mia's看護日誌

みあず かんごにっし
看護の原点を追い求めています

ゴーストライター

2016-10-17 | 一般
テレビでよく見かける
あの有名なコメンテーター、A氏。

今、うちの病棟に入院している。

入院していることは、
おそらく世間には公表していないんだろう。

完治する病気なので、治療が終われば
短期のうちに元気になって退院されるはず。

テレビで見るA氏は、
いつもていねいな口調で話し、
表情も優しく、温和なイメージがある。

だけど現実は違った…!

とにもかくにも態度が横柄。
態度はデカイくせに、注文はいちいち細かい。
いつまでもネチネチ文句を垂れる。
あの優しい表情はテレビ限定だったのか?

確かに、病気や怪我の苦痛は
人格を変えてしまうことさえある。

だけどA氏の場合…
決してそうではないはず。

食事を運んで行けば、
「今度は豚のエサかなぁ〜?さっきは犬のエサだったねぇ〜」
「病人になるとこんなものを食べさせられるんだねぇ〜」

付き人(?)に
「おい、〇〇(呼び捨て)!何か食えそうな物を買って来い。」

看護師に
「おねぇちゃん(ニヤニヤ)、この近くで美味しいお店探してくれる?」

その他にも、
テーブルの上に足を乗せる。
全館禁煙なのにタバコを吸う。
看護師に年齢や彼氏の有無を聞く。
など、モラルが問われるような行動もチラホラ。

「ゴチャゴチャうるさいジジィだな!」
「そんなこと看護師に頼むんじゃねぇ!」
「テメェも所詮はエロジジィじゃねぇか!」

と腹のなかで叫びつつも
大人の対応で、失礼のないように
そつなくかわしている。

そんなA氏。

私たちは看護師であるのと同時に
一視聴者でもあるのに、
残念なことにその辺の意識が薄く、
自ら化けの皮を剥いでいる。

興味本位で、
A氏の名前をGoogleで検索してみた。

そうすると、出てきた
A氏のブログ!

ヤツはブログなんて書いてるのか(笑)

どれどれ、どんなことを書いてるのかな?
とのぞいて見ると…

まぁ、どの口が言うんだというくらい
素晴らしい内容の記事のオンパレード!

しかもマメに更新されていて
読む者を虜にさせるほど
温和かつ芯のブレない人柄をイメージさせる内容。

これはテレビのキャラだな。

腹黒いなぁ〜視聴者を騙して悪いヤツだ。

…ん?
待てよ⁉︎

入院中も毎日欠かさず更新されている。

この日に投稿されているこの時間帯は
ヤツは検査中だったはず。

この日は、こんな遅い時間に投稿してるけど
夜勤で巡視した時
寝てたぞ⁉︎

そもそも、入院中に一度も外出泊していないのに
どうして、〇〇に行きました、と
写真付きの記事をアップできるんだ?

不思議だなぁ!

やっぱりゴーストライターはいるんだな。

世間にバレると仕事がなくなっちゃうよ。
私は言わないけど。

たぬきジジィめ。

医者という生き物(2/2)

2016-10-12 | 医療関係者
前回からの続きです


人間性や社会性に欠けた医者たち。

彼らは、生い立ちや生活背景に問題がある…

そんな気がしてなりません。

もちろん、医者に限らず
そういった人間はどこにでもいる。

だけど、なぜ医者に多くみられるのか?

裕福な家庭で育ち、苦労を知らず、
甘やかされてきたのか。

親が医者であるがために、将来は医者になりなさいと
常にプレッシャーをかけられ続けたのか。

医者になるために、遊びを我慢して
ひたすら勉強に打ち込んできたのか。

医者になったとたん、
実力がなくとも周囲から"先生"と持ち上げられ、
どんどん鼻が高くなり、ふんぞり返ってくる。

偉そうな態度や口のききかたは、
先輩である医者の影響を受けたもの。

医者であれば、黙っていても女が寄ってくる。
そして、医者の妻になりたい女と結婚するが
そんな妻は、夫の振る舞いや態度、所作を咎めることもしない。

そんな夫婦から生まれた子供は、
常識的なしつけを受ける機会もなく
また医者の道にすすんでゆく…

父から子へ、子から孫へと受け継がれていくのでしょう。

※ちなみに当ブログでは、良識のある尊敬できる先生は"医師"と呼びます。



医師という生き物(1/2)

2016-10-07 | 医療関係者
看護師は、仕事上で医師と関わる機会が多くあります。

医師は一般的に
頭が良い、お金持ちのお坊ちゃま・お譲ちゃま。
高学歴、高収入。

というイメージがあります。

それゆえに、いい年して
少々わがままが過ぎたり、人間性に欠けたり…
そんな医者もちらほら見かけます。

※立派で尊敬できる医師もいますのでご安心を。

私がいま働いている病院は、地方にある約300床の病院で
働いている医者たちは、大学病院の医局から派遣されています。

内部事情はよくわかりませんが、
看護師や他職種からみても、
"あぁ、あの医者はここに飛ばされてきたんだな"
"もう行くところがないんだろうな"
と推測できる医者がわんさかいます。

彼らの共通点は、
プライドが高く偏屈。
すぐにカッとなる。
やたらと偉そう。
小さいことをいつまでも根に持つ。
人と良い関係性を保てない。
権力に弱い。

"患者"には"医者"として接することができるが
"人間"には"人間"として接することができない。

などといった具合に、
非常に残念な人たちなのです。

そもそも、なぜそんな人間になってしまったのか?

彼らの生い立ちや生活背景が気になるところです。


次回に続きます

透析患者

2016-10-02 | 一般
フリーアナウンサーの長谷川豊さんが、
自身のブログで透析患者について触れ
その内容が、世間を大きく賑わせました。

こちらの記事がそうです。

この記事がきっかけとなり、長谷川氏は
出演番組を次々と降板させられたり、全腎協から抗議文が送られたりと
思わぬ問題に直面しているようです。

私は、この件のニュースで、はじめて
長谷川豊さんという人物について知りました。

おそらくテレビでは何度か拝見していると思うのですが
それほど注目して見ていたわけでもなく
何となく、ぼんやりと記憶の隅にあるような
そんな印象しか持っていません。

ですが、この記事はとても興味深いものでした。

彼のいう「キリギリス」を、
たくさん飼っている病棟で働いていたことがあります。

それはまあ、ひどいものでした。

もちろん、透析を受けている人すべてがそうではありません。
透析療法を受けることになった原因はさまざま。
努力ではどうにもならないこともあるのです。

しかし、「キリギリス」と呼ばれる人たちはたいてい
糖尿病から腎不全に至った人なんです。

糖尿病であるにもかかわらず、
食事療法をサボり暴飲暴食。
出された薬もちゃんと飲まない。
血糖値が高くても言い訳ばかり。
インスリンの注射だって、指示を守らない。
決められた単位より多く打てば
その分たくさん食べてもいいと勝手に解釈。
通院もドロップアウト。

…などなど、いろんな人がいます。

不摂生が祟った結果、
腎不全になり透析が必要になったり、
目が見えなくなったり、
足の先が壊死したりするんです。

透析は、たいていの人は週に2回か3回。
1回に4~5時間ほどかかります。
決められた曜日に、自宅から通うのです。

だけど、何らかの理由で通えない人
(交通手段がない、自宅での生活が困難、医療的な管理が必要など)
は、入院して透析を受けることになります。

この透析患者を受け入れる病棟が、
冒頭で触れた「キリギリスをたくさん飼っている病棟」というわけなのです。

腎不全となると尿がほとんど出ないわけですから、
本来、尿として出るべきものが体(血液の中)に溜まりっぱなしになります。
それを週2回とか3回にわけて血液から抜き出す治療が「透析」なのです。

透析は、血管に刺した針から血液を吸い、機械を通して不純物や水を抜き取り、
浄化された血液をもう1本の針から血管に戻す、という原理です。

この時に、2~3日分の水分を血液から抜き出すわけなので、
体には相当の負担がかかります。

血液の中の水分が増えれば心臓に負担がかかるし、
逆に水分が一気に減ってしまうと、血圧がドンと下がります。

そういいうわけで、厳しい水分制限(1日に500~700mlというケースが多い)があり、
また、体に水をため込んだり、のどが渇いたりするのを防ぐため
塩分制限も必要になるのです。

それなのに、「キリギリス」たちは
水分制限を守らずに、隠れてガブガブ水を飲む。
隠れて塩辛いものを食べている。

そして見つかると
「自分の体なんだからほっといてくれ」と宣う。

それならば、
ほっといて欲しいんだったら、
最後までちゃんと責任を持つべき。

入院なんかせずに、自宅から通院すればいいのです。

そりゃ、通院するよりも
上げ膳据え膳の病院に入院していたほうがラクでしょう。
雨が降ろうが風が吹こうが関係なく、
エレベーターひとつで透析センターに直行できるんだから。

キリギリスたちが隠れて飲み食いしたことを
管理不足だと叱られるのは病棟の看護師。

こちらがあの手この手で、自己管理ができるように働きかけようが
本人たちにそのつもりがないのであれば、どうしようもありません。

制限を無視して飲み食いしては、
しんどい、どうにかしてくれと騒ぎ立てる。

キリギリスたちが、忠告も聞かず
身勝手な行動をとった結果
案の定、具合が悪くなり、
看護師はその対応に追われる。

正直、これほど無駄な仕事はありません。

私たち看護師だって人間ですから、
抱えきれる仕事の量には限界があります。

馬鹿なキリギリスたちのせいで
待ちぼうけを食らう患者さんがいるのです。

もう、お手上げ状態なのです。

そんなキリギリス一匹にかかる医療費は、
月に40万円。
全額補助で賄われます。

許せますか?

妊婦ナースに物申す

2015-01-23 | 一般
20代~30代のナースは、まさに結婚・妊娠・出産を経験する年代の真っ只中。

仕事にもある程度慣れ、体力もバイタリティーもある若い力は
職場のなかでも中堅として大変貴重な存在です。

それだけに、妊娠や出産によって100%の力で働けなくなると
師長は心のなかでガックリ肩を落とすのです。

それでも、多くの女性ナースは同じ道を通ってきました。

1991年までは、現在のように育児休暇の制度が整備されておらず
職場によっては、産後8週を過ぎたら仕事復帰することが当然でした。

今は当たり前のように産後8週を過ぎたあとはそのまま育児休暇に入り、
子どもが1歳の誕生日を迎える前日までの間
2ヶ月に一度、手当て金を受け取ることができます。

一昔前に比べて、子どもを産んで育てる働く女性にとって
非常にありがたい時代になったものです。

そんな時代の背景もあり、仕事を持ちながらでも出産・育児がしやすくなりました。

私も3人の子どもを産み、現在は子育ての真っ只ですが
さまざまな制度のお陰もあり、ワークライフバランスを重視しながら、
仕事も家庭も、どちらも犠牲にすることなく頑張ることができています。

妊娠や出産に、躊躇せず臨める時代になったと言えるのではないでしょうか。

そのせいもあってか、職場には常に妊婦ナースが何人かいる状況です。

つわりでげっそり痩せてしまったナース。
お腹が張りやすいからと、張り止めの薬を飲みながら働くナース。
大きなお腹を抱えてフーフー言いながら働くナース。

迷惑をかけてスミマセン…と周りに気をつかい、謙虚に振る舞っています。

そんな彼女たちがとても健気で頼もしく思え、
一生懸命頑張ってるね!でも無理しちゃダメだよ!!
と、周りが手助けしながらサポートしています。

ですが、そんな頑張りやさんを尻目に、
妊婦であることがまるで特権のように振る舞う、
非常に面の皮が厚い妊婦ナースも存在します。

態度や言動ひとつひとつに「私はニンプだから」という横柄さが現れており、
どっかりと椅子に座ったままナースコールも取らず、
“ニンプだから”あれできない、これできない、
もしお腹の子に何かあったら責任とってもらうわよ。
“ニンプだから”足がダルい、腰が痛い、お腹が張る…だから仕事ができないの。
それでも、ちゃんと出勤してるのよ。
ちょっとはいたわってよね!

口には出さないものの、そんな考えが勤務態度に表れています。

そんな彼女は、産休に入るまで周りに不快感を与えながら過ごすことでしょう。

確かに、お腹の子を守るのは母親の使命です。

無理をしてまで働くことが美徳でなく、
無理のない範囲で働くのが大前提となります。

なので、仕事が差し障るのなら、無理に出勤せず、
家でゆっくり過ごしたらいいのです。

産休に入る34週まで、何がなんでも働かないといけないものではありません。

早めに休みに入り、産前休暇の時期が来るまでは
傷病手当てを受け取りながら生活することも可能です。

人手が足りないから…という心配もあるかもしれませんが、
ろくに仕事もせずに目の前でダラダラされるくらいなら
休んでもらって、その分を全員でカバーしたほうが
よほどみんなの精神衛生上にもよいと思います。

妊婦であろうがなかろうが、仕事の上では一人とカウントされ、
そして一人分のお給料が支払われます。

働けると本人が判断したから出勤しているのであって、
出勤した以上は、可能な範囲でそれなりの仕事をしなければなりません。

妊娠は、決して義務ではなく、偉いことでもありません。

いわば、「プライベートでの、個人の勝手な都合」なのです。

そこを履き違えないようにしないと、
周囲からの理解や協力は得られないと思います。

人間は、単純な生き物。
態度一つで、周りの気分も対応もずいぶん違います。

感謝の気持ちを忘れずに!