ノー・ヒッター山本昌 １８９勝目

９月１６日　阪神１８回戦　１３勝４敗１分（ナゴヤドーム）
Ｍ１５

阪　　神	０	０	０	０	０	０	０	０	０	０
中　　日	１	０	０	２	０	０	０	０	Ｘ	３

〔中〕山本昌
〔神〕福原
HR＝井端６号、Ｔ・ウッズ３４号
勝＝山本昌９勝７敗
負＝福原１１勝４敗

３連休のデーゲームって慌ただしいですね。昼間に用事を済まして夜はナイトゲーム。そんな感じで試合をゆっくり見たいもんですが（笑）。
今日は外へお出かけしてましたんで試合見てないんですよ。山本昌の“その瞬間”の前までは。もちろん、途中経過は気になってたんでチェックしてましたけど。
先発山本昌。『健太じゃないのか。よく考えたら昌は中６日で登板だから何の不思議もないわい』
山本昌の立ち上がり。前回のカープ戦では、いきなり１・２番を四球出して、四苦八苦の状態だった。今日はあっさり３凡。
『昌が立ち上がり、あっさり３凡に打ちとるなんて。家に帰ったら映像チェックせねば』
赤星出して金本にパカーンと打たれる展開を予想していたワタシは相当ネガティブ。打線が逆転して１８９勝目をあげるシナリオを想定していた自分。
その裏１回、井端のホームランで先制。
『井端がナゴドでライトへホームラン？どうやって打ったんだ？いつもの右打ちでスタンドまで飛ぶのか？家に帰ったら映像チェックせねば』
これで井端は４試合連続先制打。
４回、福留がセンター前ヒットで一気に２塁へ。
『福留がセンター前で２塁まで行った？赤星の肩っていったいどうなっとるんだ？家に帰ったら映像チェックせねば』
つづく、ウッズがライトスタンドへ２ランホームラン。
『ポールの上を飛んでいった？いったいどこまで飛ばしたんだ？家に帰ったら映像チェックせねば』
事実として確認できるのは、山本昌が１本もヒットを打たれていないこと。
憲伸の時も野口の時もバンチの時も近藤真市の時も“その瞬間”を見てるからなぁ。急いで家に戻りましたよ。あぁ、良かった。昌のノーヒット・ノーランの瞬間。しっかり見ることができました（笑）。４１歳で日本シリーズ初勝利もお願いしたいなぁ。オメデトウ！ノー・ヒッター昌！！

Vライン	中　　日	阪　　神	ヤクルト
87	15－9 .617	17-0 .613
86	14-10 .610	16-1 .606
85	13-11 .603	15-2 .599
84	12-12 .596	14-3 .592
83	11-13 .589	13-4 .585	21-0 .576
82	10-14 .582	12-5 .577	20-1 .569
81	9-15 .574	11-6 .570	19-2 .563
80	8-16 .567	10-7 .563	18-3 .556

試合終了後のコメント
◇落合監督
「何も言うことはない。こういう試合でノーヒットノーラン。ご褒美だ。山本昌へのご褒美だよ。今日は全てよかった。そうでなければこの様な結果にはならない。こういう試合でこういうゲーム。俺は初めて見るな。ちゃんと守って、ピッチャーが投げて、打つ所で打つ。まさしくそういう試合だった。」
(CBC Exciting Stadiumより)

「こんな大事なゲームでノーヒットノーランを達成するとはすばらしい。ここまで山本が長い間がんばってきたご褒美じゃないかな。すべてにおいて良い内容だった。味方のファインプレーに助けられたわけでもなく本当の意味でのノーヒットノーランだ。ゲームに関しては投げる人が投げて打つ人が打つというゲームができた。見ているファンも面白かったと思う。」（談：落合監督）
(中日ドラゴンズ Official HPより)

記録にはびっくりしていますが今日の大事なゲームで勝てたことがうれしいです。昨日憲伸がすばらしいピッチングをしてくれてそれに続きたいという気持ちが今日のピッチングになったのだと思います。あまり実感はないんですがチームが勝ったことが一番うれしいです。コントロールはそれほど良くなくて球が少し走っていたくらいでした。長くやっているのでこういうこともあるのかなと思います。これだけ多くのファンの方々の前でこういう記録が達成できて本当に良かったです。まだまだ試合があるのでがんばりたいと思います。今日は本当にありがとうございました！」（談：山本昌投手）
(中日ドラゴンズ Official HPより)

▽中日・山本昌　大事なゲームで勝ったことがうれしい。あまり実感がない。コントロールが今ひとつだったが、変化球が良かった。いつか打たれるだろうと思ったが、九回はその気になった。緊張しなかった。（毎日新聞）

　▽ヤクルト・古田監督（山本昌と同い年の４１歳）　九回の投球をテレビで見ていたが、淡々と投げていた。制球と緩急でね。プロ野球選手のかがみですね。速い球があるわけではないが、１３５キロあれば抑えられると証明した。（毎日新聞）

　▽日本ハム・佐藤義則投手コーチ　（オリックス時代の９５年８月２６日に４０歳１１カ月で達成した無安打無得点試合の最年長記録を破られ）交流戦の時に（山本昌が）「長く投げ続けるにはどうしたら良いか教えて欲しい。２００勝をぜひ達成したい」と聞かれたことがあった。その時には「短い距離をしっかり走りこんでおくことが大切。足さえ動けばいくらでも投げられるはずだよ」と話したんだが、もしそれを参考にしてくれていてこの大記録を達成できたのだとしたら、とても光栄なことだね。心からおめでとうと言いたい。（毎日新聞）

≪阪神ファンがナゴヤドーム内の壁破壊≫
球場内の壁が阪神ファンによって破壊された。この壁は左翼３階席の通路にあり、高さ約２・５メートルほどの位置に設置されている「防煙垂壁」。火事が起きた際、煙が客席に流入するのを防ぐものだが、数人の阪神ファンがその壁につかまるように応援。試合後に強い力が加えられたようで、縦１メートル、横１５メートルほどの壁が崩れ落ちた。関係者は「壁がへこむことはあっても、バラバラにされたのは初めて」と話した。（スポニチ）