「大学講義ノート」
最近資料の整理をしていて45年ほど前、大学時代につけた講義ノートをみつけた。どんな事が書いてあるのかノートを開いてみると、書かれている公式とか計算式が何のことか殆ど分からなかった。講義ノートには電気制御、演算工学、電子材料、原子力工学、アナログ計算機、電気音響学、電波工学、通信交換工学、電子工学、電子回路、その他の科目として法学、職業指導、宗教学などが記してあった。
若い時代は公式や計算式が殆ど理解できたが、今は難しい公式、計算式を理解出来ない。それが理解できた時代があったのかと思ったとき「自分にも出来たんだ」という自信を持つことができた。
資料や記録の整理をしていると過去の自分が何をしていたのか、どのようなことを考えていたのか分かる。大学時代に学んだことが基軸となり、仕事を選ぶきっかけとなり、仕事
仕事をすることにより俸給を頂き、家族を養う事がで
きた。大学で学んだことが今は大きな自信となって自
分を支えている。
昭和20年4月戦禍激しい中、当時19歳の島根県
出身の某少年は特攻隊として鹿児島を飛び立ち沖縄方
面に向って帰らぬ人となった。彼が学徒の時に家が貧
しくノートを買えなかったので使い古したノートを消
しゴムで消して使ったという。(2011年12月
16日付、中日新聞)ノートをとることの大切さを今
の時代の私達に語りかけているような気がする。
自分の記録、先祖の記録をまとめる事は自信を持つ
ことにつながり、家族をも向上させる力となる。
静岡ステークの総合施設代表(教会建物の施設・設備担当高等評議員)
を約23年間果たし、その記録(ノート)に基づいて証を綴った。
今はこの経験や証が日々の活力となっている。