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まいまいニュース

芦屋市市議会議員 いとう まい のブログ

富田砕花賞 贈呈式

2011-11-12 22:02:23 | Weblog
久しぶりに週末に青空となりました。

今日は、第22回目の富田砕花賞贈呈式が行われました。
今年の受賞者は女流作家のお二人となりました。
おめでとうございます!

・司 茜氏(つかさ あかね) 「塩っ辛街道」
 <選考委員選評>
 著者の出身地若狭と現住地奈良とを結ぶいわゆる「西の鯖街道」を太い軸として
 開陳される深い歴史観、日常の中の非日常や不条理を見抜く眼力等、リアリズムの
 中にも豊かな物語性を備えている。東日本大震災以前に書かれた作品でありながら
 若狭湾の原子力発電所の危うさを糾弾する詩等、予見にも満ちている。

・万亀 佳子氏(まき よしこ) 「夜の中の家族」
 <選考委員選評>
 キリシア神話で神格化され存在の母胎ともなる夜の意識の世界を背景に
 メタファーの手法で描かれた家族の肖像が、私性を昇華して、文学としての
 普遍性を獲得した優れた詩集である。中国残留孤児の問題を直視する詩等にも惹かれる。

記念公演はで「チャップリンの20世紀」と題して、松尾茂夫氏のお話がありました。
チャップリンと同じ時代を過ごし、アメリカに移り住んだ詩人との
係りを綴りながら、詩の持つ力強さや、命や言葉の力についての
お話であったと思います。

言霊という言葉がありますが、どんなきれいな事であっても「想い」に裏付けられた
言葉には勝らないのだと感じました。
私は全くの素人ですが、今日受賞されたお二人は言葉を表現する技術的も
優れておられるのだと思いますが、何よりもその基となる様々な想いや魂が
人を惹きつけるのだと思います。

政治を担う私も単に心地よい言葉をリズムに乗せて話すではなく、
揺るぎのない想いをベースに話をする事の大切さを、今一度学ぶことが出来ました。

慌ただしくお過ごしの方も多いと思いますが、
「詩集を手に取る」という時間の過ごし方も人生には必要であると感じました。



 

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