銀の砂時計

Elegant~美しい旋律に調和する良質な風景・生活空間を求めて

黒百合姉妹「天の極み 海の深さ」

2006-04-19 17:50:52 | 音楽空間
アマゾンで注文していたCDが到着しました。早速、聴きまくっています。

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まず、ジャケットの写真が美しい。この写真に「ピン」と来た人は買って間違いはないでしょう。このジャケットデザインは楽曲のイメージを表現する最良の映像作品と思います。しかも、ジャケット写真のシール付き。シール付きというと「苺ましまろ」のキャラクターソングアルバムが最近のアイテムでしたが、このシールは予想外でしたので、少々感激!

表面の裏面は女性的なデザインに終始しており、好感が持てます。ジャケットには歌詞や解説はありません。歌詞に関しては極めて抽象化されているので、印刷した歌詞集は必要ないと思います。また、下手な解説など百害あって一利なしのため、必要ありません。聴く人の「心」が全てだと思うので、これで良いともいます。

とにかく、こころを解き放って聴いて欲しいと思います・・・

ジャケット内側には日本語の詩のような一節が印刷されています。しかも、表裏反転させてある・・・記述されている内容、そしてあえて反転してある演出に高い芸術性を感じます。なぜ反転されているのか?に何かを感じて欲しいですね。

私はこれだけでも高く評価してしまいそうです。
(*^^*)

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重厚なパイプオルガンの伴奏とともに始まるアルバムは、バッハを連想させるに充分な重厚な響きの導入部と共に始まります。バッハのカンタータを現代版のように仕立てた展開は、これから誘う世界の序章として充分な貫録を持ち合わせています。

抽象画のような歌声と歌詞、甘く漂うピアノ、絡み合う弦楽器・・・時として切なすぎる表情を醸しながらも美しい旋律によって、それは優しさに変換されているよう。ピアノだけを聴いても、女性的な繊細な指先を連想させられ、その指先から繊細な音を紡ぐ感性に心が共鳴してしまう。

キーボードも天空から舞い降りた羽衣のように楽曲に素晴らしい装いを添えています。

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現代的な内容なのに、不思議なくらい古典的な内容が織り込まれ、アコースティックな響きな響きも追加されている。どことなくイギリス民謡のような香りも漂わせ、人を穏やかにさせてくれる・・・

どうして、これほどまでに素敵な旋律を生み出せるのでしょうか?

純粋に触れれば触れるほど、静かにそれぞれの奥の世界へ誘ってくれる希有な存在なのかもしれませんね。


天の極み 海の深さ
黒百合姉妹
インディペンデントレーベル

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