相手の立場に立って

今年の新卒採用活動は、いつもほど順調には進んでいない。

もっと正直に言うと　とても苦戦している。

従来であれば内定者も決定し懇親会をそろそろやろうかという時期であるが、今現在　内定者を充分確定できておらず会社説明会を続けている。

今年の説明会では、昨年4月1日入社の16期生4人に交代で　
ミガロに入社してどうだったかを学生のみんなの前で話しをしてもらっている。

何回目かの会社説明会は、16期生の担当がM君だった。
自分の出番が終わったM君は、私の学生のみんなへの説明を後ろで聞いていた。
説明が終わって私が後ろに戻るなりM君が

『社長の話の内容が僕らの頃と少し違いますね。』

と言ってきた。

『えっ！　そうなん？　おんなじような事話してなかった？』

『でもそういえば、少し変わってるかもわからんね。』

その時は、それで終わったが　それからしばらくしてM君からメールをもらった。

それは、M君が就職活動をしていた2年前　ミガロの会社説明会で私の話を聞いて感じた事を書いた当時のメモを添付してくれたメールだった。

これからのミガロの説明会に参考になればと送ってくれたものだった。


そのメモには、当時私が学生のみんなに

みんなは、まだ若く無限の可能性がある。
一つの事に固執しないで、いろんな事にチャレンジしよう。
だから就職活動も沢山の会社をまず見てみよう。
そして一生懸命悩んで考えて、自分が本当に行きたいと思う会社を　自分で選ぼう。

というような事を話し、M君は、その話に心が響いたと書いてあった。



確かにそんな話をした記憶があった。



せっかく説明会に足を運んでくれたのだから、何か少しでもみんなの参考になる事を伝えたかった。

はるか昔、自分も学生の頃　就職活動をした先輩として　当時感じた事　

そして　年月が経って振り返って感じた事を伝えようと思った。




でも


今年は少し焦っていた。

ミガロは、こんな会社です・・・
こんな雰囲気の職場です・・・
こんな方向へ進んでいこうとしています・・・

だから、共感できる人　是非　ミガロを受けに来てください・・・


自分のこと会社のこと　しか　話をしていなかった。


いつも　
　お客様の立場に立って
　上司の立場に立って
　部下の立場に立って　考え行動しよう
とばかり社内で言っている自分が

説明会に参加してくれている学生のみんなの立場に立って考えていなかった。

それを教えてくれたM君のメールに、今度は自分の心が響かされた。


今日も会社説明会を行なったが、今日の話は　はたしてどうだったでしょうか？　M君？

　　

　あっ　今日は担当やなかったね！