー・フィッシャー賞、グラミー賞(15回)をはじめ数多くの賞を受賞している。

‘97年香港返還の公式式典においてタン・ドゥン作曲・指揮による交響曲1997「天、地、人」のソリストとして登場。また、映画「グリーン・デスティニー」のサウンド・トラック(タン・ドゥン作曲)でアカデミー賞を受賞し、全世界から注目された。 ‘02年はソルトレイク・シティでの冬季オリンピック開会式にも出演し話題となった。最新アルバムは「ヴィヴァルディ作品集」。次作には「モリコーネ作品集」の発売が予定されている。
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 今回の日本ツアーにかけるヨーヨー・マの意気込みは半端なものではありません。まず、ヨーヨーが一つのオーケストラと9公演という長丁場の演奏旅行を行うことはほとんどありません。、さらに3つのプログラム(R.シュトラウス、ドヴォルザーク、シューマン)を弾き分ける、ということもヨーヨーにとってほとんどないことです。
この貴重な機会を是非、お聴き逃しないように、といっても東京、サントリーホールでの3公演では
さて、スイスが世界に誇る伝統のオーケストラ「チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団」のことを少しご紹介しましょう。

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団
スイス最大の都市であり、古い歴史を持つチューリッヒ。日本からは直行便も出ているのでヨーロッパを旅行する際の拠点としても便利な都市である。スイスのドイツ語圏の文化の中心であり、1890年代には歌劇場とコンサートホール(トーンハレ)が誕生。
トーンハレ管弦楽団の誕生には二人の大作曲家が関わっている。一人はワーグナー。ドレスデン革命に参加し、失敗した後チューリッヒに亡命。裕福な絹商人のオットー・ヴェーゼンドンクにかくまわれた。ワーグナーはここでヴェーゼンドンクの妻マティルデと恋愛関係に落ち、彼女の詩に音楽をつけたヴェーゼンドンク歌曲集を生みかつ、作曲中の楽劇「トリスタンとイゾルデ」にも深い影を残したといわれている。このチューリッヒ滞在中、当地の音楽家を集めてしばしば演奏会を行っていたことがオーケストラの必要性を生み、トーンハレ管弦楽団の前身が誕生したといわれている。(創立は1868年)
もう一人は、ブラームス。彼は風光明媚で温暖な、作曲に適した場所を求めイタリアやスイスをしばしば訪れている。チューリッヒ近郊も何度も訪れていて、その折にトーンハレ管弦楽団を数度指揮をしている。そして、1895年には世界でもベストともいわれる音響効果を誇る新ホール(Tonhalle)が誕生。トーンハレ協会はホールの落成記念コンサートにブラームスを招き、自作の「勝利の歌」を指揮し演奏会を成功に導いた。ブラームスが癌で他界する2年前であった。
近年はハンス・ロスバウト、ルドルフ・ケンペ、ゲルト・アルブレヒト、クリストフ・エッシェンバッハなどの主要な首席指揮者たちは楽団に決定的な影響を及ぼし、また錚々たる客演指揮者たち(古くはベーム、フルトベングラー、クレンペラー、クーベリック、シューリヒト、ワルターなど、最近ではブリュッヘン、デュトワ、ハイティンク、ヤノフスキ、ヤンソンス、ロジェストヴェンスキーなど)も楽団を大いに発展させた。
ちなみに歴代の首席指揮者はドイツ系指揮者で占められているが、わが国の若杉弘とデイヴィッド・ジンマンのみが非ドイツ系である。
トーンハレで1シーズンに50種類のプログラムでおよそ100回の演奏会をこなしているが、スイス国内だけでなくヨーロッパ、アメリカ、アジアなどへの演奏旅行、また最近ではデヴィッド・ジンマンとのベートーヴェン交響曲全集、R.シュトラウスの管弦楽全集やシューマンの交響曲全集を始めとした数多くの録音などが世界的に批評家や音楽愛好家からの絶賛を浴びている。
現在はマーラー・サイクルを開始し、1番から4番までの演奏、録音が済んでいる。いずれ全集として発売されることが期待されている。

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