NHKの人が契約の件でやってきた。
数年前も別の人が来て契約してくださいと言われたので、契約内容を確認するので今日の今日で契約はできませんと言うと、では後日来ますと言ったきりその人は来ていない。
では、この人が後日来る予定だった人なのか?
そう思って聞いてみると、どうやらそうではないらしい。
ちっ、めんどくさい。
また最初っから話をしないとダメなのかよっ。
※面倒なので、ここからNHKの人はNさんと表記します。
Nさんはテレビを設置している世帯は契約をするというのが放送法で決まっていると主張。
「いやいや、放送法では受信規約の条件で契約しなければならないとは書いてないので、こちらとしては受信規約を変更して、納得できる内容を提示してくれれば契約します。」
と言うと、規約の内容は変更できないとのこと。
うーん、契約自由の原則から、テレビの所有者がどういう規約で契約をしなければならないと、どの法律にも書いてない以上、テレビの所有者が規約を提示することも可能なのだと私は理解している。
んで、放送法には、契約の条項について、変更しようとするときも総務大臣の許可が必要だとあるので、ということはつまり、テレビの所有者が現行の規約では契約しかねるので、こう変更してくださいと提示した規約をNHKが受け入れれば、規約を変更し総務大臣の許可を取るってことになる。
私は受信料が高いと思っているので規約を変更して欲しい。
↓
規約を変更し、総務大臣に許可を貰うのは放送事業者。
↓
規約は変更できないってNさんは言ってた。
↓
契約は双方の合意が必要。
これじゃ契約成立しないかも。
Nさんは、放送法も古い法律なので、変えたほうがいい部分とかがあるかもしれないし、NHKに対しての意見とか、どういうところが問題かというのを教えて欲しいと言う。
ここでちょっとピキッと来た。
「あのさ、そういうところが官僚的って言うかダメなトコなんだよね。どういうところが問題なのか、それがわからないってのが問題だっつーの。そういうこと調べるために外部の人間をバイトとかで雇えば?なにより、私は、受信契約をしてない以上、NHKがどんな番組を作ろうとも、それに対して意見を言う義務も権利も無いと考えているし、実際、何かは受信契約してる人だけとかってやってたでしょ?」
と言うと、番組に対して意見を募るための人員はすでに雇っていると言うので、
「じゃあその人選がまずいってことなんじゃないの?誰がどう選んでるのか知らないけど。」
いや…その…あの。
「それに、私が問題点とかを言えば、そっちは得するけど、私は得にならないじゃん?あぁ、いい番組が出来るのか。まぁいいや。受信料も高いし、時代考証はメチャクチャだし、なんだか偏っちゃってるし、ヘンテコなキャラものとか無駄なセットや多すぎるゲストとか、色々。」
Nさんはメモメモしてる。
可笑しかったのは、目を輝かせてスタジオの大道具や小道具とかって、ハリボテだし紙も裏を使ったり、すごく使いまわししてるんですよ、とか、あとゲストのギャラは実は安いとか言ったこと。
「だからね、色んなものを使いまわすなんて当たり前だし、それをすごいって言う時点で民間の意識と乖離してるわけ。私ね、TV局にも出入りしたことあるからセットがハリボテとか知ってるの。私が言いたいのは、その大道具や小道具は、本当に番組に必要ですか?そのゲストは番組を作るうえで本当に必要なんですか?ってことでしょ?局アナ使えばギャラは発生しないでしょ。そういう無駄があまりにも多すぎるって言ってんの。それを無駄だと思えない時点でおかしいの。民放の営業マンがスポンサー契約取るのにどれだけ苦労してるかわかってないんだよね。だから、無駄な経費をもっと削ぎ落として、それで良いカメラの一つでも買ったほうがマシだし、視聴者の為になるってこと。役員やら従業員のお給料だって本当なら全部開示するべきなんじゃないの?そういうのも視聴者の皆さんから吸い上げたおカネで支払ってるんだから、無駄の削減は当然だと思ってもらわなきゃダメなんだってこと。わかる?」
Nさんはモジモジしながらも、メモしたことを、答えられる範囲で答えてくれたけど、こうやって吸い上げた意見はどうなるの?と聞くと、上に上げて、そのあとはわからないと言う。
おぃおぃ、マジかよ。
いずれにしても、Nさんの回答は私の言いたいことへの回答ではない。
規約を変更しないことには契約に応じる気はないし、こちらの提示した内容を了承しないこともあるだろうから、少し調べますと言い、Nさんには引き取ってもらった。
受信料はNHKを見る、見ないとは関係なくて、日本放送協会を維持するための負担金なので、見てるのに受信料を支払わないなんて不公平だというのは間違い。
そんなこと言うのは、つまり不勉強さに由来するヒガミですが、受信契約って、経済的自由権-財産権の保障を侵しかねないと思うのは私の不勉強さゆえなのだろうか。