牧人 @makito000スーツケースの半分は 近藤史恵
女性の旅にまつわるあれこれを青いスーツケースを中心に語るリレー形式のストーリー
女性目線で感情移入とまではいかないか十分面白く読めました pic.twitter.com/aXsbaWlfRX
犬の掟 佐々木譲
相変わらず淡々と犯人を追う職人のような刑事達を描いている
起伏を限界まで抑え込むことで情念を文章の奥に込めている
逆に淡々としすぎて読み辛く感じる人も多いかも
好みの分かれる作品では pic.twitter.com/J1qKRIejOn
始末屋 宮本紀子
付け馬を使うのは大見世や仲見世で格下の小見世の取り立ては始末屋
そんな吉原の仕来りを情感たっぷりに教えてくれる作品
吉原で死んだ妹に心を残す主人公が始末屋の仕事の中で心を取り戻していく様が切ない pic.twitter.com/6zX5IdnGc4
長篠の四人 鈴木煇一郎
長篠の合戦で家康が秀吉 光秀と共に信長の難題に当たる
家康の目線を現代人風にした事でフランクな時代小説になっているが考証はしっかりしており脱糞事件を否定したりと定説を使わない語りで造りは本格 pic.twitter.com/q5v8aK3Xsu
たらふくつるてん 奥山景布子
江戸落語の始祖の半生
間違いで仇持ちになり江戸に落ちのびるくだりはほぼ落語
謎の人物の生涯だけにフィクションやむなしか
言論弾圧当たり前の時勢に「面白きを面白く」を貫く主人公に惹かれる pic.twitter.com/6PomW8fe4h
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秋葉原先留交番 西條奈加
秋葉原の交番へ残念なイケ面警官が足だけ幽霊を連れてくる
非日常空間での人情噺はゴメスの頃からのお家芸
天才オタクとおバカイケ面の警官コンビに足だけ幽霊
キャラを渋滞ギリギリで止めたのは流石 pic.twitter.com/YklnofzLFa
草雲雀 葉室麟
部屋住みの剣の達人
同じ部屋住みの身だったが家老の隠し子であったことが判明した友人の護衛となる
報酬は妻との当たり前の暮らし
しみじみと味わい深い話だったが下げが若干弱く若干残念 pic.twitter.com/XAgvK149vd
御用船帰還せず 相場英雄
御法度の金銀改鋳を断行した萩原重秀が改鋳断行の為御用船奪取を企てる
世にハイパーインフレを引き起こした悪人扱いされる重秀を優秀な官僚として描いた江戸スパイ物
最後のどんでん返しがちと弱いが面白かった pic.twitter.com/ST9U1l7MQi
虚人の星 島田雅彦
多重人格のスパイと総理
別人格が暴走していく総理と中国のスパイとなった男
作者の政治思想が強く主張ばかり
街頭演説読んでる気がした pic.twitter.com/IMZRUDIIYD
シンデレラの告白 櫻部由美子
シンデレラのストーリーを実在の話として後日譚を描く
昔話をミステリーとして描く切り口は新鮮
惜しむらくは登場人物が外人ばかりで登場人物の把握が出来なかった
これは作品の問題ではなく読者の老化が原因です pic.twitter.com/1mZyhC03CP
昨日の海は 近藤史恵
東京から田舎へ引っ越してきた叔母と娘
同居を始めた叔母は祖父母の心中事件を調べ始める
柔らかいタッチで高校生の淡い想いや田舎の息苦しさなどを上手く描いており一気に読みました
面白いです pic.twitter.com/NmQTTowKAd
花鳥茶屋せせらぎ 志川節子
花鳥茶屋を舞台に大人への階段を上り始めた幼馴染達を描く
江戸時代の鳥カフェ？
一風変わった舞台装置が風情を醸し出している
成人と巣立ちを重ね合わせた？と穿ってみたりする pic.twitter.com/fbDyZnj8G8
プロフェッション 今野敏
STシリーズ最新作
大分この手の作品も出尽くした感があり新鮮味にかける
翠と黒崎は嘘発見としてだけしか扱われず山吹は添え物
活動的なのは青山と赤城のみ
シリーズ人気に頼らずひねって欲しかった
残念 pic.twitter.com/yIxMr1FTyu
