メトロギャラリー飯田 Metro Gallery Iida

夢と覚醒の隙間のギャラリー

正村もと奈 追悼展 1989-2016 Memorial painting exhibition

2017-01-10 04:10:25 | 絵画

     上作品名 生きるために

正村もと奈 追悼展
Motona Masamura 1989-2016 11/24
 Memorial painting exhibition
南信州の若手による作品展、若造展が開催されています。
 飯田市創造館 01/07~01/22
若手アーティスト、飯田創造館の協力のもと、27歳の若さにて亡くなった正村もと奈の追悼展を同時開催しています。多くの方に足を運んでいただければ幸いです。

主   催 :長野県飯田創造館 長野県飯田市小伝馬町1-3541-1 
日時・期間 :2017/01/07~2017/01/22
             Open AM 10:00~PM 6:00
場   所 :長野県飯田市小伝馬町1-3541-1   
連 絡 先 :TEL  0265-52-0333 
ア ク セ ス:JR上飯田駅より徒歩5分・飯田ICより車で20分
入場無料

追悼 正村もと奈 1989-2016        
メトロギャラリー飯田 久保田弘実

2016年11月24日 木曜日、50年に一度と言われる積雪の日に、正村もと奈が永眠しました。
 日に日に強まる、胸が押し潰されそうな感傷を抑えつつ、今ここにこうして書いている文章を隣にいるもと奈ちゃんに見せて「どう?もと奈ちゃん、こんな感じでいいかなー」と語っている自分がいるような気がします。

 もと奈ちゃんと出会ったのは当時17歳、今から10年前です。それから10年間、男女年齢を超えた場所を共に歩いて来ました。日本では全く知られていないアート、音楽、映画、小説、ファッションを貪るように追及してきました。それは南米・東欧文学にはじまり、世界中の文学、イギリスのショウスタジオにおける最新ファッション。ハンガリー、ポーランド、ロシア映画、小説家ではスティーブ・エリクソン、ガルシア・マルケス、ホセ・ドノソ、アートではフランスのオリビエ・デ・サガザン、アメリカのエドワード・キーンホルツ、特にギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス、映像においてはブラザーズクエイの作品をとても愛していました。それが、もと奈ちゃんと僕の世界でした。誰ひとり入ることが許されないサンクチュアリだったかと思います。

 もと奈ちゃんの追悼展なのに、今はもと奈ちゃんの作品を客観的に語ることができません。この空虚感と喪失感と哀しみ、未だ醒めない夢の中で記憶という足枷をひきずりながら靄のかかった場所、真っ白なヌケガラと色彩の無い境界線を彷徨っているような気がします。とめどもなく溢れる追憶と涙の海を漂い、オールのない小舟が岸辺にたどり着いたとき、もと奈ちゃんの画集を制作しようと思っています。それがもと奈ちゃんにしてあげられる僕の些細な微力です。その時、皆様のお力を拝借できれば大変嬉しく思います。

 今回、追悼展を企画してくださった、小林まる君、上林恭平君、若造展の皆さん、創造館の館長さん並びに皆様には深く感謝しています。本当にありがとうございました。

 最後に、世界各地から僕宛に多くのアーティストから追悼文が寄せられています。
ソ連時代、反逆してアメリカに亡命した現代美術家 ミハイル・グービンさん、世界中のアートを教えてくれたメキシコのファッションデザイナー ダニロ・ローレンノさん、スペインのアーティスト ロセンダさん、フランス ギャラリーラ・ケイブの主要メンバー エルさん、今年、飯田人形劇場で公演予定・デンマークの人形舞踏家・スヴェンドさん、日本では絵師・花山ダンゴさん、トニオさん等。皆、彼女の作品を愛してくれました。




正村もと奈ホームページ
http://www7.plala.or.jp/karaokecity/MotonaMasamura..html



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