一年と言っても、暦年(度) (= a calendar year) と会計年(度)(= a fiscal year)があり、普通「新年の抱負・決意」を表す英語 a New Year's resolution は暦年に用いられる場合の方が多い。
しかし、日本の職場環境や学校では会計年度(=日本では4月1日~翌3月31日)で事が運ぶことの方が多いので、4月1日に「新年の抱負・決意」を表明しても別におかしくはないし、むしろ転勤・入学がある4月こそ相応しい。あなたの新年度の抱負・決意は何ですか?
無事に進学した人は、新しい環境の中で新しい学問を学べることの喜びのあまり、方針について考慮することが少なくなるが、一度自分の進むべき方向性について考えてみるのもこの時期は大切かもしれない。
残念ながら一浪せざるを得ない人は、この一年間で所期の目標を達成するという方向性がはっきりしているので、この一年間の計画はむしろ立てやすいのではないか?
いずれにしろ、春は心身の引き締まる時期。期待に心躍る時期である。
私はといえば、健康第一に、一人でも生徒が英語好きになってほしいという願いのもと、授業を充実させることを新年の抱負にした。
現代人は、質・量ともに身体の持つ capacity を超える仕事を頭の中で生み出し、それを自らに課す傾向が強いという。その結果、成功すれば更に新たな task を自らに課して、それに向かって果敢に立ち向かっていく者もいる。成功者とはこういう人をいうのだろう。一方、頭が作り上げた task に挫折してしまい、内にこもって次の一歩が踏み出せなくなってしまう者もいる。世の中にはこっちの人間の方がはるかに多いのに、自分一人だけではないかと思い悩む。
まず、ありのままの自分を受け入れることが大切だ。次の一歩が踏み出せないでいる自分を受け入れる。少しだけ時間はかかるが、アイドリングの時間を自らに与えて、次の一歩を踏み出してもいい時期をうかがう。
4月は桜の時期でもある。内にこもっている人も、公園の桜を見れば、少しは心が和むだろう。陽光に身体をさらし、体内時計を調節しよう。案外、屋外に出ることで次の一歩のヒントが得られるかも。
健康に留意され、新生活の中で自分の歩むべき方向性を見つけてください。いろんな事があるでしょうが、生きている限りいいことがあります。Godspeed!