恵理の日記帳

平凡な日々の中で、ささやかな出来事を書いています。

不来方の青い空(2)

2015-03-20 20:22:31 | Weblog

可愛いケーキにロウソクを2本立てて、長男や三男と共に、次男の2歳の誕生日を祝ったのも束の間・・・

次男は、5月29日午後2時に三重大附属病院にて二度目の手術を受けました。

そして、無事に退院して七夕を迎えた頃、発熱と体調不良で再度入院。

次男の熱は三日経っても下がらなかったし・・お腹をこわしていて、淡い緑色のものが少し出るだけ・・

「胆汁が出なくなったので、今、薬で肝臓を叩いている状態です」と主治医に言われました。

ベットの傍に椅子を置いて座り、次男の手を握って、一晩が過ぎてゆく。

窓の外には、津の街の夜景が悲しいぐらいに映えている。

抗生物質が効いたのか、朝を迎える頃には次男の熱は下がり「よかった~」と思いましたが・・

何となく、次男の唇が赤くなったような気がして、少し不安になりました。

「コンコンッ」と、変な咳もしています。そして、昼過ぎに突然の吐血!

即、食道静脈瘤破裂部を圧迫し、止血するためのバルーン付きチューブが挿入されました。

その際、次男は私の方を見て「ジュース!(飲みたい)」と訴えました!

翌日、教授から「食道静脈瘤破裂ですね、ご存じだとは思いますが、肝臓が固くなると門脈圧が上がり、肝臓を通らない新しい経路を通るようになるのです。そのひとつとして、食道壁を通るために出来る食道静脈瘤があるのです」との説明がありました。

「今後の治療方針は、主治医らと相談して決めましょう。方法は色々ありますが・・塞栓硬化療法で、静脈瘤を潰すのが良いと思われます」

1ヶ月後、ようやく長い絶食と点滴から解放された次男は、粥食を口にすることが出来ました。

硬化療法は11月1日に予定され、全身麻酔で2~3回に分けて行われるとの説明を受けました。

4か月の入院生活を経て、次男の静脈瘤は「綺麗に消えていた」との喜びの報告と共に退院の日を迎えました。

なのに、その後「もうひとつの難点」を指摘されることになってしまいました。

脾機能亢進症による「血小板減少」でした。

「血小板は、血液の凝固という重要な役目を果たしています。これが不足すると、当然出血しやすくなり、貧血も進んできます」

「治療法としては脾臓を取ってしまうか、脾臓の血管を詰めて脾臓を小さくするか、どちらかです」と、説明を受けました。

悶々とした心持で、何末年始を送った私でしたが・・・

待ちに待った春!次男が市立幼稚園に入園する春を迎えました(夢のようです)

今まで、病院と自宅を往復するような日々を送っていた次男にとって、幼稚園での1年間は素晴らしいものになったと思います。

春の遠足には砂浜で遊び、子供の日には鯉のぼりを作り、ブロック遊びが大好きで、給食も残さずに食べていると!

父の日の小運動会には、おじいちゃんと一緒に「綱引き・玉入れ・帽子取りと、楽しそうに走り回っていた」そうです。

夏にはプールで遊び、七夕の飾り付けをして、秋の運動会には元気に『ようこそ星のまちへ』というダンスを踊りました。

冬のクリスマス会には、園長先生扮するサンタクロースからプレゼントを貰い、ケーキ作りをしました。

そして、昭和64年を迎えると、まもなく新しい『平成』の時代が始まりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

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