インド舞踊は光の舞~サナトクマラ~

インド舞踊家マユリ・ユキコの日記。インド舞踊教室を神戸で主宰、南インド舞踊バラタナティヤム&ムービーダンスの日々☆

はじめてのレッスン

2006-07-07 22:31:36 | インド舞踊(インド舞踊教室)
きのうははじめてのレッスンでした(^◇^)
どきどきしちゃって…と言いたかったけど、元気いっぱい。


私の大切なはじめてのお客さま…もとい生徒さんは

N子さんと 5歳のすうちゃん。

優しくタオヤカなN子さんと 元気いっぱいのすうちゃんと一緒に
楽しい汗を流しました。


小学校1年生の体育の時間、私は先生に言いました。

「いやです。それ、やりたくないです」

その日は跳び箱の時間だったのです。

「だって、うつくしくないもの」

沖縄出身の若くて美しい くに子先生は、地団太を踏んで(本当に踏んだんですよ)
怒りました。

でも、そのときの私には 大またを開いてその間に手をついて
しかも宙に浮くなんて おかしいわ、と思ったままを言ったのでした。

そして、せんせいはほんとうにびじんだ。びじんはおこってもびじんなんだ…と
ほれぼれと先生の顔をみつめたのでした。

今にして思えば、くに子先生には気の毒なことをしました。
そしてインドで舞踊を学んだとき、体育の授業が定期的にあったことで
日本人は一定レベルの基礎体力を自然に身につけているのだと知って心から感謝しました。



7歳だった私ですがプロのバレエ公演をすでに年に数回見て
プロのバレエダンサーのレッスンを受けてすでに2年経っていたのですから
コドモなりにある程度の美学をもっていたはずです。

また、現代義務教育の体育の授業の元は おわかりでしょう?

明治維新から昭和20年まで続いた
戦争が普通にあった時代…の軍事教練なんですよね。

死なせるための
死なせるために生き延びるための うごき

それを「うつくしくない」って言う感性はいかが?

今の私なら、「こんな逸材に出会えてなんて幸せなのかしら!!!」
って心から天に感謝します。

まあそれはさておき


私のところにきてくださる方は どんどん私を困らせて欲しい。

なんでそんなことしやなあかんの
それかっこわるいやん
むずかしいやん

なんでもどうぞ。

喜びと愛にあふれた身体表現です。
すべてに夢いっぱいの答えがあります。
あなたの細胞が血液が やさしい波動とともに光を放ちます。

あなたたちが答えを導き出すのを少しお手伝いさせて頂きます。


レッスンが終わって
N子さんは一目見て判るほど、カラダがやわらかくなっていました。
すうちゃんは始める前より、元気になっていました。

ふたりとも女王さまとお姫さまのような 美しい笑顔になっていました。

ああ たのしいわあ(●^o^●)
来週も楽しみにしています…
ありがとう!

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南インド料理…なつかしい味!

2006-07-02 15:24:33 | インド舞踊(インド舞踊教室)
昨日、お友達と南インド料理を食べに行ってきました。

南インドに詳しいRちゃんのナビで パイサ(スイーツ)~ティファン(粉モノ系)~ミールス(ターリ)~チャイの フルコースを楽しんできました。
お店に入ったとたん ガラムマサラではなくカリーリーブスの香りが… そこで一気にテンションがあがるわたし。

ティファンは VADA(ワダ…大豆ベースのフライ)
ウタッパム(米・ココナッツミルクベースのお好み焼き系)
マサラ・ドーサ(米・ココナッツミルクベースのクレープ系)
プーリ
そしてそして ウプマ!!!! (だいっすき♡なの)
雑穀と刻んだ野菜をギーやココナッツオイルでいためたウプマはタミルナードゥ州の朝ごはんの定番。師匠宅に滞在していた間、何度も作っていただいた
私にとってはおふくろの味です。 そういえば外食でウプマを食べるのは初めてかも!

ガイドブックなどで「南インドの味噌汁」と紹介されたりするスープ「サンバル」 タマリンドベースのスープ「ラッサン」は 家庭の味そのもので、逆ホームシックになりそう(笑)

ほとんどの料理はカリーリーブス(現地では生葉を使います)というハーブの独特の香りがしています。
また、ココナッツの実が入っていて、それがとってもおいしい! 3年ぶりの懐かしい味に 滞在中のことを思い出しました。

☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆

インド滞在中のある日 お台所で真鍮製の神具を師匠と磨いていたことがあります。
硬い植物性の繊維を束にしたものをスポンジ代わりに ごしごしとお香立てやらを磨いていると 師匠が言いました。

ユキコ、ほらこれは」とその繊維の束をさして
「ココナッツの外殻の次の、実を包んでいる中殻の一部なのよ。」
そして台所の隅にある箒をさして
「枝の一部は箒になるし」
「実とオイルは食べて、髪につけて 
 葉は編んで家の屋根や壁になったの。
 ココナッツはcomplete plantなの。全てが私たちの役に立つわ」   

“まあ。そうだったの。おもしろいですね”
「私たちはそういう暮らしをしてきたの。
 私たちは自然に生かされているの。
 そしてあなたはそれを学びにきたのよ。
 インド舞踊を通してあなたが学んでいるのは そういうことなのよ。」

“…はい”

「私は、自分の国がすきなの。インドを愛しているわ」

“はい わたしもです”

すると ざあっと強い風が吹きこんできて
周囲のココナッツとヤシの木の葉のこすれる音がしました。
それはまるで「そうだよ そうだよ」と笑っているように 聞こえたのでした。

私は師匠にとっては初のアランゲトラム(襲名披露)生でしたが、 それは同時に彼女にとっては 舞踊師範として大物舞踊家諸兄に評価される初めての機会でもありました。
それが私にとって重責、プレッシャーとなり
そのプレッシャーが師匠のプレッシャーを増やし

たった4歳だけしか年の違わない師弟が ちょっとしんどい心象風景を共有していた時期でした。

デビュー前のある日、 ステージ上で使う神具を磨きながらのことを 昨日のことのように思い出してしまいました。

☆゜・*:.。.☆゜・*:.。.☆

結局 いつもどおり「イカメシ状態(笑)」の幸せな♡胃袋を抱え、
お茶も入らないわね…といいながら お店をでてから駅の近くで立ち話。

ほんとうにいつもありがとう。 楽しくさせていただいております♡ http://www.geocities.jp/apsarayuki6/