ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

大傑作 Epica新作

2007年08月22日 | Weblog
Epica / The Divine Conspiracy 2007

オフィシャルHP

試聴先

ザ・ディヴァイン・コンスピラシー

オランダの5人組シンフォニック&ドラマティックゴシックメタルバンド3rd。

本格的なオ-ケストラアレンジ、重厚なコ-ラス、ダイナミックに、時にはしっとりと緩急を付け、メロディ-豊かな組曲仕立てのドラマティックな楽曲郡、表現力が増し、見違えるほど上手くなったボ-カル。

このアルバムには不満な点などまるでない。とうとう彼らは本物になった。この新作はまさに大傑作。

評価10+α/10
ここまで素晴らしいアルバムは5年に1枚くらいしか世の中に現れない。
2007年1位はこのアルバムにほぼ決定。

レコ-ド会社宣伝文句

麗容なるディーバが奏でる妖艶なる調べ…
崇高なるテーマの下創り上げた一大コンセプト・アルバム完成。 「エピカ」が啓示する深遠なる世界をここに体現、 新たなる章の始まりを告げる注目のニュー・アルバム。

オランダを代表するシンフォニック/ゴシック・メタル・バンドとして知られる「エピカ」。 Nuclear Blast移籍第一弾となる注目のニュー・アルバムが完成。 全75分に込められた、究極とも言える壮大なるシンフォニック/ゴシック一大絵巻がいよいよその全貌を現わす!

疾走クッサクサのProfugus Mortis

2007年04月11日 | Weblog
Profugus Mortis / So It Begins  2007

オフシャルHP

この素晴らしい音を試聴してご確認してください。勝手に体が動き出します。

カナダのヴァイオリン入り6人組シンフォブラック/フォ-ク/パワ-/エピックメタルバンドの1st。

最近出来が悪く、聴かなくても何も問題ないアルバムリリ-スばかりが続いたフォ-ク/ヴァイキング/シンフォブラック系メタル。このジャンルはマンネリ化して終わったかとさえ思った。

しかしこのアルバムは素晴らしい!クッサクサの速弾きヴァイオリンが鳴り捲り、激しいメロディックデス/ブラック風味の疾走キラキラドラマティックサウンドが展開する。これは久しぶりに血が沸騰したぞ。やはりこの手のジャンルはこうこなくちゃね。ジャケも激しい音からは想像できない美しさ。

アルバム収録曲全てが手抜き無しで、ジャケも含めて全てが完璧。この手のバンドは彼らを見習うべき。

ヴァイオリン担当の女性が若くて美しい。ドラマ-も女性。20代前半のメンバ-だけで編成されたバンドの将来は非常に明るいと思われる。頼もしい新人に拍手喝采。しかもカナダ産に驚き。明らかにヨ-ロッパの音。

男は黙って
評価9.5/10

久しぶりに気持ちいい音を聴いた。音楽はやはり楽しかった。でもアルバムはちょっと時間が短くて不満が..9曲32分です。今年はこの手のジャンルでこれ以上のアルバムが出てくるとは思えません。必聴盤。でも日本では入手困難かもしれません。都内輸入盤店に入荷するか?

爽やかで美しく、刺激もあるロック Anberlin

2007年04月05日 | Weblog
Anberlin / Cities 2007

Cities

オフィシャルHP

試聴先

試聴先

日本語情報(国内盤情報)

フロリダ出身の5人組エモ系ロックバンドの3rdアルバム。

爽やかな歌声と美しいコ-ラス。歪がなく美しいギタ-の音色。
とても親しみやすい都会的な旋律に、刺激や強弱を加えた出来の良い楽曲郡。

このような音楽はとても一般受けしやすいのだが、ヘタをすると過去をなぞるだけで新鮮味がなかったりする。しかしこのアルバムは違う。アルバム1枚を新鮮な感覚で聴きこめるし、何度聴いても飽きない。

クイ-ンから男臭い部分と泥臭い部分を取り除き、見事に洗練したアルバムタイトル通りの都会派王道ロックではないかと思った。巷で評判のMUSEから歪んだ音を取り去り、更に親しみやすくした音楽だとも言える。

まずは試聴して自分の耳で確認してください。

評価8.8/10
爽やかで美しい。そして素晴らしい。

バンド説明
遂に彼らの名を歴史に刻む、決定的なアルバムが完成した!! 至上のメロディー&ポップセンス、アメリカンEmo,インディーズシーン最後の大物、通算3枚目にあたる「Cities」で待望の日本デヴュー!! FALL OUT BOY、MY CHEMICAL ROMANCE、YELLOWCARD、HAWTHORNE HEIGHTSといった今をときめくアーティスト達とのツアーで、フロリダ出身のAnberlinの名は全米に知れ渡った。Aaron Sprinkle(MXPX,Mae等)をプロデューサーに迎えた本作「CITIES」では、ロックというカテゴリーのなかで変幻自在にスタイルを変えている。

Rotting Christ  メロディアスな悪魔

2007年03月28日 | Weblog
Rotting Christ / Theogonia 2007

Theogonia

オフィシャルHP

試聴先

もう一つ試聴先


ギリシャはアテネの4人組みベテランゴシック風ブラックメタルバンド

ア-クライト・オンラインよりNote:
その名もあってイエス様 LOVE な団体からしょっちゅう命を狙われ、2005年にはメガデスのリーダーからも「あんな悪魔たちと一緒にコンサートできるか!」と一方的に嫌われた、アテネの老舗ブラック・メタル・バンド、腐ったキリストの、バンド活動20周年記念を祝って発表された9作目

悪魔の音色?が漂う怪しくて激しい音が魅力的な彼ら。二本のギタ-がメロディアスに鳴り捲り、激しくて速いリズム隊、濁声と聖歌隊?コ-ラスは彼らが崇拝しているのであろう悪魔世界へと連れて行ってくれる。アルバム1枚を聴き終えると、本人が知らないうちに邪悪な教えに洗脳されているかも?それくらい強烈なインパクトがある。

今までに数枚聴いた過去作でもこのような魅力的な音はあったが、アルバム完成度としてはいま一つで不満だった。しかし、新作の完成度はかなり高い。ベテランバンドが悪魔の強い力を借りつつ、渾身の力を振り絞った最高傑作アルバムだと思う。

このアルバムでバンドの知名度が上がる事を願って。
評価9/10
クリスチャンの方もぜひ!(謎)

祝!やっと出る国内盤。脅威の新人メロディック変態激音バンド

2007年03月18日 | Weblog
2006年MYベスト10の1位にランクしたPROTEST THE HEROのアルバムがやっと日本国内発売。(2007年3月発売)

彼らの新鮮でメロディアスで過激で複雑な音を皆さんもぜひ聴いてみてください。
センス抜群の若いミュ-ジシャンの登場はとても嬉しい。

来日もしますよ。


PROTEST THE HERO / Kezia 2006

Kezia

オフィシャルHP(いきなり音が出ます)

PUREVOLUME

MYSPACE

カナダのオンタリオ発5人組みプログレッシブパンクメタル?エモコア?バンド1st。
衝撃バンドの誕生は2006年4月4日。

こいつらとっても危険!いきなりバリバリ変拍子でスリリング&硬派系メロディアスな速い楽曲。メロディックパンク、スクリ-モ、エモ-ショナルロック、ヘヴィ-メタル等の様々な要素を高速変態変拍子サウンドでまとめてみました的音楽。俺にはとてもジャンル分け等できません。とりあえず試聴してくれ!特に変態メロディアス激音サウンド好きは要チェックだぞ。

The Mars VoltaとCoheed And Cambriaを初めて聴いた時も衝撃的だったが、その彼らの音にSikth 、System of A Downらの変態音楽を更に高速化してまぶしたと言えば分かりやすいかも?相当強いインパクトで次々に展開する楽曲はかなり魅力的で危険。一回アルバムを聴いただけですでに彼らの虜になってしまった。

情熱や怒りをハ-ドなメロディ-に乗せて歌うリ-ドボ-カルのRody Walkerと厚いコ-ラス、叫び声の掛け方等がとても刺激的。所々に入る女性ボ-カル(ゲスト?)が一瞬癒してくれるが、それはほんのひと時。これに高速ツインギタ-がテクニカル&メロディアスに泣きまくる。高速変態リズム隊は見事としかいいようがない凄まじさ。アルバム全編パワ-と緊張感の塊。

もう少し楽曲を煮詰めるともっとすばらしくなりそうな部分もあるのだが、ここは若い勢いで全て乗り切ったと褒め称えよう。

メンバ-の写真を見るとごく普通な若者風なのですが、まさかその彼らからこんな凄い音が出てくるとは。2006年の衝撃アルバム決定!

評価9.5/10
上半期ベスト1か?
むちゃくちゃお勧め。聴くのに体力が必要です。


SEVENさんから教わりました。ありがとう!もうメロメロ。

Mors Principium Est

2007年02月21日 | Weblog
Mors Principium Est / Liberation = Termination 2007 マ-キ-

リベレイション=ターミネイション

オフィシャルHP

試聴先

フィンランドの6人組メロディックデスメタルバンドの3rd。
前作2ndは素晴らしいアルバムだった。

前作2ndアルバムがあまりにも素晴らしいキラキラダイナミックメロデスだったので、もちろん新作も期待。

ところがどっこい、新作は俗に言われるデスラッシュ系の音に接近。スピ-ド感溢れるサウンドはステキなのだが、前作程のインパクトと印象的で劇的なメロディ-展開が少ない。コア化してしまったか?

もちろん彼ららしいツインリ-ドやkeyアレンジは部分的に聴かせてくれる。このあたりはその辺に転がっているメロデスバンドに比べれば遥かにステキなのだが….

期待が大きかっただけに、少し拍子抜けの
評価8/10

メロディックデスラッシュだと思えばいいのか?

My Chemical Romance

2007年01月31日 | Weblog
My Chemical Romance / The Black Parade 2006

ザ・ブラック・パレード(初回限定盤)

オフシャルHP(いきなり音が出ます。数曲聴けます)

試聴先(ビデオ)

You Tube(映像)

レコ社日本語情報

ようこそブラック・パレードへ!すべてのロック・ファンに捧ぐ・・・
マイケミはこの一枚でロック・シーンに永遠に名を刻むロック・シーンのニュー・ヒーロー、マイ・ケミカル・ロマンス、3枚目となる究極の野心作

ニュージャージー出身の5人組。シングル「アイム・ノット・オーケイ」、「ヘレナ」、「ザ・ゴースト・オブ・ユー」ともに素晴らしいプロモーション・ビデオの力もあり、大ヒットを記録。メジャー・デビュー・アルバム『スウィート・リベンジ』は全米で100万枚を突破し、プラチナ・ディスクを獲得。そしてイギリスでも人気絶大である。
パンク・ロック・バンドの一言では片付けられないほど、アルバムは多様性にあふれ、パンク・ロックやハード・ロックをベースに、キッズの心をわしづかみにするメロディックさがアルバムを貫いている。カリスマ的なヴォーカル、ジェラルド・ウェイを中心とするバンドの過激なライヴ・パフォーマンスも売りで、日本でもすでに3度来日公演を行なっており、先日もサマーソニック06ですばらしいショウを見せてくれた。

70年代のロック・シーンは実験的なアイデアから、素晴らしいアルバムが多数生み出された。ロックがアートとして、光を放っていた時代を今、マイ・ケミカル・ロマンスが21世紀に呼びもどす。
クイーン『オペラ座の夜』、ピンク・フロイドの『ザ・ウォール』、ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の3枚から、もっともインスピレーションを受けたとジェラルドが語るのが、この新作『ザ・ブラック・パレード』だ。
官能的にメロディック、ため息がでるほどシアトリカルな新作は、彼らが凡庸なバンドではないことを証明した作品となった。
グリーン・デイのすべてのアルバムのプロデュースを手がけているロブ・カヴァロをプロデューサーに迎えた今作は、メンバーがクイーンの影響を公言しているように、1stシングル「ウェルカム・トゥ・ザ・ブラック・パレード」はまるで「ボヘミアン・ラプソディ」や「伝説のチャンピオン」のようにドラマティックな楽曲だ。このアルバムで彼らが新たなレベルの成功をつかむことは間違いない。

アルバム『ザ・ブラック・パレード』のコンセプトについて、ジェラルドは語る。
「ザ・ブラック・パレードは死を意味している。ザ・ペイシャント(患者)を死が迎えにやってくる。その死はザ・ブラック・パレードの形になって訪れる」

レコ社の宣伝文句がここまで書かれていればもう説明する必要はないな(笑)。
前作2ndアルバム(日本デビュ-フルアルバム)を聴いて、お!なかなか面白い音だな程度の印象で、新作はもう少しでスル~してしまう寸前の状態。危ない危ない…

試聴してもらえば理解してもらえると思うが、前作よりも全体的にポップになった。しかしメリハリと刺激は無くしておらず、楽曲も多様でドラマティック。アルバム1枚聴いていて面白い。捨て曲らしいものも見当たらない。ポップになった為に頼りなさも多分に感じるが、この音世界に入り込めばメタルファンでも聴き込んでしまうだろうと思われる。

メロディ-やコ-ラス等がかなりクイ-ン似になった。懐かしい珠玉のメロディ-が現代に蘇ったと思った。もちろん偉大なクイ-ンのレベル(ボ-カルやコ-ラス)には達していないと感じるが、若さとパワ-が感じられる。これらのおかげでマニアックな音にはならず、世界中のメロディアスロックファンに広く受け入れられると思われる。

さて、このアルバムを

「ただのクイ-ン等、過去の大物バンド真似だと軽蔑するか」

「クイ-ンのようなメロディ-センスの頼もしいバンドが現代に蘇ったと喜ぶか」

評価がかなり分かれそうだが、私は後者。彼らのようなバンドが売れて、世界中の人々が美しいメロディ-を愛してくれる時代になるといいな。

評価8.2/10
たまにはポップにロックを楽しみましょう。


ALHAMBRA/ STARLESSライブ(1/20)

2007年01月21日 | Weblog
今日(1/20)は夕方から渋谷ギルティでALHAMBRA/ STARLESSのライブ。目当てはALHAMBRAだが、STARLESSは初めて見聞きするので何気に楽しみ。STARLESSは歌謡曲プログレみたいな感じとの事。(友人情報)

5時20分に会場前到着。音楽仲間のおかげで整理番号3番をゲット。ありがたや。こんな番号初めて見たぞ。他の音楽仲間も集合し、いざ会場へ。我々はステ-ジ左前最前ゲット。ワクワク。あら、最初にALHAMBRAだ。トリかと思っていました。彼らのライブを観るのはこれで4回目だったかな?(笑)
最前列は凄い。いつもは遠めにしか見る事ができなかったドラムも目の前。凄いぞ。手数が多くて速い楽曲を見事にこなしている。ドラム大変だな(笑)。いつもご苦労様です。

各楽器の音もモニタ-音で鮮明に聴き取れた。音聴きに集中。ベ-スは目の前。まだ20歳の彼はテクニック抜群。あのベテラン集団に溶け込めるテクニックは皆さんが認めるところだろう。

序盤はなかなか体が温まらない。この際集中して観る事にした。

JUNKOさんの歌声はいつ聴いても素晴らしい。なんて伸びのある高音なのか。いつもノドに気を使っているのだろうな。

ギタ-の方が新しい人に代わった。しかしまったく不安はない。彼もベテランのようだ。
新曲が多かった今回のライブ。知らない曲なのでなかなか乗れない。でもこれだけ新曲が多ければ新作もそろそろではないか?

ここでMC。今年の11月に2ndアルバム発売だそうです。さあ予約だ! ←早過ぎ。

あっという間にライブ終了。アンコ-ルもないから残念。もっと見たかったがしょうがない。詳細はおっくんの部屋にて。

ここでドリンクをもらいに行く。いつの間にか観客で一杯の会場。大混雑ではないか!皆さんの目当てはどちらのバンド?ドリンクを受け取り、タバコを一服。あらら、なんとワ-ルドディスクの中○さんが(笑)。モニタ-には最近発売されたSTARLESS再結成ライブDVDが映し出されている。この映像を見る限り、STARLESS良さそうな予感。このDVDは欲しいぞ。
20th Anniversary LIVE STARLESS

新譜も出ている。これも気になる。
IV Story Never Ends

さあ!STARLESSライブスタ-ト。隣の男性がノリノリ。1~5曲目は新曲から。
想像していた音とは違い、完全にkey入りプログレHR/HM。新女性ボ-カルの荒木マイさんは凄くパワフル。ヘビィメタル出身らしい。なるほどな。演奏も過激で凄い。ドラマ-の方の叩き方が個性的で面白い。ドラム一つでここまで音楽が変化するのだな。彼は只者ではない事を認識した。Keyサウンドも古典的&個性的なので今の時代には新鮮。

もしかして彼らは凄いバンドだったのか?知らなかった私って….

時々ボ-カルの荒木マイさんが私の目の前に。目のやり場に困ってしまい、ドキドキ(笑)。
中盤からは往年の名曲群。もしかして中盤に演奏した曲が有名な銀の翼?この曲は素晴らしい。ドラマ-がスティック回しながら演奏。この拍子いいね。

強弱をつけたライブ構成であっという間にSTARLESSワ-ルドへ突入。アンコ-ル後はノリノリメロスピ曲で締めた。

素晴らしかった。来て良かった。最前で良かった。
帰りに物販でCDとDVDを買って帰ろうかと思ったが、よくよく考えたらアマゾンで買ったほうが安いと判断(笑)。でも現場で欲しかったぞ。

STARLESSファンの皆様ごめんなさい。すばらしい再結成&新譜発表ライブを最前で観てしまいました。

私のようにSTARLESSを知らない皆様は↓参照。

アマゾンのカスタマ-レビュ-より
2004年に新しいVoを迎え再結成されたプログレの要素を持ったハード・ロック・バンド。85年に傑作"銀の翼”でメジャー・デビューを果たすが、当時の日本のバンドはGUITARISTの存在がバンドの中心のLOUDNESS/EARTHSHAKER/44MAGNUMなどが人気で、KEYBOARDSが大々的にフューチャーされたバンドは人気の出辛い状況だった為、通受け程度の人気しか獲得出来なかった。しかし、後年"銀の翼"は80年代HRを代表する隠れた名盤の1枚として評価され、01年にはリマスター紙ジャケ再発された。今回再結成され、再出発したSTARLESSは"銀の翼”の続編となるべき作品として製作しており、見事それを成し遂げた1枚である。彼らはインディーからもLIVE,ミニ、2枚目を91,92,93年と出している(昨年再発)が、それらは"銀の翼"の路線を継承しているが、今回程意識して"銀の翼"物語を継承しておらず、今回こそ満を持して"続・銀の翼"なのだ。4代目に抜擢された荒木マイはSIEGFRIED(関東正統派BRITISH HM)の1員として1枚作品を残しているが、今回がメジャー・シーンに初登場のシンガーで、よりパワフルな歌でSTARLESS WORLDの世界を歌い上げている。ベテランらしい安定した演奏に新鮮味たっぷりの歌…見事なバランスが聴ける1枚は、元気の無い日本HR/HMシーンのカツを入れる高い内容を示している。
(歌詞は日本語です)マイナス1はDsの音がイマイチなんで・・・

Axamenta

2007年01月19日 | Weblog
Axamenta / Ever-Arch-I-Tech-Ture 2006

オフシャルHP(ダウンロ-ドで4曲試聴できます)

エヴァー・アーキテクチャー

ベルギ-の5人組シンフォニックブラックメタルバンドの2nd。

PAIN OF SALVATIONのボ-カル、ダニエル・ギルデンロウが参加しているとあって、気になっていたアルバム。1stアルバムは未聴。

アルバムをさっそく聴いてみると、ブラック濁声が聴き難い。ちょっとクセが強いのと、歌メロが薄いためにう~ん….状態。←ブラックメタルにも歌メロを要求する私(笑)。

しかし、薄い歌メロに対してダイナミックでメロディアスなギタ-&シンフォニックアレンジ。しかもプログレッシブに展開する楽曲とクリア-声のコ-ラスが耳に残る。

よし!こうなったらメイン濁声ボ-カルは聴かないフリ?をしてその他の部分を聴いてみようと聴き込んだ。うんうん、段々慣れてきたぞ、これはもしかして一大シンフォニック&ドラマティック絵巻?この間通勤で聴いて一ヶ月。

濁声も慣れてきたぞ!歌メロは薄いけどね(笑)。しかしこの濁声が心地よいアクセントになって更に一ヶ月。

やばいよこれ。彼らの世界にどっぷりハマってしまった。なんと素晴らしいシンフォニックプログレッシブブラックメタルアルバムだった。クレイドル・フィルス新作なんてどこかへ吹っ飛んだぞ!

ダニエル・ギルデンロウが1曲歌っているが、この曲は完全にプログレッシブメタル。彼はうまい。

評価9/10
この作品を理解するまでにかなり時間を費やしたので、2006ベストに入れるのが間に合わなかった。それだけ長く楽しめたアルバムだったって事だな(笑)。

シンフォニックプログレッシブメタルファンは私のように頑張ってブラック濁声に慣れましょう!(謎)。これを聴かないと人生損します ←本当か?

国内盤が出ているのになぜか盛り上がっていない。高い評価をしているのはのじ-師匠だけでした….


2006年ベスト10&総括

2007年01月06日 | Weblog
去年は期待した中堅、ベテランバンド(ロック、メタル、プログレ)新譜の多くが自分の好みから外れた。はっきり言って期待ハズレの出来損ないアルバムの多さに閉口し、2006年中盤以降“聴く気力”が失せてきた。正直高いお金を払って聴くような代物ではないし、人にお勧めできるようなアルバムも少なかった。

一昨年はベスト30まで選びたくなるような豊富な年だったのだが、この差はいったい。

自分達の生計を立てるためや、レコ-ド会社の言いなりに粗悪なアルバムを発売するのなら止めて欲しい。聴取者はそのあたりも敏感に感じ取ると思う。そうしたバンド達の次のアルバムは必ず売れなくなるだろう。

つまらない音楽が多すぎて音楽を聴く事への情熱が冷めてきたのは事実。でも面白い音もそれなりにあった。

ここに挙げた10枚は“個性豊か”な物か、アルバムの“出来が良い”物。2006年を象徴するアルバムだと信じています。

PROTEST THE HERO / Kezia
衝撃のカナダ産プログレッシブパンク変態メロディックメタル?エモコア?バンド1st。
今年の大きな衝撃作品。思い切りの良い音が気持ちいい。


Dark Lunacy / The Diarist
イタリアンクラシック風シンフォニックデスメタルバンド。泣ける。


KALMAH/The Black Waltz
クサクサメロディックデスメタルはみんな大好き!


DISARMONIA MUNDI / MINDTRICKS
キラキラメロディックデスメタルバンドの3rd。聴いていて心地よい。


Vanden Plas / Christ 0
湿り気系メロディ-&サウンドが特徴のドイツのプログレメタルバンド。


Eluveitie / Spirit
スイスの自称 New Wave of Folk Metal 9人組デビュ-アルバム。民謡メタルの中では今年最高。


Royal Anguish / A Journey Through The Shadows of Time
フロリダ出身のデス声男性と女性普通声ツインボ-カル体制4人組シンフォニックメロディックデスメタルバンド。激しくて怪しい魅力満載。


I Am GHOST / We Are Always Searching
女性ボ-カルがヴァイオリンを兼任するカリフォルニア出身の6人組みPost Hardcore / Punk / Gothicデビュ-アルバム。輸入盤では去年発売済み。1stフルアルバムよりこちらのミニアルバムが断然魅力的な楽曲群。密度が濃い。


PYRAMAZE / Legend of The Bone Carver
デンマ-クのプログレッシブ風味盛りだくさんなメロディックパワ-メタルバンド。


FROST / Milliontown
今年一番すばらしいと思ったプログレッシブロックアルバム。都会的センスとドラマティックでメロディアスな楽曲が嬉しい。ラストの大作は必聴。


2007年は買って大事に持っていたいアルバムが沢山現れてくれる事を期待しましょう。