細野豪志ブログ
衆議院議員 細野豪志の活動報告です
 



マスメディアにおいては、我々は、まな板の上の鯉です。政治家がマスメディアの記事の訂正を求めても、ほとんど反映されることはありません。

2013年3月3日の読売新聞の一面に、「帰還を阻む1ミリ・シーベルト」という大きな記事が出ています。当時、環境大臣だった私が1ミリ・シーベルトという目標を独断で決めたかのように書かれています。当時の経緯を最もよく知る私に、取材はありませんでした。

控えめに言って、記事には事実を踏まえていない部分があります。

まず、当時の福島県民の皆さんの声です。私が環境大臣に就任した当時、多くの福島の皆さんの意見は、1ミリ・シーベルトまで国が責任を持って除染をするべきであるというものでした。事故直後の県民の皆さんの心情を考えると当然のことです。

2011年9月23日には、福島県市長会から、5ミリ・シーベルト未満についても、国が責任を持って除染をすべきであるという抗議文が出されています。また、10月17日の第2回原子力災害からの福島復興再生協議会で、佐藤知事も要望されています。1ミリ・シーベルトという目標は、それらの声を反映して設定されました。

事故に責任のある国は、放射性物質を除去する責任があります。私は、その責任から逃げるべきではないと考え、除染の陣頭指揮をとりました。

当時は、全くゼロから除染に取り組まねばなりませんでした。事業に慣れてない環境省の職員を叱咤激励し、職員も大幅に増員しました。事業者を呼んで除染に取り組むことを要請し、技術の公募もしました。そして、ようやく除染が動き出しました。

一方で、1ミリ・シーベルトという除染の目標は、健康の基準ではないこと、帰還の基準でもないことは、私自身が再三、指摘していました。記事の最後に専門家の意見が書かれていますが、原発大臣として、低線量被曝についてのワーキングチームを設置し、そういった内容の発言もしていました。

事故から2年。今も福島の皆さんに大変なご負担とご心配をおかけてしています。除染よりも、賠償や帰還を優先したいという声があることは、私も耳にしています。特に、地元の声には謙虚に耳を傾け、柔軟に対応すべきです。

しかし、当時の経緯を十分に確認せずに結論だけを押し付ける検証記事には、疑問を感じます。おそらく、この投稿には、自己正当化するなという厳しいご意見が寄せられるでしょう。それでも、私が書くことにしたのは、ソーシャルメディアの可能性を試してみようと考えたからです。



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