The Beautiful Mind

「慮る」「もてなす」など美しき(日本の)心が生み出す、
長い間に培われたすばらしい文化への探求リポート。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

草木染め

2010年08月24日 07時49分57秒 | おもしろきこと
 お盆前のある暑い日のこと、川口に「やさしや」http://yasashiya.exblog.jp/さんという草木染めのギャラリーと体験教室があるというので、友人たちと行ってきました。
 
 藍という植物は「蓼(たで)」ともいいます。
 葉が新鮮でないとできないということで、この季節にしかできない生藍染めに挑戦してきました。

 まず、染める物を選びます。この日は一番大きなサイズの絹のストールを選びました。今回は初心者なのに、いきなりグレデュエーションに挑戦。色が微妙に変化するようにです。
 その素材の重さを量りではかり、倍量の藍の葉をネットに包んで水につけ、その中でごしごしごしごしひたすらこすります。その作業する姿はまるでアライグマ!
 根気強く揉み擦るうちに、緑色になった液体は少しねばねばし始め、そのうちに泡立ち始めます。
 
 そうなってくると染め液ができあがり。まず一番濃くなる部分を染めます。
 素材は最初に三等分にし、染めない部分はビニール袋に入れて口を輪ゴムで綴じておきます。その次に染める部分をまたビニールから出し、液体につけます。最後に一番薄い部分をつけますが、ここを濃い目にしたい人は長くつけるのですが、今回は淡い水色にしたかったので早めに上げました。

 最後は冷水ですすぎ、軽く絞ってできあがり。
 一週間は袋などにしまわずに(室内で)空気にさらしておくのがよいそうで、一週間したら酢水に一度つけると色が長持ちするとのことでした。

 染色のこと自体をを「藍(あい)」というそうで、藍の色はそれはそれは古き時代(奈良時代という説あり)よりあったそうです。その次は「茜(あかね)」色だそうです。
 自然のもので染める色は目にも、手触りも優しい感じがしました。

 次は茜の染めに挑戦したいと思いました。


 

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

紅葉狩り

2009年11月10日 16時08分12秒 | おもむきあること
紅葉狩り

 どうしても「秋の風景」が見たくなり、週末河口湖に出かけた。「紅葉祭り」なるものをやっていて、人はたくさんだったが、風景は素晴らしかった。
 「紅葉狩り」・・・名前からすると紅葉の落ち葉を拾い集めるようにも思えるが、ただ山野に紅葉を訪ねて「鑑賞」することである。
 平安時代に貴族が紅葉を見物しながら宴会をひらき、その美しい風景を歌に詠んだことから始まった風流な遊びなのである。これが、江戸時代に庶民の間に広がり、紅葉見物に出かけ、酒を飲んだりおいしいものを食べたりして過ごす・・・というものになったとか。

 河口湖にも大きなテントが立ち並び、おいしそうな食べ物がたくさん! 野沢菜の入った熱々のお焼きとしし汁(イノシシのお肉が入った豚汁)を頂き、食後には草餅を頂いた。本当に草の味がするお菓子だった。

 河口湖には「紅葉回廊」(写真)という道があり、夜間にはライトアップされる。
       
 
 おいしい食べ物と美しい紅葉、たくさんの人も一緒に楽しんでいて、湖と富士山、そして夕焼けと素晴らしい日本の秋の一日を堪能したのであった。



コメント
この記事をはてなブックマークに追加

Luminous Jewels 本阿弥光悦と俵屋宗達

2009年09月10日 19時15分20秒 | 客人・Mからのたより
管理人と同じく日本の文化、美しさに魅せられた友人Makiです。

日本の文化、美しさ、自然、優しさにはいつも感動しており、少しでも皆さんとシェアできたら嬉しいと思っています。
自分の生まれた国、文化を愛し、胸を張って話ができる自立したコスモポリタンを目指して日々努力? 楽しんでいます。

ほんとに日本って素晴らしいな~ もちろんいろんな問題も抱えていますが、良いところを見つけて知ることがまず大事だと考えています。たぶん海外で生活した経験のある人は大体感じるのではにないことではないでしょうか。「日本っていいところだな~」と思うのに、自分がよく知らない、説明できないってことありますよね。そういう時にこのブログで知識をシェアできたら嬉しいです。





先日、サントリー美術館で開催されていたシアトル美術館所蔵の日本・東洋美術名品展に行ってきました。残念ながらもう終わってしまい、私もぎりぎりだったのですが、なんとか間に合いました。

名付けて「美しきアジアの玉手箱 Luminous Jewels」となっていましたが、ほとんどが日本のものでした。

縄文時代の土器から始まり、蒔絵、仏像や書画、焼き物に北斎の浮世絵までありました。
シアトル美術館にある選りすぐりの名品が一挙に国外で公開されたのは初めてのことらしいのですが、圧巻は(というより私の好みかもしれませんが)桃山時代に書かれた本阿弥光悦の書と俵屋宗達の絵によるコラボ、「鹿下絵和歌巻」。

光悦といえば、桃山時代の芸術家集団を率いた巨匠、書はもちろん、絵や茶碗を作ったり、淋派を率いた芸術家でもあります。なので、宗達とのコラボが実現したのだと思いますが、この絵は長大な1巻の巻物だったのもが、半分に分けられ、前半部分は切り取られ分散してしまったのが、後半部分は丸々シアトル美術館に収蔵されていたものでした。

これを一挙に見ることができたのですが、30メートルぐらいあったでしょうか。

秋にちなんだ和歌を光悦がしたため、下絵の鹿を宗達が書いたもの。

とにかく素晴らしいものでした。

書を解するのは難しいのですが、その感覚というのか、鹿の絵とマッチしていて秋を表すしっとりしたもの。言葉にするのがほんとに大変ですが感動しました。

以前に国立美術館で見た、同様の彼らのコラボ、鶴の下絵のものも素敵でしたが。

今回は切り取られた前半部分の絵もいくつか見ることができたことはラッキーでした。


こういう繊細な感覚の書画を見ると、その後に見た中国の書と比べると違うなと肯いてしまいます。字そのものは迫力があったり繊細だったりいろんな字があるのですが、すべてが均一に並んでいるというのでしょうか。

やはり柔らかくて、変化に富む感覚というのは日本の文化の一つだと納得せざるを得ません。

細かくて技巧的に優れているものはたくさんあるのですが、そういう技法が大陸から入ってきたときに、自分なりに工夫して我が物としてしまう、flexibility 柔軟性は日本人ならではものと改めて感じた絵でした。


先人を見習い、自分もそうでありたい、この感覚を持っていたいとも強く感じた絵でした。


本阿弥光悦

Wikipediaより




コメント
この記事をはてなブックマークに追加

日本オリジナル・敬老の日

2009年09月03日 11時33分07秒 | おもむきあること
長らくお休みしてしまいました。すみませんでした~。
お休みの充電期間にもこつこつ日本文化の美しき心を探すべく、いろいろな本を読んだり勉強を自分なりにしていました。
というわけで、またBeautifulなmindを見つけて書いていきたいのでよろしくお願いいたします。

 さて、もうすぐ敬老の日です。連休の休みの一日になってしまい、そんな日忘れちゃった・・・なんて言わないでください。実は敬老の日は、日本にしかない、日本発のお祝い日なのです。
 ほとんどのお祝い日は外国からの影響が多い中、純日本のお祝い日なのです。

 老人をいたわり敬う日であるが、この日が始まったのは1947年(昭和22)。最初は「としよりの日」として、おとしよりを大事にして、としよりの知恵を借りて村おこしをしよう」というこで、兵庫県の多可郡で始まりました。
 それから1966年に国民の祝日に制定され、以前は9月15日に決められていましたが、今は9月の第三月曜日になっています。

 同じ9月にあった五節句の一つ9月9日の重陽・・・こちらは長寿を願い、菊の花を飾ったり、菊の花びらを入れたお酒を飲むという祝い事ですが、他の七草、桃や端午、七夕の節句のようには残っていません。それゆえに、この敬老の日は重陽の節句の名残もあるのかもしれません。

 ほかにも聖徳太子が身寄りのない老人や病人のための施設「悲田院(ひでんいん)」を建立した日というのが「敬老の日」の由来になっている・・・という節があります。

 重陽の影響を受けていたとしても、実際のこの日が始まったのは1947年に日本でということで、オリジナルな日本の祝日として心にとめておきたいですね。

 昭和の終戦直後にこの日を定めた人は、もしかすると日本人がその先「目上の人を敬い、共存していく」ことへの危機感を持って始められたのかな・・・などと勘ぐってしまいます。その後の日本は核家族化が進み、おじいさんやおばあさんは遠くに別に暮らしている人もぐんと増えたはずなのですから。

 電話や贈り物だけするのも大切だけれど、会いに行っておいしい物を一緒に食べて楽しい時間を共有したり、時に「お知恵拝借」などすればそれが一番喜ばれるかもしれないと思いました。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

行きとどいた「おもてなし」

2008年03月08日 11時26分18秒 | おもむきあること
 行きとどいた「おもてなし」などと書くと、老舗の旅館でもいたのかと思われるだろうが、これが最近よく行くようになったハンバーガー屋でのことである。

 その店は25席くらいの小さい店で、最初は友人と一緒に行った。そのときは話に夢中だったし初めて行ったので、「おいしいハンバーガーだな」程度の感想だった。
 次に一人で行ってみた。いずれもランチタイムのかき入れ時である。席がいっぱいだったのだが、いつもは使っていないカウンターでもいいかと聞かれたので、もちろんOKした。
 カウンターは厨房に面しているので、調理している人もフロアーの係の動きもよくわかる。

 面白いのはこのお店では、帰ったお客のお皿を下げるときスタッフが「ご馳走様でした」と必ず声に出してから、流しに置く。反対にできあがった料理を運ぶときには厨房に「頂きます」と声をかけてから持って行くのである。ちょっとめには変な感じもするけれど、自然にやっているのでそのうち聞いているうちに心地よくなってくる。
 お客さんから直接「頂きます」「ご馳走様」とは言われないけれど、運ぶ人に代理としてでも言ってもらえると、作る人はきっと「張り合い」が出るというものであろう。
 カウンター席はそういうことが見える分、ちょっと落ち着かないのだが、2人いる女性のうちの1人がいやらしくなく「すみません」とか「大丈夫ですか」と気遣ってくれる。

 彼女は髪型を「ムーミン」に出てくるスナフキンというキャラクターみたいにしているので、勝手にスナフキンちゃんと呼ぶことにした。ちなみに顔は全然スナフキンではなく、和風の顔立ちだけどかわいい。

 この店ではランチタイムにもかかわらず、セットのコーヒーでもお代わり自由なのである。ランチビールも安くてエビスビールだし、「長居しちゃだめ!」的なちょっとケチケチした雰囲気がみじんもない。いつも混んでいる店なのに・・・。

 お気に入りのランチのハンバーガーにアボガドをプラスしたものを食べて、最後に「コーヒーんのお代わりをください」とスナフキンちゃんに頼んだ。すると彼女は、コーヒーを持ってくると同時に、ミルクとお手ふきを新しく持ってきてくれた。
当たり前のことかもしれないけれど、すごく嬉しかった。

 なぜかというと、前回に来たときは、スナフキンちゃんではない方の子が注文を受けて持ってきてくれたのだが、お代わりのコーヒーにはスジャータが付いてこなかったのd、頼むのも遠面倒なのでブラックで飲んだからだ。それに、この1人で行った日は、なぜかハンバーガーと奮闘したためにお手ふきがぐちゃぐちゃになってこれ以上ふけなくなっていたから。
 スナフキンちゃんは、コーヒーのお代わりを頼まれる時に、一瞬でスジャータがなくなって、お手ふきがどろどろになっているのを見ていたわけ。

 レストランにもA級B級という差はあるけれど、フランス料理や有名な仕出し店でなくとも、ご近所のハンバーガー屋さんという数百円でランチが食べられる店での、行きとどいた「おもてなし」は究極のサービスである。

 もちろん期待をしていないところで思いがけない「おもてなし」を受けたから喜びも大きかった効果は絶大であったろう。次にそうしたサービスが受けられなければ、必要以上にがっかりするのかもしれない。
 ただ、この日スナフキンちゃんが「おもてなし」によってもたらしてくれたのは、「心地よさ」だけではなく「信頼感」でもあった。スナフキンちゃんの「おもてなし」はプロであって、いつ行っても彼女がもたらしてくれるサービスの質はかわらないという確信である。

 「日本人のサービスの質が落ちている」とよくいわれるけれど、スナフキンちゃんのような人がいる限り、まだまだ大丈夫かなと思ったりする。




 
コメント
この記事をはてなブックマークに追加