MARI’S ROOM

左利きの まり が考えたこと

左手を使う子供に、右手使用を勧めてみるべきか

2005-03-26 17:30:00 | 左利き
私は「矯正」と言って正当化されている行為のうち、左利き度の高い子に対する右使いの無理な強制には、反対しています。
短く言えば「強制反対」になるせいか、私自身が強く左利きなせいか、単に話しぶりが悪いのか、上に書いた意見を述べると、右使いに誘導すること一切に対して絶対反対派かのような極端な反応をされることがありますが…

子供が主に左手を使っていると気付いた時…
もしかしたらその子供が両利きで本当にどっちでもよかったり、または極端な話、もしかしてもしかしたら多少右利きよりの両利きなのに、左利きの親の真似 or 顔色を見て左手を使っているだけかもしれません。

「顔色を見る」と書きましたが、なにも、左利きな親は精神的肉体的「左利き養成ギブス」で子供に圧力を加えるものだ…左利きな親は子供を無理やりにでも左利きに仕立て上げたがる…なんてことは決して言っていません。子供というものは、よほどの親であってもとにかく「親に好かれたい」ものだということ。子供にとって親は大きな存在だということを忘れる事はできないということです。
左利きである私が想像するに、わが子が左手を使っているのを見た時に、左利き仲間になりそうだということを嫌悪することはあるまい、多分とりあえず嬉しいのではないかと思うのです。このちょっとした嬉しさに、子供が反応することがあるのではないかと想像しています。

利き手の傾向を100%左から100%右までのグラフ上に表すと思って下さい。
多分、100%右利きという人は実在しないのではないかと思いますし、生身の1人の人をたった1点で表すということも、実際は難しいと思います。ただ、話をわかりやすくするために、その人の利き手を、左と右の間の直線上にある1つの点で表すと思って下さい。

ちょうど中央(の辺り)な子だったら、本当にどちらでも同じなのなら、多数派の右手使い組に入っておけば右利き社会で生きるのに楽なので、あえて左手で書き続ける必要はないでしょう。
もしも右側な子だった場合は、左手で書き続ける事が、左利きの自分が右手で書かされた事と同じようにストレスになると思います。

本当の利き手傾向を探るために、右手「も」使ってみる機会は与えたい。ただし左側ゾーンに属する子だとわかったら、私はすぐ撤退するでしょう。
ゲーム感覚で、
  両手で書けるかな~書けたら面白いね~かっこいいね~、
みたいな、右が正しくて左が正しくないという要素を排したノリなら、やってもいいかなと思っています。