まさおレポート

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松岡正剛の千夜一夜 ニーチェ「ツアラトウストラかくかたりき」読後メモ

2010年06月30日 21時58分46秒 | 小説・映画・音楽
「童子は無垢であり、忘却である。新しい発端である、遊びである。みずから回りいずる車輪である。第一の運動である、聖なる肯定である。そうではないか、わが同胞よ。創造の遊びには聖なる肯定を必要とする。かくして精神は、いま、みずからの意志を意志するようになる。世界を喪失していた者よ、いま、みずからの世界を獲得する。」

ニーチェ『ツァラストラはかく語りき』の孫引きです。

ニーチェがどういう文脈でこれを書いたのかは本書を直接読んでいないので知らない。従って見当外れを恐れずにと断りがつくのだが。
しかしふと目に入ったこの文章の、童子の部分を幼児と読み替えてみる。すると実に感動的な幼児への賛歌にみえて来る。我が家のベビの遊びやふるまいにも「創造の遊びには聖なる肯定を必要とする。かくして精神は、いま、みずからの意志を意志するようになる。」として眺めてみよう。

「無垢であり、忘却である」は輪廻を連想してしまうがもとよりニーチェの思いではないだろう。




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