ちょこっと❤ 楽しい 音楽授業

小学校 音楽授業の、楽しい工夫をご紹介。
遊びのように夢中になり、何度でも繰り返す学習活動。

今と昔を 行ったり来たり 日本の民謡1

2017-08-10 15:07:23 | 鑑賞
先生「教科書の○ページ、日本の地図を 開こう。」
児童 教科書の日本地図と郷土の音楽がのっているページを
   開く。

先生「日本のいろんなところで、いろんな歌や音楽が
   演奏されています。
   みんなが知っている場所や音楽、歌はある?」
児童 それぞれ発言する。
先生「みんながよく知っている『ソーラン節』や『よさこい節』
   があるね。指でさしてみよう。」
児童 地図に両手の指を置く。
先生 回って歩いて、「いいね」「そうそう!」と言う。

先生「分からない人は、近くの友だちの指をみていいよ。
   みんな、指を置けました!指を離そう。
  
   ところで『ソーラン節』『よさこい節』の『節』って
   どういう意味?」
児童「ぶし?」
先生「ヒント。『ソーラン節』の説明が教科書に書いてあるので
   読んでみます!
   『ソーラン節』この歌は、ニシン漁をするときに、
   たくさんの人たちが声を合わせて歌っていたものです。」
児童「歌? 節は歌?」
先生「そう!歌とかメロディー、旋律という意味です。
   地図を見て、『節』が付いている音楽を探してみよう。」
児童「津軽じょんがら節」「安来節」「黒田節」「大漁節」
  「八木節」「小諸馬子節」・・・
先生「たくさんあるね。
   はじめから『歌』ってついているものもあるね。
   では、問題です!
  『音頭』ってどういう意味か分かる?」
児童「ドラえもん音頭も音頭。だから、みんなで歌って踊ること。」
  「そうだ!東京音頭も踊る!」
先生「そうだね。おおぜいが歌に合わせて踊る時の歌や踊り
   のことだね。
   みんなの知っている『花笠音頭』にも「音頭」が付いてるね。


*「はやし」については、学習済み。

   
   今日は、『花笠音頭』を聞いてみよう。
   よ~く聞いて、聞き取れた言葉を覚えておいてね。」
児童 CDで一番を聞く。
先生「どんな言葉を聞き取れた?」
児童 聞き取った言葉を発言する。
先生「すごいね、たくさん聞き取ったね。
   歌詞を黒板にはります。


先生「みんなが聞き取った言葉がたくさんあるね、
   言葉と言葉の間にあるクルクル線は、声の動きです。
   動きを聞いて確かめよう。」
児童 掲示された歌詞を見ながら聞く。
先生「見事だね!
   さっき聞き取った歌詞に、掛け声『ヤッショウマカショ』を
   歌ってみよう。他の部分も歌えそうだったら、小さい声で
   歌っていいよ。」


先生「歌の前に、楽器の音が聞こえてきたね。
   何の音か分かった?」
児童「笛。」「太鼓。」
先生「笛は、尺八です。あと、二種類あるよ?」
児童「もう一回、聞かせてください。」

 他に、三味線と鉦を聞き取る。みんなで確認する。

 ただ聞くのではなく、①歌詞を聞き取る  ②こぶしを聞き取る  
③掛け声を聞き取る ④伴奏の楽器を聞き取るなど、ポイントをしぼって何回も聞く。
 普段の生活にあまりなじまない歌で、聞く意欲があまり上がらない児童も
ポイントを絞って聞くことを繰り返すと、だんだん歌に対する愛着がわいてきます。