こんにちはタカハシです
先日の月曜日に行きつけの古着屋、tarock with Riccoで二人のアウトサイダーアーティストの展示会に行ってきました
その中の一人、戸來貴規さんは小学生の頃から日記を書き続けています。
彼の日記は書いた文字の所々を鉛筆で塗りつぶす独特の方法。
その日記は文字が読めなくなったとき、不思議な絵に生まれ変わります。
余白の白と力の込められた黒の絶妙なコントラスト、けれどそこに書かれているのはとても穏やかな記憶なのです。
「きょうはラジオたいそうをやりました やすみをあそびました ぬりえをかいました 牛乳をのみました」
小学校時代一番嬉しかった思い出を戸来さんは今も書き続けています。
数十センチの厚みを持ったずっしりとした紙束の中に、その記憶がぎゅっっと圧縮され、反復され、大切にされています。
澤田真一さんは陶芸に魅せられ、無数の棘で覆われた不思議な生き物を作り続けています
ひたむきに粘土を手にし、細密でユーモアあふれる作品を作り続けています。
お面や龍、鬼。。。どの作品にも小さいトゲがびっしり、かつ整然とはりつけられています。
二人の作品には見る人をひきつけるパワーがあると思います
なんと2007年にはスイスの展示館『アール・ブリュット・コレクション』の館長が二人を高く評価し、展示会で作品が紹介されました。
彼らの作品には「何かを伝えたい」とか、「作品として残したい」といった欲を含んだ気持ちが無い分、逆に純粋な作品として僕達に伝わるんだと思います。
戸来さんの作品はこのあとパリに送られて展示されるらしいので、もしパリに行く人がいれば見に行ってみて下さい
初めて芸術というものに感動したタカハシでした