昨日午前に、国立成育医療センターと同じ敷地の中にできた世田谷区発達障害相談・療育センター(09年4月スタート)に行ってきました。
障がいといえば、以前は、知的あるいは肢体の不自由をサポート、あるいは治療する必要を思い浮かべることがほとんどでしたが、今はそのどちらでもない「発達障害」の存在が認知されるようになりました。
就学年齢をかなりすぎてから不登校につながる場合も多々あり、発達障害が認知されていない少し前までは、本当に行き場がなく、親子ともに途方に暮れるという日常がありました。
もちろん、今もなくなってはいないし、そうした子ども時代を過ごした人たち・親子が、はっきりとした障がいへの認識をもてないまま、そして当然適切な治療を受けることができないまま、なかなか自立の道を歩めない、そういうケースが放置されてきました。
たまたま同じ日の新聞に、08年9月~09年2月に全国16の小児専門の病院を受信した保護者にアンケートを実施、4千人の回答結果の報告概要が載っていました。
・他人とうまくかかわれないなど、親が子どもの異変に気づいたのは、子どもの年齢平均5.1歳
・問題に気がついたときに62%の親が、どこに相談したらいいか困った
・専門病院にたどりつくまで、それから平均2.2年かかった
・・と事態は深刻です。
小学校は、適切な教育を受ける権利として、特別支援教室(通級)がありますが、中学校になるととたんにその機会が減ります。
本人も親も、通級に通うこと自体をあまり受け入れたくはありません。思春期だった自分にあてはめれば、容易に理解できます。
発達障害は、早期に発見し、個別のケースに沿って適切に対処すればうまく社会に適応していけるものです。
このセンターは、世田谷区在住者にしか対応できないことになっていますが、その枠内で受け付けているにも関わらず、スケジュールがいっぱいです。
発達障害は近年増えているのかどうか。
今まで認知されていなかったとは思えないほど、多いようなのです。
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