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参議院議員(比例代表) 又市征治 公式ブログ

参議院議員・社民党党首又市征治のブログです。

「原発ゼロ」めぐり小泉元首相と会談

2013年10月30日 | 日記


 10月29日、吉田党首と共に小泉元首相と会談しました。
 私としては、小泉元首相とは参議院の予算、決算、郵政特などの委員会で、あるいは党役員として十数回わたり合ってきた間柄ですが、意外にも私たちとの会談を快諾いただきました。政界を引退され7年余りが経ったこともあってか、30分の予定を15分もオーバーする和やかな会談でした。大筋、次のようなやりとりを行いました。

〈社民〉 報道ベースでは、以前は推進の立場だった元総理が、最近、原発ゼロを主張されているが、それに驚くと共に心から敬意を表し歓迎しています。その真意をお伺いしたい。またそのきっかけは何でしたか。

〈小泉〉 3.11の福島原発の事故があって、「原発安全神話」に疑問がわき、いろいろ勉強もし、フィンランドのオンカロ最終処分場を視察し、脱原発を決めたドイツにも行ってみた。どうも日本でのこれまでの説明はおかしい。10万年も大量の核廃棄物を安全に保管できる場所など地殻変動の激しい日本では作れない。国民も納得しない。今こそ政治が脱原発・再生可能なエネルギー転換を決断すべきだと確信するようになった。

〈社民〉 先日の参院予算委で、「政府が原発ゼロ方針を打ち出せば一挙に(脱原発への)国民の機運が盛り上がる」との小泉発言を取り上げ、安倍首相にその決断を迫りましたが、後ろ向きの答弁でした。「原子力ムラ」の有形無形の圧力なのかなとも思いますが、政治決断できない理由をどう見ますか。

〈小泉〉 脱原発以外の道はないのだから、その決断をせざるを得ないと迫るような世論がまだ弱いということだろうね。

〈社民〉 大江健三郎さんをはじめ多くの有識者が脱原発で発言され世論喚起に立ち上がっておられる。その世論づくり、キャンペーンに小泉元総理も一肌抜いていただきたい。また自民党内の人々にも働きかけてほしいが、いかがか。

〈小泉〉 「小泉が脱原発で新党作り」などとデマを飛ばすものも出てくる。そんな考えは毛頭ない。だから私は私で、講演会などで原発ゼロを訴えていく。社民党は社民党で、その他の脱原発を主張する政党も、それぞれが脱原発の世論づくりをしっかりやっていくべきだと思う。

〈社民〉 政府は、「エネルギー基本計画」を年内に策定する予定ですが、自民党の選挙公約でも、『原子力に依存しない社会』と書いている。「基本計画」に原発の新増設や比率を高めると書き込むことは決してあってはなりませんね。

〈小泉〉 社民党などが国会でどんどん指摘し、世論に訴えることが大事でしょう。

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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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原発廃止 (植松 直隆)
2013-10-30 17:36:41
まさに正論です。政治家も電力業界もよくわかっています。1981年に、高木仁三郎博士が警告を発していました。「プルトニュームの恐怖」(岩波新書)。アメリカは1979年のスリーマイル事故で、プルトニューム計画(再処理)を断念しました。再処理技術を引き継いだのは日本です(当時日本は高度成長で浮かれていました)。ならばなぜいますぐに脱原発を宣言しないのか?関電のB/Sをご覧ください。長期負債3兆円(社債1.5兆+借入1.5兆円)、これに対して電気事業固定資産3.7兆円(発電設備1.1兆円、送電設備2.4兆円)。今原発をすべて廃棄すると宣言したらどうなると思いますか?原発に関連する固定資産は全て資産価値0、乃至マイナスとなってしまい、社債も、銀行借入金も担保不足の不良債務となるのです。他の電力各社も同様だと思います。政治家も、電力会社及び関連企業も国民(社債権者、金融機関ほか)がパニクルのを恐れているのではないでしょうか?つまり現実は極めて厳しく、ソフトランディングを模索するしか道はないと政治家、業界は判断しているのでしょう。
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