2000円札

2000年の7月に2000年を記念するように外国に合わせて
2000円札が発行された。
表面は沖縄の守礼門、裏面は源氏物語の絵図と詞書
および紫式部の肖像、光源氏、冷泉院。
沖縄サミットもあって外交をアピールする目的もあったんだろうね。
ずいぶん反対意見もあったよね。
そんないらねぇものに血税使うなって。

言い訳として、アメリカじゃ20ドル紙幣が一番流通してるから
使い勝手がいいとか、1000円より2000円単位で金銭が動けば
景気もよくなるとか。

完全なる誤算！！

500円札を廃止して硬貨にしたときは反対意見もあったけど
500円単位ではよく使われることなんで素直に流通した。
でもなじみのない2000円という金額に消費が動くどころか
逆効果だったな。
2000円札を使おうとは思わないもの。

ましてや自販機など2000円札に対応しきれないのは目に見えたこと。
対応するためにコインセレクターを交換するとしても、その部品が
いくらかかるか。
昔、機械の修理やってたとき、自販機のコインセレクターが壊れれば
７，８万円くらいだったな。

2000円札に対応するためにそんな交換料金出す？
対応すれば儲かるわけでもなく「2000円札が使用可能」という宣伝効果
くらいが関の山。
しかも2000円対応コインセレクターを作るメーカーもないし。
作ったって売れないもんね。

そして2003年（平成15年度）に製造中止。

現在でも流通はしてるんで紙幣としては使用可能。
だから今のところプレミアもつかないんで勝ちは2000円。

最初はプレミアつきそうで珍しいと持ってたやつも多かっただろうが、
今じゃタンスの肥やしだな。