いつか元気になぁ~れ♪

ある日の突然の体調不良。
そして突然見つかった脳動脈瘤。術後元気になるまでの日記。
そして新たに息子と私の日記。

美瑛~富良野の旅 -ふらの寶亭留-

2008-07-03 | 旅行
旭川の病院へ診察へ行く以外に、3ヶ月に1回、近い病院へ診察に行きます。
その主治医の先生は、上山先生のお弟子さんです。

診察の度、体調が悪い話をすると必ず、
「元気に旅行でも出かけてきなさい!病気とばかり付き合っていると後遺症ばかり気になって、改善するのが遅れるよ」と言われていました。

出かけたいと思っていても、急に眼が回るようになったり、言葉が出なくなったり、視力が真っ黒になったりととても旅行へと言う気持ちにはなりませんでした。
それでも息子の高校受験が終わったら、ゆっくりと旅行でもと思っていたのですが、突然に病気の発症。
自分の体は少しばかりですが、色々な症状がありますし、息子の病気の心配とゆっくりとした時間は過ごしていなかったのです。
幼なじみの友人が、息子の調子も落ち着いているし、少しゆっくりとした時間を過ごしておいで!という言葉に甘えて今回の小旅行の日程を入れました。

せっかくの機会なので、1泊だけは、北海道の良さが満喫できて、静かで、ゆっくりできるホテルをと数週間前から探しました。

■ ふらの寶亭留 ■ 住所:富良野市学田三区
HP:http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/furano/ryouri.html

 (お写真はHPより)

ふらの寶亭留は、山の中にありました。
3万5,000坪という敷地の中に25室だけという贅沢な空間を持つホテルです。

お部屋は大きな窓なので明るく、とても広く落ち着いたお部屋でした。
またベランダがありそこにはテープルと椅子がおいてあります。そこに座って見る景色は「自然の絶景」です。
まだつぼみですがラベンダー畑も広がっていていました。

広い森は「癒しの森」と名づけられていました。
歩いてお散歩も素敵なのですが、カートを貸してくれます。
早速カートを乗って森の散歩に出かけました。

ラベンダー畑を横切り、森の中へ。
鮮やかな緑が太陽の光を浴びて光っています。小鳥の鳴き声が聞こえます。
心地よい風が吹いていました。

思いっきり空気を吸ってみました。
柔らかで優しい空気・・・(表現力が足りなくてすみません・・)
私の体の不調も浄化されそうです。

自分の病気も、息子の心配も色々な悩みも全て頭の中から消えていきます。
ただただゆっくりとゆっくりと時間が過ぎていく。
私が悪いのですが、自分が背負いすぎている肩の荷を森の中に降ろして、
久しぶりに「個」を感じました。

「手術をして良かった」
見つかった時に子供達が背負うような後遺症が出てしまうのなら、このままの方が良いのではないかと随分思い悩みました。
ブログの記事で読んだ後遺症を自分と重ねてしまったのです。
手術の恐怖心などは全く無く、とにかく自分1人で何もできなくなるような後遺症が怖かったのです。

「お母さん、こんなふうに旅行が出来る位元気になって良かったね。本当に良かったね。これからも大丈夫よ。これからだって・・・」

娘も色々な事を背負う覚悟でいたでしょう。私が居なくなったら大黒柱にならなくてはいけないのです。娘には大きな大きな不安だったと思います。
娘も私と同じように自分が背負った荷物を少しの間自然の中に降ろしたのでしょうか。

散歩中色々な思いが浮かんでは消え、思い出しては薄れていく。
突然に体調不良になり原因が分からず苦しいだけの日々、そしてやっと見つかった原因は、脳動脈瘤。難しい手術の決断。術後左目が全く開かなく、瞼が動かない自分の顔に受けたショック・・・。
今日まで受止めては挫け、受止めては挫け、ときには受止められないと逃げたくなった事もありました。

森は息をしています。私も息をして生きているのです。
「生」をたっぷり吸い込んで散歩を楽しみました。

夜は、2人で宿泊者専用のバーで美味しいカクテルをご馳走になりました。
こちらのバーは一部のものを除きフリードリンクです。
お酒が好きな娘は喜んでいました。

温泉に入ってゆっくり。バーでゆっくり。お部屋でゆっくり。贅沢にゆっくりとした時間を過ごしました。
ホテルのスタッフの方々の対応も素晴らしかったです。
本を持って、明るい太陽の下、癒しの森のウッドチェアーに座って読書。とてもとても静かな時間を過ごす・・・なんてピッタリなホテルだと思います。
まさに今回こだわって探したホテルと巡り合いました。

来年の診察には更に元気になって、またこちらのホテルに泊まりたいと思っています。


お夜食が届きます。とても美味しいふらのの牛乳瓶の明かり達です。

 お部屋から見えるラベンダー畑と癒しの森 (上手に撮れなくすみません・・・)

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