がんになったら真っ先に読むブログ

手術・抗がん剤を受ける前にちょっと待った! 一般の病院では教えてくれない、大事な情報があります。ここだけでお伝えします!

p53抗体検査は画期的なガン検査

2009年05月28日 | ガン早期発見
p53抗体検査は画期的なガン検査

 前回ご紹介した、p53抗体検査について、詳しくご説明します。 これは大変重要で、有益な検査ですので、是非多くの方に知っていただきたいのです。

遺伝子の守護者

 「p53」というのは、一種の蛋白質で、損傷を受けたDNAを修復したり、細胞が増えすぎないようにストップをかけたり、あるいは細胞や遺伝子に非常に大きなダメージを受けた場合はやむなく細胞自殺スイッチを押したりする働きを持っています。遺伝子のダメージが癌の発生と悪化の原因ですから、p53蛋白質は癌を抑制する働きを持っています。p53は、ちょうど30年前、1979年に発見されました。

 p53蛋白質を作り出す遺伝子のことを「p53遺伝子」と呼びますが、ガン抑制遺伝子としてp53遺伝子は最も重要な働きをしています。p53遺伝子は非常に広範な機能を持って遺伝子の正常維持を保つ働きをしているので、「ゲノムの守護者」とも呼ばれています。(ゲノムとは遺伝子全体のことを指します。)

p53が壊れると細胞が暴れだす

 細胞が癌化する際に多くの場合、遺伝子を守るp53遺伝子に異常が発生します。癌の半数以上にp53遺伝子に突然変異がみられます。ひどい場合にはp53遺伝子の多くが失われてしまっていることもあります。 p53遺伝子が異常になると当然、正常なp53蛋白質を作れず異常p53蛋白質を作ります。すると体は、今までにない「変な」蛋白質に接するため、それに対して免疫細胞は「異物」と認識し、抗体を作ります。 それが「p53抗体」です。血中に増えてくるp53抗体の検査は、腫瘍マーカーに変わる新しい腫瘍検査法として注目されています。

 腫瘍マーカーとは、腫瘍(癌) 細胞が作り出し周囲に放出する物質で、腫瘍の増大とともに血中濃度が上昇してくるので、腫瘍の悪化や治癒の判定の補助として利用されています。腫瘍によって上昇する傾向のある物質がそれぞれあります。CEA、AFP、SCC、CA125などが有名です。これらは、腫瘍(癌)となった細胞自身が作り出す物質です。

初期の癌の手がかり物質

 腫瘍マーカーも、癌検診に利用され癌の発見に有益ではありますが、多くの場合はある程度腫瘍が増大してから検出されるようになりますので、従来の腫瘍マーカーの検査だけでは、ごく初期の癌を見落としてしまうことが多いのです。

 それに対してp53抗体は、従来の腫瘍マーカーとは性格が違います。どういうことかといいますと、 p53抗体は、腫瘍細胞から放出されたものではなく、正常な免疫細胞系が作り出しているのです。

 p53抗体は免疫細胞から産生される物質であるので、非常に初期の腫瘍でも高い血中濃度の上昇がみられることが多く、腫瘍の早期発見につながりやすいということがあります。反面、免疫反応は人によって過剰に起こることがあるため、p53蛋白質が正常なのに免疫細胞が誤ってp53抗体を作り出している人も中にはいます。そのため癌でもないのにp53抗体検査が陽性となってしまう場合もあるので若干注意が必要です。

……続く


 ご自宅で手軽に「p53抗体検査」が出来るキットがあります。詳しくはこちらへ→在宅検査ドットコム


最初に受けるべきガンの検査

2009年05月12日 | ガン早期発見

 「どこにあるか解らないが、何らかの癌の疑いが強い」状態を見つける簡便な検査が必要とされます。 全身を一度にみることができて比較的感度の良い検査として、全身PET検査(ポジトロン放射断層撮影)があります。5年くらい前に普及し、一時注目されました。マスコミでも盛んに報道されたので検査を受けた方も多いと思います。

 PET検査では、脳や膀胱以外の場所では、数ミリ程度の比較的小さな癌の疑いを発見しやすいとされます。しかし検査が大掛かりで、費用も1回10万円から 20万円程度。所要時間は3-4時間。検査の施設は限られているので、病院への行きかえりも含めると半日から丸一日検査にかかります。

 PET検査は万能ではありません。病変を見つけられる率は、他の検査よりは高いものの、60パーセントくらいといわれています。大掛かりで時間も費用もかかる検査では、ほとんどの人は毎年定期的に、というわけには行きません。

 症状の出ていない最初の検査は簡便で、費用安く、時間を要せず、多くの人が気軽に定期的に受けられるもので、初期のガン発見に感度が高いものでなくては意味がありません。

 まさにそのような条件を満たす画期的検査法が開発されました。 それが、p53抗体検査です。

……続く


癌に負けない人生のために

2009年04月29日 | ガン早期発見

 前に述べたように、ガンは発見が遅れるほど、生存率も生活の質も急激に下がり、費用も嵩みます。
 逆に早期で見つけるほど治癒率・生存率および生活の質も高まります。

 がんにならないこと、あるいは、超早期にがんを見つけて最善の対処をすること、が大切です。3人に1人が、がんで亡くなっているという事実から、がんの予防と早期発見は日本人全てに関わる問題です。

 そのためには、繰り返しになりますが、
  (1)良い生活習慣
  (2)定期的に適切な癌検査
が必須です。

 良い生活習慣とは、……

  • 極力新鮮で安全な食べ物を食べる。
  • 過労や不規則をできるだけ減らし、適度に運動をする。
  • 良く笑う。
  • ストレスを溜め込まない。
  • 深く大きな呼吸を心がける。
  • 適度に日光に当たる。(太陽を適度に浴びる方がガンが減ることが明らかになりました。皮膚癌でさえも抑制されます)
  • タバコを吸わない。
  • 発ガン物質となる添加物や刺激性の食べ物を極力減らす。

……などです。

 どんなによい生活習慣を努力しても、遺伝的な問題や予期せぬ要因などで癌細胞は確率的に発生しており、発病することがあります。ですから、健診も大変重要です。

初期の癌は多くの場合は症状がないので発見が困難です。たとえば、胃や大腸の検査を受けていても、肺がんや乳がんは見落とされてしまいがち。ですから、初期のがんのリスクをチェックする適切な検査方法が求められてきました。

……次回に続く


「生存率」の数字に隠された事実

2009年04月14日 | ガン早期発見

 「●年生存率」とは、あくまでも●年後に患者100人中何人が「生存」していたか?、のみを表しています。
つまり、「どんな状態で生きているか?」までは表していないのです!

 具体的に言うと、こういうことです。
ある癌患者のAさんは、診断の5年後に、普通の人と変わりなく、元気にアクティブに、苦痛もなく、治療も受けずに、病気のことも忘れて、仕事も復帰し、ハッピーな状態にまで回復して「生存」しています。

 また、別の癌患者のBさんは、診断後、治療を受けたが経過が思わしくなく、痛みも苦痛も激しく、何度も再発して毎年追加手術や抗癌剤を受け、ずっと入退院を繰り返し、5年後は病室で点滴や尿の管を繋がれてオムツをはかされて寝たきりになって、意識も朦朧とした状態で「生存」しています。

 この二者は大きな生活の質の違いがあります。
極端な例ではありますが、Bさんのように生活の質が低くても医療技術を駆使して延命させることができる癌であれば「5年生存率」という数字だけは高く算出される場合もありえるのです。

 ですから、「5年生存率80%」といった場合、5年後に5人中4人は「治っている」のではありません。
その中には、再発転移に苦しみながら精一杯に闘病治療を続けている方やホスピスに入っている人なども多数含まれているのです。

生活の質を考慮した治療選択を

 今後は5年後に病巣が見つからなくなった率を表す数字や、生活の質を表す数字の指標も、癌の治療成績を評価するために使われるべきだと感じます。

 当然ながら「生存率」は高いほうがよいのですが、例えは、いくつかの治療法を選ぶ場合には、生存率が同程度であれば、どちらの治療法がどのくらいの普通の生活が維持できるか? といった、生活の質も考慮して選択すべきだと私は考えます。

……続く


「5年生存率80%」の落とし穴

2009年04月01日 | ガン早期発見

「○年生存率」とは?

 癌には、全身どこの部位に発生した癌か、どの細胞から発生したか、そのどのくらい悪性化しているか、などによって進行の速さや体への有害度が千差万別です。また、どの治療方法を選択するかによってもその後の経過は大きく異なります。

 癌の悪性度はどのように表すかは難しいのですが、現在よく使われる指標が「5年生存率」という数字です。
文字通り、診断がついた時点から5年後に、その患者さんがどのくらいの率で生存しているかを実際の過去のデータを集計して計算した値です。

 この数字が低いほど、生存者の数が少なかったわけで、悪性度が高いといえます。逆に100%に近いほど悪性度が低く、治りやすい癌とされます。わが国を初め先進国では病院で診断が着いた場合に無治療で放置することは珍しいので、ほとんど100%「治療」を受けた場合の数字です。

 たとえば、「5 年生存率50%の癌」と言った場合には、診断がついた後に手術や抗癌剤などの西洋医学的標準的治療を受けていたにも関わらず、5年後には半数が亡くなったという意味です。治療を受けたらもっとよくなるだろう、ではありません。通常は現代医療の技術であらゆる手を尽くした結果、の成績なのです。

 また、悪性度の高い癌で5年生存率がほとんど0に近い場合には、「3年生存率」とか「1年生存率」などの数字も使われることがあります。
 逆に悪性度が比較的低く治りやすい癌の治療成績を表す場合に「8年生存率」や「10年生存率」などの指標で表されることもあります。

 次回は、この数字で錯覚しやすい大事なことをお伝えします。


進行度とともに急激に下がる生存率

2009年03月20日 | ガン早期発見

 癌の悪性度を示す数字として、「生存率」という数字があります。更に何年後の生存率、という意味で、「5年生存率」や「8年生存率」などという指標があります。診断がついた時点の癌患者さんが、5年後あるいは8年後にどのくらいの確率で生きているか? という統計的数字です。
 もっと解りやすくいうと、診断がついた100人の患者さんがいるとして、その100人が5年後に何人生き残っているか? を過去の実績を考慮して計算された値です。

 最近、男女ともに増加気味の大腸がんの、癌進行ステージごとの生存率を示します。

 大腸がんの生存率をステージ毎に見てみますと、

  • 【ステージ0】は、5年生存率・8年生存率ともに100%、つまり、ステージ0の早期で治療を受けられれば、癌では死にません。
  • 【ステージ1】では、5年生存率は100%、8年生存率は96.4%、わずかに再発で亡くなる人がでてきます。
  • 【ステージ2】では、5年生存率は94%、8年生存率は87%、再発が増えています。
  • 【ステージ3】では、5年生存率は76.3%、8年生存率は61.4%、4人に1人(24%)は5年以内に再発癌で死亡します。
  • 【ステージ4】になると、生存率はガクッと下がって、5年生存率は15.1%です。5年生きられる人は5人に1人以下です!!

 しかし、この数字だけでは、まだ解らないことが沢山含まれているのです。
 たとえば、【ステージ3】を見てください。5年生存率76.3%とあります。およそ4分の3です。「4人中3人は5年生きられる、だから、【ステージ3】の癌と診断されても5年間はまあ大丈夫だろう」と、考えてしまいませんか? それは大きな問題を見落としています。

……続く


ガンの進行度の指標=ステージ

2009年03月07日 | ガン早期発見

 病院では、癌とわかったら次にその癌がどのくらい体を蝕んでいるかの目安となる「進行度」を評価し、それを進行度として数字のステージで分類します。その基準は癌の部位ごとに決められていて、たとえば大腸がんでは、日本外科学会で下記のように0から4のステージを規定しています。

  • 【ステージ 0】(癌が粘膜の中だけにとどまっている極めて早期の癌。ポリープの先などにあり、内視鏡による切除で完治する場合もあります。)
  • 【ステージ 1】(比較的早期の癌や中期の癌)
  • 【ステージ 2】(進行癌ですが、リンパ節転移が無いもの)
  • 【ステージ 3】(かなり進行した癌で、リンパ節転移が有るもの)
  • 【ステージ 4】(肝臓、肺、腹膜、遠隔のリンパ節にまで転移があるもの)

 このステージ分類(進行度の評価)は極めて重要です。なぜなら、この数字がいくつか? によってその後の寿命の宣告がなされるようなものだからです。

……続く


ガン早期発見の大切さ

2009年02月19日 | ガン早期発見

 今更いうまでもありませんが、癌は早く発見しなければなりません。 早期発見はホントに必須!です。発見と治療が遅れるほどに取り返しがつかなくなります。

 医療が進歩している(?)ので、最近は癌になっても治療で治る(?)などとお考えの方がいるとすれば、それは非常に甘い!! と言えますよ。

 確かに早期で発見し、適切な治療が遅滞なく受けられれば、たとえば内視鏡的な手術だけで「完治」に近い状態になることもあります。
 しかしながら進行癌に対してはいまだに「完治」した人は少なく、多くの方が残念ながら再発や転移で命を落としています。

 最近の死亡統計で、死因の30%以上がなんらかの癌であることからすると、癌は今も難病です。

 では、早期発見がどのくらい大事か、次回以降データから見てみましょう。


増え続けるガンに打ち勝つには

2009年02月06日 | ガン早期発見

3人に1人がガンで死亡している時代

 医療の進歩にもかかわらず、わが国を含めて先進国では非常に多くの人々がガンに罹って闘病されています。昭和22年の統計調査以降、ガン(正確には、癌腫と肉腫を含む)の死亡率は上昇を続け、昭和56年以降は死因順位の第1位となっています。
 さらにその後もガンの死亡率は増え続け、平成18年の統計によると、その年、亡くなった108万人のうち、実に32万9198人が癌で亡くなっています。死亡者数のうち、30.4%。約3人に1人という高い率です。

 男女別にみますと、男性は「肺がん」による死亡率が年々著しく増加し、平成5年以降は「胃がん」を上回って第1位となっています。

 一方の女性は「大腸ガン」の上昇傾向が続いており、平成15年以降は「胃がん」を上回って第1位となり、平成18年の死亡数は1万8653人、死亡率(人口10万対)は28.9となっています。さらに女性の喫煙率増加とも関連して「肺ガン」が増加しつつあり、「胃ガン」の死亡率を抜きそうな勢いです。
 また、「乳がん」は平成18年にこれまで下回っていた「肝」を上回って、女性のガンの死因の第4位となっています。乳がんは比較的若い中年世代(50代)での死亡率が70代以降の高齢者よりも高いのが特徴で、40代になったら女性は十分な注意が必要です。

 癌の死亡率が高くなってきている理由としては、高齢化が進んでいること、さまざまな食品添加物や化学物質で環境が汚染されてきていること、乳製品や高脂肪食の消費が多くなっていること。そのほか、ストレス・過労などで癌に対する免疫力が低下してきていることなどが推測されます。

 癌に対抗するには、生活習慣の改善も大切ですが、癌になりそうな段階、あるいはごく早期の癌を早めに発見することが必須です。しかし、この段階ではほとんど自覚症状もなく、しかも従来の検査では発見困難なことが問題でした。

……続く


 当ブログは、東京都板橋区の小豆沢整形外科と共同運営されています。

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OCヨード液を理解するためのコロイド科学

2007年10月10日 | コロイド医学

コロイド状ミネラルは生命の鍵

 数々の進行がん患者さんに驚くべき回復をもたらしている驚きの液体、「OCヨード」の仕組みを完全に理解することは難しいのですが、コロイド物質についての知識を得ることである程度効果を納得することができるでしょう。

 生物の組織や器官は単純に、何億・何兆もの細胞が集まってできています。これら細胞のエネルギーになるものは、生命の起源を辿ればブドウ糖ではなく、元々はミネラル(鉱物およびそのイオン)でした。具体的には鉄、ヨウ素、ナトリウム、カリウム、マンガン、銅など様々な金属元素が含まれます。

 人間の体内には約32の主要ミネラルと、それとほぼ同数の微量ミネラル(トレースミネラル)が存在します。

 コロイド科学とは、これらの物質をごく細かくして生物が利用できる大きさに変換する化学ということができるでしょう。 自然な状態ではこれらの金属物質は「コロイド状」で細胞に供給されますが、現在では実験室でコロイド状物質を生産することが可能になっています。

 最近ではコロイド状物質の利用によって細胞寿命を延ばすことも可能になっており、この分野の研究が進めば人間の平均寿命を延ばすことにも繋がるだろう、とアメリカの著名な細菌学者のFrederick Maysea(フレデリック メイシー)博士は述べています。

 実際に半分枯れたように見える黄色く萎びた蘭の花に、銅を含む金属コロイド物質の液体を与えると、ほんの数時間もすると活き活きと紫色を取り戻し、いろ鮮やかに蘇った例があります。枯れたように見えた蘭の花は、花の細胞を構成しているミネラル類のバランスを取り戻すことで、機能が再び回復し始め、生命を取り戻したのです。更にこの花はその後16日間もの間、咲き続けたのでした。

 コロイド状ミネラルの溶液は、正に若返りの水なのです。そしてこの作用は、人間の細胞に対してももちろん発揮されます。

 ・・・続く

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