あした天気にな~れ!

いまはまだモラハラの暗雲から脱出できないけれど、きっといつかは明るい日がくる。そんな願いをこめて……

モラハラを理解してもらう難しさ

2007-04-21 19:11:08 | いまのわたしの思い
日本経済新聞の土曜日版「NIKKEIプラス1」では、毎週、アンケートを
元に「何でもランキング」というものをやっている。普段は「行って
みたい温泉」とか、「お取り寄せのできるスイーツ」など気楽な内容の
ものが多いのだが、今日は「夫に言われて傷ついた一言」という、気に
なるランキングだった。

それによると、世の中の妻たち(モラハラの被害者ではない)は、
つぎのような夫の言葉で傷ついているという(著作権侵害にならない
ことを祈りつつ、引用してみたい)。

1. 「君も太ったね」
2. 体調が悪いのに「ごはんはないの?」
3. 「家にいるんだからヒマだろ」
4. 「片づけが下手だ」
5. 育児など手伝ってほしいといったら「仕事で疲れているんだ」
6. 「うるさい」
7. 話し方について「しつこいな」
8. 「誰のおかげで生活できているんだ」
9. 「で、結論はなに?」
10.「おれの金を自由に使って何が悪い」
11.「君には関係ない」
12.子供の素行の悪さについて「お前に似たんじゃないのか」
13.「もっと効率よくやれば」
14.子どものことを相談して「どうでもいいじゃないか」
15.「うちの親の悪口はいうな」

ほとんど、モラのせりふといっしょではないか。

だから、モラハラの被害者が、「夫にこんなことを言われた、あんな
ことを言われた」と説明しようとすると、「そんなのはどこの家庭でも
あることよ」とあっさりあしらわれ、「あなたのやりかたが悪いんじゃ
ないの」ということになってしまう。

モラハラ独特の、あのすさまじい怒りの恐ろしさ、無視されることで
じわじわと追いつめられていく苦しさ、つねに神経を張りつめて
いなければならない異常な緊張感は、どう伝えていけばいいのだろう。

記事のなかでは、東京学芸大学教授で精神科医の田村毅さんの言葉が
紹介されていた。
  ――引用――
  田村さんは「地雷はあえて踏んでよし。大切なのはその後の対応」
  と話す。互いに言い返すなど思うことをぶつけたほうが、理解が
  深まるという。口をつぐみ、沈黙の貝殻に閉じこもるとよくない。
  ――引用終わり――

モラハラでない場合は、たしかにそれが正論なのだろうが、地雷を
踏んだら最後、心をずたずたにされてしまう妻たちは少なくないのだ。
地雷を踏まないよう、毎日、戦々恐々として神経をすり減らし、心を
病んでいく妻たちがいることを、もっとわかってもらうには、どうし
たらいいのだろう。そのために、いま、わたしに何ができるだろう。

(お断り:この記事は、「NIKKEIプラス1」の「何でもランキング」や
田村教授の発言を批判したり否定したりするものではありません。
モラハラを伝えるのがいかに難しいかを、そしてうまく伝えられない
もどかしさを書くために引用させていただいただけですので、ご了承
ください)


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
地雷 (よーにゃん)
2007-04-21 22:53:57
そうですね。
地雷を踏んで思う事をぶっつけて何とかなる相手であれば普通の会話が出来る人間でありモラではないですよね。その後のモラからの仕返しが怖いという事など
精神科医といえども現実を分っていて適切な対応をして頂ける方はどれほどいるのだろうかと思うと暗たんたる気持ちです。
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ほんとに難しいですね (よーにゃんさんへ)
2007-04-22 08:54:24
「モラハラ」を知ってから、おなじ思いをしている被害者がこんなに多いのか、と驚いています。その割りに、一般的に認知されていないことにも驚きを覚えます。わたし自身、「モラハラ」を知るまでは、わが家のケースはよほど特殊なのかと思っていましたもの。

「どこの家庭にでもある現象」と、表面的には似通っているから、なかなか理解してもらえないんでしょうね。肉体的DVとは違い、心の傷は他人には見えにくいし・・・。

同盟の掲示板へのよーにゃんさんの投稿、あまりにも痛ましくて、レスがつけられませんでした。ごめんなさいね。この期におよんでも、まだ「穏やかな紳士的な人」を演じている夫さんには、怒りを禁じ得ません。よーにゃんさんの心が安らぐ日が、一日も早く訪れますように。

       マーチより
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はじめまして、です (にこ・ねこ)
2007-04-22 15:52:34
1番目の夫の時、かなり言われていました。もっとも当時気づいていた訳ではなくて「そんな事ない」と言えば話しだけは聞いてくれました。
でもどんなに説明しても聞き流すだけで直してくれず、最終的には「理屈ばっかり言って、いつも主張ばかりしている」で終わりでした。

勿論実家の両親や友人の理解はなく、夫の両親の問題もあってかなり辛かったです。

長らく読むだけでいましたが、今日初めて声を出してみました。これからもよろしくお願いいたします。
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はじめまして (にこ・ねこさんへ)
2007-04-22 16:28:58
ほんと、モラとはいくら話し合っても、まったく話が通じなくて、徒労に終わるだけですね。のれんに腕押し、カエルの面にナントカ。そのあげく、こちらの心はズタボロにされてしまう・・・。

しかも、家族や友人からの理解がなかなか得られない場合が多くて。被害者はどうしても孤立してしまいがちです。どう伝えていったらいいのか。モラハラもセクハラ並みに、みんなが知っている言葉になるといいですね。

こちらこそ、今後ともどうぞよろしくお願いします。

       マーチより
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もっと辛くなつもんなあ。 (ぴっぴ)
2007-04-23 11:16:28
こんにちは。

過去にどれだけの地雷を踏んだことか。
そしてまだ現在も、地雷原で生活、といったところか。

踏んだ地雷を「これ幸い!」ときっかけにし、
その後続く攻撃に、もうくたくたです。

今は、きっかけを作らないように、極力接触を断って生きています。

そんな「ほっとできない家での暮らし」に価値はないかなあ。。
と思いつつ、脱出の決心も覚悟もなく。

新聞でコメントを求められるような、精神科の先生でもその程度の理解、なんですね。
(わかってもらいにくい、という意味です。)

一般の精神科で、当たり外れは、当たり前、ってことだなあ。
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やはり、例外なんでしょうか (ぴっぴさんへ)
2007-04-23 12:11:26
わたしも地雷を踏まないよう、逆鱗に触れないよう、極力接触を断って生きています。でも、これって、正常な生活ではないですよね。

これだけ一般的にわかってもらえないということは、やはりモラハラは例外なんでしょうか。その割には、ずいぶん被害者が大勢いるような気もするのですが。

もっと世の中の人にモラハラを知ってもらうには、どうしたらいいのか。わたしにできることは、せいぜいブログに書きつづることくらいなのか。なんだか無力感に襲われそうな今日このごろです・・・

       マーチより
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無力ではないです (にこ・ねこ)
2007-04-23 12:42:46
お返事ありがとうございました

私も以前、外れの先生に当たった事があります。わかって下さる先生に出逢うのは一生の伴侶を見つけるよりも難しいのかも

>わたしにできることは、せいぜいブログに書きつづることくらいなのか。

私は皆さんのブログを読む事で今までの自分を肯定できるようになりました。
モラハラの話を大切な人と話し、夫婦のあるべき姿を確かめ合っています。

マーチさんは無力なんかじゃないです。頑張って下さいは頑張っている人には禁句にしかならないのですが、今はそれしか言えない私です
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ありがとうございます (にこ・ねこさんへ)
2007-04-23 13:09:35
そうですね、まずは自分でできることから一歩ずつ、着実にやっていけばいいんですね。

このブログをスタートさせるに当たり、最初に書いたように、わたしにとってはブログをはじめること自体、とても決心のいることだったんです。それを思えば、いまは少しは前進したのかも

なにしろ、まだ同居中のモラとも戦わなければならないので、たいしたことはできないのですが、理解してくれそうな友達には説明するとか、無理をしない範囲内でやっていきたいと思います。

みなさんからコメントをいただくことが、ブログをつづける上で、とても励みになっています。ありがとうございます。

       マーチより
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