おとなりカフェ

子どもはどこに行けばいい?


今、子どもの声がうるさいと行政に訴える人が全国的に増えています。
少子高齢社会とも無関係ではないのでしょうけれど、
それ以前に、地域のつながりが希薄になったこと、
同時進行的に急激に変化してしまった世代間の情報の違いや価値観のギャップが存在していること。
そして、それらをコミュニケーションで埋める努力を怠ってきたことの結果のようです。

つまり、大人のコミュニケーションのギャップのツケを子どもに払わせているようなものでしょうか。
いつだったかの子どもの主張で、中学生男子の話を聞いた時、
小学生の弟が友達と集まってもゲームしかしない、
自分の頃よりも、小学生が自由に思いっきり遊べるところがさらに少なくなっていることに対して、すごくかわいそうだし、最近の子はゲームしかしないと大人は簡単に言うけれど、そうなってしまうのはしようがないと思う、と嘆いていました。

本当にそうだなーと思います。
5日のNHKのクローズアップ現代を見ながら・・
公園は「騒音」防止のための注意書きだらけ。
青少年がたむろしそうな場所には、子どもから青少年くらいの子どもにしか聞こえない高周波音の発生装置さえ取り付けてあるところも。

不寛容な時代、簡単にトラブルが発生します。
確かに、世の中には奇声を発するとか、変な素行の人が以前よりも増えていますが、それにしても、です。

西東京市では、公園の噴水で遊ぶ子どもの声がうるさいということで、最終的には公園の噴水が止められたという話。
この件は知っていましたが、その場所の映像を見たら、まあ、なんだか恐い時代になったものだと思います。

誰も寄り付かない公園を警備員が見回っている。
相当奇妙な公園の姿です。

近所の「気になる音に耐えられない」という高齢女性は、自分の子どもがかつてここに住んでいた時にはそれほど気にならなかった。でも、今はどこの家のどういう子かわからない、と話していました。

楽しくて、はしゃいで出てしまう子どもの歓声が「うるさい」のですから、もうどうにもならないかんじ。

ただ、解決策は、ないわけじゃない。そこが救いです。

キーワードはコミュニケーションと、この問題に関わるすべての人が無理を感じない、いいと感じられることを創出すること。

例えば、イベントなら何時に終わるのか、というチラシを近隣に配布する。情報提供がまず一歩。
もうひとつ、
例えば、うるさかったはずの、青年たちのスケボー音。彼らが、ごみ拾い、清掃活動、小学生たちへのスケボー教室の開催などをする。
そういうことを積み重ねていくうち、その音の種類も大きさも変わらないのに、近隣住民がほとんど「うるさい」と感じなくなった事例。

裁判になったり、調停が必要になったりする前に、どうにかできることがありそう。
そこに望みをつなげていきたいし、

子どもが一人前に成長していく過程で、大人が必要不可欠なものまで奪っている可能性が高いことを、まずはちゃんと認識しないといけない。
私たちに課せられた課題です。



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