11月20日、21日と熊本に行ってきました。
旅の目的は21日に行われる「長野濬平先生墓前祭、顕彰の集い」に出席すること、
そしてそこで少しお話しをさせていただくこと。
20日、朝9時45発の飛行機で熊本にむかいました。
今回は同行者がいます。夢酔い人Kさんです。
さて、 晴天に恵まれ、絶好の行楽日和です。
熊本上空では阿蘇山根子岳のギザギザがきれいに見えました。
お昼に熊本空港に着き、レンタカーを借りてまずは一路甲佐町へ。
ここは昨年一人でもきましたが、
緑川沿いにある明治八年につくられた、西日本で最初の器械製糸場、
緑川製糸場の跡地に立てられている石碑があります。
大きな蚕神が載っているとても立派な碑です。
隣には熊本製糸5代社長の長野簡悟さんの和歌の碑もあります。
裏に彫ってある碑文は徳富蘇峰92才のときの文章です。
川のほうに向かって建てられており、
何度みても、いい碑だな、とおもいます。
次は横井小楠記念館の「四時軒(しじけん)」に行きました。
ここは幕末維新期の開明思想家の横井小楠が開いた塾です。
長野濬平さんは横井小楠の弟子ですので、ここに通っていました。
秋津川沿いにあり、部屋からはたいへん眺めがよく、とても気持ちのよい場所でした。
夢酔い人Kさんはとっても気に入ったらしく、縁側に腰掛けては、山を眺めていました。
熊本市内にむかって走り、近代の建物ということで熊本洋学校教師ジェーンズ邸を見ました。
結構場所が奥まったところにあり、周りをぐるぐるしてしまい、
たどり着くまでに時間がかかりました。
熊本に残る明治初期の貴重な洋館ということで、何度も移転しながら保存されているということです。
後の日本赤十字の発祥の建物にもなったところだと知りました。
次は同じく近代の建物で、よくテレビドラマにも使われている
五校記念館(現熊本大学)です。
だんだん日が沈みはじめ、明るいうちにとあせります。
赤門と呼ばれている正門をくぐり、奥のほうにある記念館まで急ぎます。
大きく立派な校舎がみえてきます。
色づいた銀杏や、樹齢を感じさせるクスノキやイヌマキが前庭にあり、
煉瓦つくりのどっしりと風格のある建物です。
全体の大きさの割りに入り口が小さいです。
となりには化学実験場の煉瓦の建物もある。
どちらも、風格と存在感が圧倒的です。
屋根には煙突と瀟洒な避雷針があり、東京駅のそばに復元された三菱一号館と似ているな、とおもいました。
どんどん写真をとり、日没となり、ぎりぎり写真に残せました。
最後は九品寺の交差点に行き、熊本製糸場があった場所に大煙突の碑がのこされているので、それを見ました。
いまは、ダイエーになっており、駐車場の真ん中にその碑はあります。
予定していた見学場所のいくつかは時間切れで見ることができず、残念でしたが、
なんとか半日で5ヶ所まわりました。
そうして熊本でも繁華街にあたる水道町のホテルに宿をとったので、下通りで食事をしてあたりをブラブラ。
ものすごく賑やかで、
「熊本ば活気がありよるたい」(笑・メチャクチャな熊本弁です)、とおもったのでした。
つづく