ねこのためいき

エルサレムで、ねこと暮らす日記

おひさしぶりです。

2007-01-29 | ねこと暮らすまで


本当にお久しぶりです。
年を越してしまいました。

ざくろは元気です。元気いっぱいです。



「ねこのためいき」。
このブログは、ざくろがうちに来てくれる前に始めました。ねこと暮らしたいな~と思い始めた私たち夫婦が、この子!と思ったのらちゃんに徹底無視されたり、ねこ好きのお友達とお話したりしながら、「うちのねこさん」と出会うまで、悪戦苦闘報告、そしてちょっと愚痴(?)ブログにしようと思っていたのです。
思いがけず、ざくろと出会い、そのあとはざくろの成長日記、そして近所ねこさんのエピソードなど、つらつらと…と思っていたのですが、書きたいこと、載せたい写真、たくさんたくさんありすぎて、もうそれらに埋もれてしまいそうになってしまったのです。
お休みしてみて、やっぱり大好きなざくろやねこさんたちのこと、マイペースにでも書きたいな、写真もみていただけたら嬉しいな、と思うようになりました。
メインでやってるホームページと同じく、のんびりゆっくり続けていこうと思います。
これからも時々のぞきに来ていただけると嬉しいです。ざくろともどもお待ちしています!



ブログ再開記念に今回は、タイトルのお話です。
「ねこのためいき」。
実家でねこを飼っていました。私は動物が全般的に苦手だったのですが、大学の卒業旅行から帰ってくると、妹がどこからか連れてきた子ねこがうちにいたのです。
最初は子ねこから逃げ回っていましたが、ふと可愛くなって、恐る恐るだっこしてみたら…子ねこ(ことぶき、という名前でした)が「ふうっ」とため息をついたのです。
「また人間にだっこされたよ、やれやれ」といわんばかり。何だかそれをみたら、おかしくて、とてもとても可愛くなってしまいました。
彼は病弱にもかかわらず、8年ほど実家にいてくれました。ご飯をくれる父の後をいつもいつもついて歩き、父が「おいで~」といえばひざにぴょんと乗り、「寝るよ~」といえばベッドにお供。
その従順ぶりにはオットも感心していました。
でも、私がかまうと、顔をじいっと眺めたあと、「ぴしっ」とねこパンチが飛んでくるのです…。
ことぶきは、元気なとき、だっこされるとよくため息をついていました。
ことぶきのため息を思い出すと、いつも一緒に、ふるふるとあたたかかった、彼の体温と命を思い出します。
私のねこ愛は、ことぶきのため息から始まっているのでした…。


そしてざくろ。
ざくろは風が大嫌いです。この季節、私たちの家のあるところは、強い風が吹き、大雨になることも多いのですが、そんなときは、「ひゃ~」っとばかりに家中逃げ回り、ソファにごろごろしているオットのかげで丸まったりしています。
そして相変わらず、食べ物にはものすごい執着を示します。でもやっぱりみかん類は、匂いをかぐと逃げ出します。
夜中の4時、5時ごろだった大運動会が、最近は朝の6時、7時ごろに変わってきました。
私はねこ語を話せるようになって来ました(威嚇のみ笑)。
ざくろとオットと私、お互い時々けんかしつつも、仲良くしています。
どうぞこれからも、よろしくお願いします。

ご縁。

2005-06-05 | ねこと暮らすまで
ざくろがうちのアパートの前でうずくまっていたつぎの日、子猫を紹介してくれたお友達に事情を話しました。
子猫を飼いたいと思っていた私たちの前に、一人ぼっちの子猫がうずくまってるなんて、やっぱりご縁ってあるんだねえ、と二人で話しました。

お友達が紹介してくれた子猫たちは、お母さんねこと一緒に外ねことしてかわいがられていて、引き取り手を探していたわけではなかったので気にしないで、と言ってくれました。安心しました。写真を見せてもらったその子猫たちも、お母さんと一緒に元気に走り回っていました。この子達にもきっと会いに行きたいと思います。

私たちとざくろのご縁は、家族になることだったけど、お友達になるご縁のあるねこたちはまだまだたくさんいるはず。そんな、たくさんのご縁への願いもこめて、豊穣・繁盛のシンボルである「ざくろ」という名前が気に入っています。

5月16日、運命の出会い

2005-05-18 | ねこと暮らすまで
夕方、買い物に出かけようとアパートを出たら、玄関のところにある段差にちょうどはまるように、何だかふわふわしたものが落ちていました。踏んじゃいそうになってちょっとびっくり。
よ~く見てみると、これが何と子猫だったのです。近くにはママも見つからないし、兄弟らしい子猫の姿も見えません。そして、こいつがまた甘え上手。にゃあにゃあかわいく鳴きながら、足元にすりすりしてきたり、じいいっとこちらを見つめたり。

か、かわいい…どうしよう。
ちょうど近くにいた、同じアパートの人に尋ねてみると、「ああ、その子ね、いつも一人なのよ」とのこと。
なんとなく、ほっとけないなあ。だって、今にも誰かに踏まれそうなところにわざわざいる子猫なんて。警戒心なさ過ぎる…。

オットと、こそこそ相談。やっぱりほっとけないので拾ってしまおう、ということになりました。
お買い物はとりあえず中止。「あらあ、新しいパパとママができたのね、よかったねえ」とさっきの近所のおばさんの言葉に見送られながら、この子はうちにやってきたのです。

おともだちのねこ

2005-05-14 | ねこと暮らすまで
お友達のお友達のところにいる子ねこたち、見に行きたいな、とお願いしました。
飼い主さんは美容師さん。いろいろ忙しくて、なかなか時間が取れないみたい。黒白の子がかわいい、と言っても、やっぱり見てみないとね。

どちらにしろ、生まれたばっかりで、もう少したたないと引取りができないみたいなので、ゆっくりかまえることにしました。その間に、この国でねこを飼うのに必要なことについて、別のお友達に相談してみました。
このお友達のところにいるねこも黒白の子。怪我をしていたこの子を拾ってきたそうです。

まず、獣医さん。お医者さんはとても大事だと思う。親切で、腕がよくて、誠実なお医者さん、車のない私たちにも連れて行ける距離に、いますか?と聞いてみました。
少し、家からは離れていて、バスを乗り換えないといけないけれど、お友達のねこがかかっているお医者さんはいい人らしい。
とりあえず心づよくなりました。

それから、えさやねこ砂。お友達は何と、配達を頼んでいるのだそうです。確かに重いものね。
でも、配達してくれるなんてびっくり。電話すると数時間後に持ってきてくれるんだそうです。
もし気に入ったのがあれば、それはとても助かります。車ないんだもの(しつこい)。

トイレやえさや水用のトレイは、ペットショップで売ってるし、ケージやベッドも売ってます。
どういうのがいいのかな。子ねこの飼い主さんか、黒白ねこの飼い主さんに、相談しながら買い揃えていこうと思ってます。

ねこいますか?どきどき。

2005-05-11 | ねこと暮らすまで
大事にお財布にしまっていた「ねこあげます」チラシの電話番号のひらひら。
でもすぐに、大きな、宗教的なお祭りが始まりました。一週間くらい続くこのお祭りのあいだに「ねこください」と電話するのはちょっと気が引けるなあ。
いいのかな、よくないのかな。
わからないので、やっぱりお祭りが終わってからのほうが無難。と決めました。

お祭りが終わり、さっそくオットに電話をしてもらいました。この日、私は用事で外出。帰宅してから「どうだった?」と聞くと、「んー、もういないんだって」。
えーっ!?…残念だなあ。やっぱりもっと早めに電話しといたらよかったのかな。
でも、これも縁。私たちのおうちには縁のなかった子ねこたち、もらわれていったおうちで、どうか幸せになりますように。

でもこの日は、もうひとつ、ご縁の糸が見つかったのだった。
外出先で、ねこを飼いたいんだ、という話をしたら、お友達のお友達のところに子ねこが生まれて、ゆずってもいいらしい、という耳よりな話。
黒と、白黒と、白にグレーの三匹。どれでもいいけど、白黒がものすごくかわいいらしい。

この三匹にはうちとのご縁はあるかな。わくわく。

ねこはどこにいる?

2005-05-10 | ねこと暮らすまで
私たちの暮らしている国では、バス停なんかにいっぱい、チラシが貼ってあります。
チラシは手書きだったり、ワープロ書きだったりする、手作りのもの。
「アパート貸します」「ルームメート募集」「ギター教えます」…
でも、「ねこあげます」は見つからなかった。

ねこは、いっぱいいるのです。道端に、ゴミ箱の回りに、野良ねこさんたちがたくさんたくさん、うろうろしています。でも、「うちに来る?」と聞いても、みんなぷん!って去っていってしまう。うちに来てくれるねこはいないみたい。

この国ではペットショップにいる動物は、魚やうさぎ、ねずみ、鳥、などで、犬やねこはいません。動物愛護や保健所などに行ってみようかな、と電話帳や新聞の情報欄を眺めていたのですが、そんなある日。

小さなペットショップの前を通りかかったとき、壁に貼られたチラシにふと目がとまりました。
「迷い犬」のチラシに並んで、「子ねこあげます」…
チラシにプリントされた写真、とてもかわいい♪
さっそく電話番号の書かれたひらひらをちぎって、大事にお財布にしまいました。

はじめに…ねこを飼いたい!

2005-05-10 | ねこと暮らすまで
実家でねこを飼っていました。
結婚してすぐに、海外で暮らすことになりました。
はじめのうちは、暮らしに慣れるのに大変、とてもとてもペットを飼うなんて考えもつかなかった。

少し慣れてきました。
家の周りには、野良ねこさんたちがたくさんいます。
毎日ねこたちにあいさつをしているうちに、「うちにいてくれたらなあ」と思うようになりました。

オットは動物を飼ったことがない人。でも、時々預かるお友達のペットのことはとてもとてもかわいがってたので、うちにもねこがいてほしいな、と話してみました。
すこしはなしあって、やっぱり飼ってみよう、と決心してくれました。

そんなわけで、全体的に言葉がわからない私と、ペットについての語彙は不足気味のオットが、まずはうちに来てくれるねこを探すことになりました…。