中澤まゆみブログ「コミュニティヘルスのあるまちづくり」

医療と介護、高齢社会をテーマに書くノンフィクションライターのブログ。

地域包括ケア世田谷モデル「議論から実践へ」

2017-07-13 17:11:43 | 日記
第5回「世田谷の福祉をとことん語ろう」フォーラム

保坂展人区長を交えた5回目の「世田谷の福祉をとことん語ろう」フォーラム。
世田谷区と区長への、区民からの熱い提言とともに終了しました。
今回は「議論から実践へ」という副題をつけたので、
第一部では世田谷区、世田谷社協に加え、
実践例として「砧地区ご近所フォーラム」と世田谷で子育て世代のネットワークを展開する松田妙子さんに発言をお願いしました。

「支援の受け手が支え手にもなれる社会」と題した松田さんの報告は、
子育て世代と高齢者のコラボの可能性として参加者の共感を呼び、
第二部のグループトーク「地域で私たちができること」への橋渡しをしてくれました。

区からは「総合事業」、社協からは「協議体」について報告を受けましたが、
大熊由紀子さんにコーディネートをお願いした質疑応答では「協議体ってさっぱりわからない」という意見が続出。

世田谷区民として参加した厚労省の伊原さんからも
「世田谷区は1層とか2層にこだわらず、世田谷区らしい協議体をつくればいい」という意見も出て、
続くグループトークでも区の描く「協議体」や「地域包括ケア」に関するさまざまな疑問が語られました。

各グループの発表も「形ありきではなく、さまざまな活動者のネットワークをまずつくることが必要」
「高齢者だけではなく、子ども、障害も含めた協議体を」
「できるところから始めて、区民モデルをつくっていこう」など前向きなもので、
地域活動をする「人」の豊かさこそが世田谷の財産だということをあらためて実感しました。

それと同時に、5回にしてようやく、一歩が踏み出せた感があります。
最後に区長もこうコメントしました。
「制度を越えて、市民として支えあえる仕組みをどうつくるか。
若者のシェアハウスの流れも世田谷では始まった。一層、二層の制度にとらわれず、自由に考えたらどうだろうか」

終了後の打ち上げでも、「区民によるこういう会議を何度も積み上げていかなくっちゃね」と、熱く語り合いました。
さて、次のステージです。








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