茂木健一郎氏の推薦の言葉
「第一人者が全てを注ぎ込んだ地球の「これから」の予測。温暖化に関心がある人にとっての必読書が誕生した。」
という言葉は、「正しい」と思います。
私ごときが言うまでもなく、国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長で、気象学、とくにコンピュータ・シミュレーションによる地球温暖化の将来予測を専門とされる、江守正多氏は、まぎれもなく「地球温暖化の予測」の「第一人者」です。
*****
「地球温暖化の予測は『正しい』か?」という問いに対する僕の直接の答えは、前提条件が正しければ、不確かさの幅の中に現実が入るだろうという意味において、
「正しい」
となるでしょう.
(江守正多著 地球温暖化の予測は「正しい」か?―不確かな未来に科学が挑む 第5章より)
*****
地球温暖化の予測について、懐疑的に思う方がいらしたら、できれば、この本を一度、じっくりしっかり読んでほしいと思います。また、現在、日経エコロミーのコラムで、展開されている、安井至先生、江守正多先生のコラムを、読んでいただいても良いと思います。
一部メディアやネットでは、「温暖化論争」はいっけん五分五分にみえてしまいます。限られたスペースの中では、科学的論争を一般の人にわかるように説明することは難しいそうです。また、まともに相手にすることで、かえって煽ってしまう、リスクもあります。さらに「懐疑論者」にも、さまざまな方がいらして、難しいようです。
私も含めて、普通の人たちは、「気候モデル」も「コンピュータ・シミュレーション」も無縁な世界で生きています。
一方で、研究をされている方々は、一般人にわかるように説明するのは面倒くさいと思います。一流の人ほどお忙しいですから、そんなことに時間を使うより、研究していた方が良いでしょう。
しかし、一部の温暖化懐疑論者のターゲットは、ある意味、我々庶民ですから、そのメッセージは、わかりやすかったり、いっけん、なんだかカッコ良い言い回しが使われていたりします。
だから、思わず賛成していまいそうになることもあります。
そんなわけで、一部の懐疑論者の本はベストセラー、メディアがもてはやす。ちゃんとした人(すみません私の基準です)の本は、懐疑論者の過激な内容の本ほどには、売れないという、ちょっと悔しい状況が、続いてきたように思います。(懐疑論者がちゃんとしていないという意味ではありませんので。念のため。)
私は決して専門家ではありませんが、本を売る仕組みについては、一時期それを仕事にしていたので、一部の人のやり方が、本を売るためのプロモーション(が悪いわけではありません、念のため)に見えて嫌でした。
そして、「なんだか品のない売り方だな~」思っていました。新聞広告の表現などにも「こうくるか~」と、そのあこぎさに、顔をしかめていました。
そして、何より、この論争が「いっけん五分五分」に見えてしまうことがあることにおおいに不満がありました。
おそらく私と同じような気分の方も、世間にはたくさんいたと思います。
そんな状況に、「一石」どころか、「隕石」を落としたのが本書であり、最近の江守氏と懐疑論者の方々とのガチンコ対決だと思います。
(詳しくは日経エコロミー温暖化科学の虚実 研究の現場から「斬る」!(江守正多(09/02/09)人為起源CO2温暖化説は「正しい」か?を読んで下さい)
今更なのですが、深く掘り下げれば、「一部の」温暖化懐疑論者の論拠の乏しさがよくわかると私は思います。
また「相手にしない」という姿勢も許される立場でありながら、超多忙な中、テレビに出たり、あちこちで訴えつづける江守先生の、温暖化について「伝ようとする」姿は潔く、「なんでもやってやるぜ」的な、リスクを恐れない姿がカッコイイと思いました。
ご本人が受ければ・・・ですが、これから、さらに目が離せないマークするべき人、メディア的には、いま、環境をやるなら、この人をおさえずして、誰をおさえる、というかんじ。めちゃめちゃ旬な(ごめんなさい、俗な言い方で)、国環研の江守さんなのでした。
さて、話を戻すと、本書は、温暖化予測の主役ともいえる「気候モデル」はいかにつくられているのかをテーマに、正真正銘の日本の第一人者が書いた本です。
私たちにとってわかりにくく、これまで語られることの少なかった気候モデルの信頼度や不確実性も含めて解説し、地球温暖化について適切に知るための判断材料を提供します。
温暖化予測は、今を生きる私たちにとっては、「答え合わせのできない」問いに答えることです。このような不確実だけれど、かけがえのない未来に挑む、研究の最前線からの真摯な言葉を是非読んでみて下さい。
著者について
江守 正多(えもり せいた)氏
1970年神奈川県生まれ。97年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。97年より国立環境研究所勤務、2006年より国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長。海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターグループリーダー(2004年より)ならびに東京大学気候システム研究センター客員准教授(2006年より)を兼務。
専門は気象学。とくにコンピュータ・シミュレーションによる地球温暖化の将来予測。
「第一人者が全てを注ぎ込んだ地球の「これから」の予測。温暖化に関心がある人にとっての必読書が誕生した。」
という言葉は、「正しい」と思います。
私ごときが言うまでもなく、国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長で、気象学、とくにコンピュータ・シミュレーションによる地球温暖化の将来予測を専門とされる、江守正多氏は、まぎれもなく「地球温暖化の予測」の「第一人者」です。
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「地球温暖化の予測は『正しい』か?」という問いに対する僕の直接の答えは、前提条件が正しければ、不確かさの幅の中に現実が入るだろうという意味において、
「正しい」
となるでしょう.
(江守正多著 地球温暖化の予測は「正しい」か?―不確かな未来に科学が挑む 第5章より)
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地球温暖化の予測について、懐疑的に思う方がいらしたら、できれば、この本を一度、じっくりしっかり読んでほしいと思います。また、現在、日経エコロミーのコラムで、展開されている、安井至先生、江守正多先生のコラムを、読んでいただいても良いと思います。
一部メディアやネットでは、「温暖化論争」はいっけん五分五分にみえてしまいます。限られたスペースの中では、科学的論争を一般の人にわかるように説明することは難しいそうです。また、まともに相手にすることで、かえって煽ってしまう、リスクもあります。さらに「懐疑論者」にも、さまざまな方がいらして、難しいようです。
私も含めて、普通の人たちは、「気候モデル」も「コンピュータ・シミュレーション」も無縁な世界で生きています。
一方で、研究をされている方々は、一般人にわかるように説明するのは面倒くさいと思います。一流の人ほどお忙しいですから、そんなことに時間を使うより、研究していた方が良いでしょう。
しかし、一部の温暖化懐疑論者のターゲットは、ある意味、我々庶民ですから、そのメッセージは、わかりやすかったり、いっけん、なんだかカッコ良い言い回しが使われていたりします。
だから、思わず賛成していまいそうになることもあります。
そんなわけで、一部の懐疑論者の本はベストセラー、メディアがもてはやす。ちゃんとした人(すみません私の基準です)の本は、懐疑論者の過激な内容の本ほどには、売れないという、ちょっと悔しい状況が、続いてきたように思います。(懐疑論者がちゃんとしていないという意味ではありませんので。念のため。)
私は決して専門家ではありませんが、本を売る仕組みについては、一時期それを仕事にしていたので、一部の人のやり方が、本を売るためのプロモーション(が悪いわけではありません、念のため)に見えて嫌でした。
そして、「なんだか品のない売り方だな~」思っていました。新聞広告の表現などにも「こうくるか~」と、そのあこぎさに、顔をしかめていました。
そして、何より、この論争が「いっけん五分五分」に見えてしまうことがあることにおおいに不満がありました。
おそらく私と同じような気分の方も、世間にはたくさんいたと思います。
そんな状況に、「一石」どころか、「隕石」を落としたのが本書であり、最近の江守氏と懐疑論者の方々とのガチンコ対決だと思います。
(詳しくは日経エコロミー温暖化科学の虚実 研究の現場から「斬る」!(江守正多(09/02/09)人為起源CO2温暖化説は「正しい」か?を読んで下さい)
今更なのですが、深く掘り下げれば、「一部の」温暖化懐疑論者の論拠の乏しさがよくわかると私は思います。
また「相手にしない」という姿勢も許される立場でありながら、超多忙な中、テレビに出たり、あちこちで訴えつづける江守先生の、温暖化について「伝ようとする」姿は潔く、「なんでもやってやるぜ」的な、リスクを恐れない姿がカッコイイと思いました。
ご本人が受ければ・・・ですが、これから、さらに目が離せないマークするべき人、メディア的には、いま、環境をやるなら、この人をおさえずして、誰をおさえる、というかんじ。めちゃめちゃ旬な(ごめんなさい、俗な言い方で)、国環研の江守さんなのでした。
さて、話を戻すと、本書は、温暖化予測の主役ともいえる「気候モデル」はいかにつくられているのかをテーマに、正真正銘の日本の第一人者が書いた本です。
私たちにとってわかりにくく、これまで語られることの少なかった気候モデルの信頼度や不確実性も含めて解説し、地球温暖化について適切に知るための判断材料を提供します。
温暖化予測は、今を生きる私たちにとっては、「答え合わせのできない」問いに答えることです。このような不確実だけれど、かけがえのない未来に挑む、研究の最前線からの真摯な言葉を是非読んでみて下さい。
著者について
江守 正多(えもり せいた)氏
1970年神奈川県生まれ。97年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了。博士(学術)。97年より国立環境研究所勤務、2006年より国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長。海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターグループリーダー(2004年より)ならびに東京大学気候システム研究センター客員准教授(2006年より)を兼務。
専門は気象学。とくにコンピュータ・シミュレーションによる地球温暖化の将来予測。
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さてさて、この江守さんのページを同僚に紹介させていただきたく、コメント欄からご挨拶です。
タイムリーなことに、次回3/10の社内セミナーの講師が、江守氏×枝廣氏なのですよ。江守氏のお話が直接きけるのは、すごく貴重な機会だってこと、まわりの人にもっと気づいてほしいなーと思いました。
よろしくお願いします。
あ、それと、今週末のNHKスペシャルも録画予約しました。情報どうもありがとう!
それでは、またねー。
>次回3/10の社内セミナーの講師が、
>江守氏×枝廣氏なのですよ。
>江守氏のお話が直接きけるのは、
>すごく貴重な機会だってこと、
>まわりの人にもっと気づいてほしいなー
>と思いました。
ひえーーーーー!
凄い!!
リンクも、引用も、
どうぞ、好きに使ってくださいませ~!
社内セミナーで、
江守氏×枝廣氏 ですよね。
このブログを読んでおられる、
なっちゃんの会社の方がいらしたら、
また、なっちゃんの会社の知り合いが
いらしたら、
「行かなきゃ損だ」ということを
言いふらしていただければ幸いです。
変装してしのびこんだら、
摘み出されますよね~。
(冗談です。しません。)