細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

NPO法人みらいふくしま 若い世代が見たふくしま

2013-10-15 12:37:34 | ふくしま

今日から臨時国会が始まりました。久々の国会ですので、腰を据えて取り組みたいと思います。

昨日は、10月10日に認証されたてのNPO法人「みらいふくしま」の活動で10代の若者といわき市に行ってきました。中学生から大学生まで、東京、静岡、大阪からバラエティに富んだメンバーが集まってくれました。福島に行くのは初めてという若者が多く、「若者に福島を見てもらいたい」というツアーの目的は達成することができました。寄付を頂いたおかげで、交通費などを出すことができました。ご支援いただいた皆さんに心より感謝申し上げます。

午前は稲刈り。3.11以降、農家の皆さんは大変な苦労をしながら農業を続けて来ました。福島のコメは全品検査する体制が整っているのですが、今でも風評被害がなくなっていません。収穫したおいしいコメをみんなで食べることで、少しでも風評被害を減らしていきたいと思います。

午後は福島の高校生とのディスカッションです。演劇で有名になったいわき総合高校をはじめとした福島の若者の立派な発言に、ツアー参加者一同、感銘を受けました。参加してくれた世代の若者が、福島と日本の未来を切り開いてくれるでしょう。彼らのためにも、もうひと頑張りせねばと決意を新たにしました。

以前に宣言した通り、福島に限らず大学生や高校生など若者との接点を持つようにしています。多くの若者が社会に関心を持ち、何か役に立ちたいと思っています。社会のあり方を変える手段の重要な一つが「政治」なのですが、「若者」と「政治」との間には距離があります。その距離を縮めるために、できる限りのことをしてみたいと思っています。

彼らと話すことで、大いに刺激を受けています。ある高校生からは、「政治家としてものごとを判断する基準は何か」という質問を受け、はっとさせられました。目先の政局や選挙に目を奪われることなく、政治家として何をなすべきかをじっくり考えようと思います。


2020年東京五輪 福島の元気な姿を世界に発信したい

2013-09-29 21:16:15 | ふくしま

久々に福島に滞在し、多くの人と話すことができました。

川内村に行ったのは一年ぶりでした。去年買った「かわうちかえる」のTシャツは、今も議員会館にかかっています。除染等の問題はまだまだありますが、昨年の1月に帰村宣言をした村には、半分近くの村民が帰ってきています。村内では、水耕栽培の野菜工場が生産を始めています。水の管理を徹底した上に、出荷する野菜は全品検査。私も川内野菜を営業しようと思います。

昨年に引き続き、私の地元後援会の福島復興応援企画も実現し、総勢300人が福島を堪能して帰りました。検査が徹底している福島の食材は安全です。今晩は、お土産で買ってきた福島の食材を家族で満喫しました。宿をとった土湯温泉と母畑温泉に浸かることができ、温泉好きの私は大満足でした。2020年、東京五輪に来る世界中の人に元気になった福島を見てもらう。これが、今の私の最大の目標です。


来月は、東京や静岡の10代の若者といわき市の農家の稲刈りを手伝います。経済状況に関わりなく若者が参加できるよう、設立申請中のNPO法人「みらいふくしま」で交通費等を負担します。現在、シューティングスターで寄付を募っており、目標金額まであと一息です。ご協力頂けますと幸いです。


 


第二幕に向けて、出発の日

2013-08-21 23:05:45 | 国会活動
参議院選挙からひと月が経ちました。選挙総括を行いながらではありますが、等身大の地元活動と日常生活に戻ることができ、今後の活動について考える時間も与えられました。

野党時代のプロローグと与党になってからの政治家としての第一幕は終わりました。3.11からの二年半の年月は、この国にとっても、私にとっても苦難の日々でした。私自身、全力を尽くしたという思いがある一方で、数多くの後悔や反省が頭に浮かびます。

政治家としての第二幕に向けて全力を尽くしますが、過去の単純な延長線上に次はあ...りません。社会に根を張り、幹を太くして飛躍しない限り、第二幕は開きません。

これまでの私は、政治活動に特化することで結果を出したいと思いが強く、政治以外の領域に踏み込むことには控えてきました。しかし、災害復興に取り組む中で改めて感じたことは、政治の役割は大きいものの、政治だけでやれることは限られているということです。この国と地域社会を良くしていくために、永田町以外の活動領域を広げたいと思っています。

第一に福島です。福島こそ、私の政治家としての最大の使命です。間もなく、NPO法人「みらいふくしま」が立ち上がります。日本中、世界中の人に福島に行き、福島のものを食べ、福島の今を知ってもらいたい。特に、福島の子供たちに元気になってもらいたい。

3.11以降、福島で頑張っている皆さん、福島のために行動している全国の人たちと数多く知り合いました。これから、彼らと一緒に行動を起こしていきます。福島が元気なること、そしてそのメッセージが国内外に発信されることが、わが国の未来を切り開くことにもつながるはずです。

第二に若者、特に10代の若者と一緒に活動していきたい。中高生の時、選挙カーが大音量で「お父さん、お母さんによろしくお伝え下さい」と過ぎ去っていく姿を見て、有権者しか見ていない政治家に幻滅しました。政治家になってから中高生のディベートスクールを開いたり、街頭演説で中高生に語りかけたりしてきましたが、気が付くと、彼らとの年齢の開きが出て接点が少なくなっていました。

参議院選挙後、社会に対して強い関心を持ち、行動している若者が数多く存在することに気がつきました。その姿は、95年の阪神淡路大震災の時に行動を起こした我々世代と重なり合う部分があります。若者の社会に対する無関心を嘆く向きがありますが、現実には真摯に社会に向き合っている若者のすそ野は広がっているのではないかと感じています。すでに社会を変える行動を起こし、有権者しか見ていない政治家に厳しい視線を向けている10代の若者にも出会いました。我々大人が彼らから学ぶべきものが数多くあるのではないかと思います。

政治家として「未来への責任」を果たすために、国の財政や借金、環境エネルギーなど、若者に語りかけ、若者の声を聞きたいと思っています。また、地域社会の姿や日本の進むべき方向性について、彼らと議論していきたいと思っています。若者の声を聞くために、時間の許す限り、全国どこへでも足を運ぶつもりです。

今日は私の42歳の誕生日。第二幕に向けて出発の日にしたいと思います。
 
※この写真は今年の5月19日に福島で田植えをした時の写真です。

幹事長辞任 第一幕の完結

2013-07-26 23:44:06 | 第三世代

本日、幹事長を辞任しました。

ここが潮時だと感じ、私から辞任の前倒しを海江田代表にお願いしました。幹事長ではなくなりますが、参議院選挙の総括は8月中にまとめなければなりません。今後も、民主党議員の一員として海江田執行部を支えていきます。

3.11以降、ここまで走り続けてきました。肩書きがなくなり、等身大の議員活動と日常生活に戻ります。野党時代のプロローグと与党になってからの第一幕は今日をもって終わりました。

根を張り、幹を太くしない限り、第二幕は開きません。課題はたくさんあります。さあ、どこから始めようか!


幹事長職の辞表を提出 参議院選挙敗北の責任

2013-07-22 23:42:29 | 国会活動

本日、海江田代表に幹事長職の辞表を提出しました。

今回の参議院選挙で、民主党は歴史的敗北を喫しました。幹事長は選挙の責任者です。特に、東京選挙区での敗北は、候補者を一本化した私に全ての責任があります。多くの方から温かい励ましを頂きましたが、辞意は変わりません。

「共に生きる社会」を綱領に掲げた民主党はこれからも必要です。その一員として、今後とも努力していきたいと思っています。


選挙戦最終日 参議院選挙の終焉

2013-07-20 23:55:00 | 国会活動
17日間の選挙戦が終わろうとしています。

この選挙期間中、演説した回数は106回。全国各地で有権者の皆さんに政策を訴えることができました。47都道府県全てを訪れることはできませんでしたが、解禁されたネット選挙のおかげで、直接お会いしていない方に対してもウェブサイトやSNSを通じて民主党の考えを訴え、また皆さんの声をうかがうことができました。

「未来への責任」を果たすため、民主党の存在意義や民主党が目指す社会のあり方について訴えました。様々な意見、厳しい意見も頂戴致しましたが、「頑張れ」と力を頂くことの方が多く、厳しい選挙の中でも、とても励みとなりました。限られた日数ではありましたが、今私たちが持てる力、全てを出しきったと思っています。
...
明日はいよいよ投票日です。選挙の主役は政治家ではありません。国民の皆さん一人ひとりが主役です。ぜひわずかな時間をつくり、投票所に足をお運び下さい。皆さんが自らの思いを投票して頂くことで、民意が政治に反映される。それが民主主義です。

国会議員は全国民を代表したもの。投票する権利をお持ちの方々は、まだ選挙権を持っていない若い世代、これから生まれくる命、そういった将来の有権者も代表して、一票を投じて下さい。私達には「未来への責任」を果たす必要があります。

選挙戦を終えるにあたり、選挙を支えてくれた多くの人々にも感謝したいと思います。民主党のために必死で活動して頂いた都道府県連、党本部のスタッフ、力強い支援を頂いた関係諸団体の方々、地方議員の皆さん、そして多くの議員スタッフ、本当にありがとうございました。皆さんなしではこの選挙は成り立たちませんでした。

明日の天気は全国的に晴れまたは曇り。投票という審判を待ちます

※この写真は今年の5月19日に福島で田植えをした時の写真です
 

参院選の争点

2013-07-20 19:06:43 | 国会活動
明日、7月21日は投票日。最終局面で浮上してきた参議院選挙の争点を私になりに整理してみました。民主が議席を争っている自民、公明、維新、みんな、共産、生活に限定して明確になっている範囲で書きます

(1)消費増税賛成(民、自、公)、反対(み、共、生)。
税率を上げずに済むならそうしたいですが、問題は「未来への責任」です。維新は消費税を地方にということのようですが、国が担っている社会保障の財源をどうするかは不明。仮に補助金や地方交付税の交付をやめて、消費税を地方の財源にあてるということなら、財政力のない自治体はもちません。

(2)年金制度など社会保障制度の抜本改革が必要(民)、現制度の改善策でよい(自、公)。
民主党の社会保障制度改革は、http://download.dpj-voice.jp/manifesto2013.pdf をご覧ください。なお、社会保障制度改革の議論は消費増税を前提になされていますので、(1)と(2)はセットです。他党についてはスタンスがばらついていて判定できません。

(3)限定正社員などの労働規制緩和に賛成(自、公、維、み)、反対(民、共、生)。
限定正社員の問題点は、http://blog.goo.ne.jp/mhrgh2005/d/20130715 をご覧ください。均等労働均等待遇の制度を整えるのが民主党の考え方です。

(4)憲法96条改正に賛成(自、維、み)、反対(民、公、共、生)。

(5)原発ゼロを目指す(民、公、維、み、共、生)、原発維持(自)。
この二つは改めて説明は不要でしょう。

選挙戦を通じて経済政策に注目が集まりましたが、(1)から(5)はいずれも重要な争点です。すべての点で自民党に賛成、すなわち、消費増税には賛成だが、社会保障制度の抜本改革は必要ないと考え、限定正社員に賛成で、憲法96条改正に賛成で、原発を維持すべきと考える方は、ねじれ解消がベストでしょう。しかし、そういう方は少ないはずです。憲法96条と原発維持にのみ疑問を持っている方は、ねじれを解消しても公明党がブレーキ役になると考えることもできますが、自民が衆参で圧倒的多数を持てばブレーキが利くとは限りません。

一つでも自民党の考えに賛成できないことのある方は、ブレーキの必要性に目を向けて頂きたい。経済政策で自民党を支持している方も、すべての政策を自民党が無条件で実現することを支持しているわけではないでしょう。民主党は自民党のすべての政策に反対しているわけではありません。自民党が暴走する時はブレーキを踏み、政策を提案するのが私たち民主党です。今年の通常国会では84%の法律が成立しました。この数字は、昨年の民主党政権の数字(57.5%)を大きく上回ります。

ねじれの解消で、すべての問題が解決するわけではありません。そして、それはあまりに危険が大きい。国民の皆さん、民主党に力を与えて下さい。

ネット選挙解禁 どうあるべきかを考える

2013-07-19 00:01:33 | 国会活動
今回の参議院選挙では、初めてのネット選挙を経験しています。今までの選挙とは違い、ネットでの発信についても力を注ぐ必要があります。選挙運動のボリュームが増え、嬉しい悲鳴をあげております。

ネット選挙によるプラスの側面は確実にありました。現地で直接意見を頂くことに加えて、ソーシャルメディアを活用することで、今までなかなかお会いできなかった方からも、直接意見を頂くことができました。演説会をネットで中継することで、現地以外の場所から参加することもできるようになりました。民主主義の基本である「意見を聞く」機会が格段に増えたのは事実だと思います。
 
その一方で、マイナス面も浮かび上がってきました。7月4日の公示後、個人や組織に対する意図的な誹謗中傷が目立つようになってきたのです。フェイスブックは実名が基本ということですが、個人を特定できないものや、偽名を使ったアカウントが紛れていることも事実です。

ネット上で活発に議論されることは大歓迎ですが、現状は違うようです。普段の人間関係では、面と向かっては発言できないような言葉も散見されます。批判や異論は歓迎します。しかし、ソーシャルメディア上とはいえ、一つの社会であるはずです。お互いが、一定の礼儀をわきまえた発言を心がけるべきだと思います。その点は非常に残念です。

選挙後に改めて、「ネット選挙とは何だったのか」を総括し、公正なネット選挙を実現するための仕組みを検討していくべきではないかと感じております。

もちろん、多くの参考にすべきご意見もいただいております。移動中には、スマートフォンで皆さんのご意見を見させていただいております。引き続き、フェイスブック上で皆さんと交流させて頂ければと考えております。

限定正社員 社会保障制度改革の必要性を訴える

2013-07-15 23:56:07 | 国会活動

安倍政権が導入に意欲を燃やす限定正社員。

ワーク・ライフ・バランスや能力の向上、雇用ニーズの多様化、産業構造の変化に伴う雇用の流動化などが導入の理由にあげられていますが、背景には人件費をコストと捉える考え方があります。企業にとってはその通り かもしれませんが、働く側から考えたら、たまったものではありません。それぞれの人には生活があり、家族があります。そちらから考えた場合、限定正社員の導入は望ましいことではありません。私は以下の理由から限定正社員の導入には賛成できません。

第一に、正社員よりも首が切りやすい不安定な雇用を増加させます。わが国では、非正規雇用の広がりに加えて、若年層を使い捨てするブラック企業の登場など、雇用環境は悪くなっています。さらに、労働規制を緩和することは、その動きを加速させる可能性があります。

第二に、インフレ下で給与が下がるという最悪の事態を招く可能性があります。安倍総理はデフレを克服し、2%の物価上昇を掲げています。給与の引き上げが必要な時に、給与が下がる社員を新たにつくるのは矛盾しています。

第三に、職場に正社員、限定正社員、パートや派遣社員という3つの階級が生まれることです。日本人はチームワークを大切にすることでクオリティの高い製品やサービスを生み出してきました。私は、均等労働均等待遇の原則を確立することで、もう一度、職場を一つの社会として機能させるべきだと考えています。子育てを終えた女性の再就職、シニア世代の多様な就労もこの原則に基づいて対応することができると考えます。

非正規雇用2042万人(2012年10月1日)。

雇用者の38.2%を占めるに至っています。この衝撃的な数字は、参議院選挙の争点としても浮上してきています。5年に一度行われている就業構造基本調査によると、5年前の福田政権の時が1889万人、10年前の小泉政権の時が1620万人。この10年で非正規雇用は26%も増えたことになります。背景には、小泉政権の時に行われた労働者派遣法の規制緩和などがあります。

小泉政権の時、景気は回復し企業は利益をあげましたが、勤労者の平均給与は大きく下がりました。非正規を増やすことは個別の企業の行動としては合理的でも、国全体で見ると雇用の劣化は深刻な影響を及ぼします。この10年でみても、低所得の若年層が多くなったことで、非婚化、少子化が加速してきました。数百万人の人が勤めていながら被用者年金にも健康保険組合にも入れないという状況は、社会保障制度の根幹を揺るがしています。

民主党政権では日雇い派遣を禁止するなど、労働規制の強化を行いましたが、非正規雇用の増加は止まっていません。 雇用の流動化には、不安定雇用を増やすのではなくて、転職を目指す人たちを支援する政策で対応すべきです。特に、民主党政権が推進してきた生活援助を受けながら職業訓練を受けられる求職者支援制度の充実は、有効だと思います。

わが国が前提としてきた「正社員を前提とした雇用政策」や「社会保障制度」は、もはや現実的ではなくなっています。やはり、社会保障制度を抜本的に改革するべきです。


候補者討論会出席拒否

2013-07-12 00:54:53 | 国会活動

候補者が選挙中の貴重な時間を確保していた討論会のドタキャンは異常です。

今晩、三重で予定されていた討論会が当日になって中止になったのは、自民党候補の出席拒否によるものであることが分かりました。民主、維新、共産の候補が出席予定であったことを私自身が確認しました。

不可解なのは時事通信が、民主党の問い合わせに対し、「多面的な準備や配慮が不足していた」と自己批判していることです。なぜ、ここまで自民党をかばうのか? TBSへの出演拒否といい、今回の件といい、自民党がメディアへの実質的な圧力を強めているのでしょう。非常に嫌なものを私は感じます。

13日に予定されていた愛媛、14日の滋賀、15日の岩手の討論会も、自民党候補が出席を拒否したことが原因で中止となりました。各党に直接確認しましたので、間違いはありません。

都合がつかなくなったという説明をしている自民党候補者がいるようですが、それは違うと思います。中止の連絡が各陣営に入った時間帯は、民主党の候補が出席を予定していた三重、滋賀、岩手ともに今日の昼の12時から13時過ぎ。討論会への出席拒否は、自民党本部の方針と見て間違いなさそうです。