長時間勤務が常態化している医療現場で女性医師が家庭生活と両立して活躍できるよう、厚生労働省は今年度中に、実際の医療機関での女性医師支援の好事例を盛り込んだ報告書をまとめる。
8日に女性医師を中心とした懇談会の初会合を開き、検討を始める。
医師国家試験の合格者のうち、2014年は31?8%が女性でナイキ フリー ナイキ レブロン女性医師は増加傾向にある。一方で、長時間労働や不規則な勤務体系により、出産や育児を機に離職せざるを得ないケースも少なくない。日本医師会の調査によると、出産した女性医師の約1割が、産休制度が利用しづらいことを理由に離職したという。
女性医師は、医師不足が指摘されている小児科や産婦人科に多い。女性医師の復職対策が遅れると、医師不足が深刻になると懸念されており、今年6月に閣議決定した政府の成長戦略にも「女性医師が働きやすい環境の整備」が盛り込まれた。厚生労働省は、年末までに数回懇談会を開いて、女性医師や研修生、医学部生からの聞き取りなどを通じて、時短勤務などの仕組みの導入で出産?育児後の復職がうまくいっている病院の例などを取りまとめ、全国に広げたい考えだ。