mia's看護日誌

みあず かんごにっし
看護の原点を追い求めています

高齢者に押し潰される国、日本。

2015-01-11 | 一般
2015年。

「2015年問題」と言われてきた年を迎えました。

私が生まれる前から、もうすでに日本は高齢化社会に突入していました。

その後、高齢化はさらに進み、現在では
全人口のうち65歳以上の高齢化が占める割合が20%を越え、
超高齢化社会がもう目の前に迫っています。

今年は、団塊の世代すべてが65歳以上(前期高齢者)となるため
2015年問題と呼ばれています。

そして10年後には、この団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる
2025年問題が控えています。

私が高齢者となる頃には、3人に1人が65歳以上という
超超高齢化社会となると言われています。

子の世代、孫の世代を苦しめるくらいなら、
私は、働けなくなった頃にポックリ逝きたい…

そう願ってやみませんが、こればかりはどうすることもできません。

世界でトップクラスの長寿国と呼ばれる日本。

2013年の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳。
年々伸び続け、男性が初めて80歳を越えました。

しかし、それに対して「健康寿命」は
男性は約70歳、女性は約73歳と、
平均寿命に比べると10年ほどの差があります。

この10年という期間は、自分ひとりの力では生きられず
医療や介護など手助けを受けながら生活することを意味しています。

そして、無駄な延命処置によって生かされている寝たきりの高齢者も
この中に含まれているのです。

人間らしく生きることよりも
一日でも長く生きることを選んだ結果、
もはや生物でもない「植物」と例えられ、
意思も感情も持たない「ヒト」として人生の終わりを待つだけの日々。

もちろん、全員がそうというわけではありませんが
幼い頃から、何かにつけて
長生きは素晴らしいと教え込まれてきた日本人には、
QOL=クオリティオブライフ=生命・生活の質
よりも、一日でも長く生きることにこだわりを持つ傾向があり、
「無用の長物」をどんどん増やし続けているのです。