悲しいことに、秋田駒ケ岳で昨日遭難事故がありました。
冬山=雪崩、遭難=危険、怖い というイメージが強くなります。
が、例えば盛岡周辺にある標高1000m以下の、冬でもよく登られている山で
登山道にできているトレース(雪を踏んだ跡)を辿って登る雪山登山であれば
雪崩、遭難などへの過剰な心配をする必要はないと思います。もちろん
そういう危険が皆無か、と言えばそうではありません。あくまで
よく登られている山を、トレースを辿って登るなら です。
体調が良く、天気が良く、諸々の条件が良い日に
雪山ハイクに適した服装をし、必要最小限の装備を持って
トレースを外れることなく、無理をすることなく登るなら です。
そして、盛岡周辺の多くの雪山ハイク愛好家の人たちは
そういう登山を上手に楽しんでいるように思います。
初めはいい天気だったのに、登っている途中で
天気が悪くなってきたら戻ればいいのです。
風が強くなってきたら一枚着込む
それでも不安なら、登るのをやめて下る。
雪が本降りになって、トレースが消えそうに思うなら
ムリしないで、今日はここでオシマイ と宣言してやっぱり下山。
とにかく途中で不安になったり、今日は何となく調子が悪いなと思ったら
そこでその日の登山は中止です。踵を返してさっさと下るが勝ち。
そういう山で、そういう登山をするのであれば、例えば
ビーコン、ゾンデ、シャベル、ツェルトなどの
本格的冬山装備はなくてもOKでしょう。
要は、まずリスク回避をどう行うか。
それをせずに、ただ本格的装備を揃えても
本末転倒、順番が逆、ということになります。
もちろん、雪山装備を万全にすることに異論はなく
むしろ万全にするのが正しい雪山登山の姿勢だと思います。
が、実際問題として、上に挙げたような登山で必要かどうか、です。
登山道を外れて歩いたり、人のほとんどいない山や、条件の厳しい高山へ
本格的な雪山登山をする と言うのであれば話は全く別になります。
長くなるのは本意ではありませんので、この辺で。
伝わればいいな、と思ったことは
「冬山=危険」というイメージの緩和です。
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