数年前から、玄関周りで鈴虫の鳴き声(羽音?)が聞こえるようになりました。
いつもはテレビをつけたり、喋っていたり、なかなか生活音が絶えなくて気づかないことも多いのですが……
原稿にとりかかるべく、テレビを消して無言でパソコンに向かい合った途端、外から聞こえる鈴を転がすような綺麗な音が。
まるで命の音のような、時にかぼそく、でも一生懸命なその音に、久しぶりに秋が来たことを実感しました。
……なんてカッコつけて書いてしまいましたが(笑)
鈴虫は結構早い段階(暑い時期)から泣き始めるはずが、なぜか私が気づくのは、いつも九月後半になってから。
10月に入ると大体の鈴虫が死滅する、とネット情報で見たので、本当に最後の最後に「あっ」と思うんですよね。
つまりはそれだけ、日々の雑音の中で生きているということ。
もともと静かなのは嫌いじゃないんですが、ここしばらくは、ぼーっと流して見られるテレビ番組をかけながら過ごしていたような気がします。
そういうのも嫌いじゃないし、情報(と言う名のネタ・笑)だってどこに転がっているか分からないので、それはそれでいいのかなーとも思うのですが……
たまには音を消して、季節の調べに耳を傾けるのもいいなぁ、と。
今回、しみじみ感じてしまいました。
こうやって日々、いろいろな音色を聞き逃しているんだろうなあ。
だけど、だからこそ久しぶりに耳にすると、すごく癒されて、せかせかして生きてちゃダメだなぁと反省します。
私の場合、大して忙しくもないのに、自分でいろんなルールを決めて勝手に「忙しく」なっちゃってるわけで、もう、なんか基本的に間違っているのですが(汗)
10月までのあとわずかな期間。
それまでくらいは、少し雑音を減らせるようにしてみようかなと思います。
もうすでに音がか細くなってて、時々、途切れてはまた聞こえ……を繰り返しているので、ものすごいハラハラするんですが……。
雑食らしいんですが、餌とかあげた方が良いのかなあ。とか、その場合はキュウリ? とか、いや自然界に生きてるのに勝手なことしていいのかなとか。
なんかそんなことも考えつつ……。
あっ、また聞こえた!
うーん、これは本当に癒されるわ……