世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

シリーズ⑦:ワット・ヤイ&チンナラート国立博物館

2016-10-28 08:26:52 | 博物館・タイ
<続き>

ピサヌロークで寺院と云えばワット・ヤイ、先月の9月28日に参拝した。14世紀の1357年に建立された寺院と云う。時はアユタヤ時代後期に該当する。ここの仏塔はプラーンと呼ぶクメール様式で、高さは36mとのことである。
(プラーンの上部は金色のタイルが貼られている。14世紀の中世キンキラキンであったのであろうか?)
本堂内に安置されている本尊は、14世紀の創建時に奉納され、チンナラート仏と呼ばれており、高さ3.5mでタイで最も美しいと云われているが、どうであろうか?
博物館見学の前に境内を一周した。ラテライトの柱が残っているので、中世の建立時に何かの堂塔があったであろう処に、仏立像があるがペンキで彩られ、違和感満載である。タイ人のこの感覚は不思議の一つである。
上写真の後方のプラーン。種々の像が刻まれている。中央はガルーダであろうか?
タイ中部のピサノルークで、クメールの影響を受けたプラーンを見たが、中世のこの地はアンコール(クメール)の影響下にあったことになる。

チンナラート国立博物館は、ワット・ヤイの境内に佇んでいたが、南国の太陽に照らされまぶしいかぎりである。

館内には仏像が鎮座している。ここは御堂なのか博物館なのか・・・ケースに種々展示品が並べられているので博物館であろう。
キャップションによると、シンブリーのワット・プラプラーン窯の16-18世紀、無釉焼締め両耳壺とある。
キャップションによるとサワンカローク陶でスコータイと表示されている。中味をみると、スコータイと共にシーサッチャナーライ陶磁も展示してある。象使いが騎乗する象の大型肖形は、シーサッチャナーライ陶磁で立派なものであるが、展示数が限られており、やや期待外れであった。
博物館を出ると正面に新しい建物が建っている。聞くと新しい博物館で、そこに移転するとのことであった。移転のあかつきには、新しい展示物も追加され拡充した博物館になるであろう?。




                                   <続く>


最新の画像もっと見る

コメントを投稿