高校時代を共に過ごした旧友からブーケのご注文をいただいた。
パステルカラーで春らしくありながら、
どこと無く
別れの切なさをかもし出しつつ、
でいて、
胸がキュンとなるような・・・
ま、早い話が卒園式用のブーケを作った。
卒園式というのは親からすると特別らしい。
子供達より親が号泣してしまうねんてね。
しらんけど。
お上品な訪問着を着た友は晴れやかで美しかった。
自分に娘が居たらどんな子だろう?
とちょっと想像してみたりして・・・
私が子供を産んだらどんな子が生まれてくるのか、
又どんな親になるのか、
興味あるな。
なんて、袴姿の可愛いお嬢ちゃんを見ながら思った。
高校時代、学校帰りによく寄った友の家は懐かしくて、
昔に戻ったような錯覚さえした。
高校時代の思い出が走馬燈のように駆け巡って、
卒業後それぞれ別々の道を歩み又ここでこないして懐かしい場所で逢えた。
こみ上げてくる感情をどう押さえれば・・・と思っていたら
友が
「あ、そうだ!ポン酢あげるわ!まーゆにあげようと
思て買っといてん、これ美味しいねんで~
無くなったら大原まで車で買いにいくねん!
お鍋にし!お鍋!」
と、いとも簡単にその感情を抑えてくれた。
私も心晴れやかに帰宅して、
その夜はお鍋にはしなかったけど
いただいたポン酢をお豆腐にかけて食べてみた。
器に残ったポン酢も根こそぎ飲んだくらい美味しかった。
ポン酢の紙袋の中には
もう一つ私の好きなものが入ってて腰が抜けた。
またそれは別のお話・・・。