Asianwalker

アジアの路地裏から

韓国旅行11

2008年07月23日 | 韓国
11月3日(大邱→束草)

2日目 束草

バスは束草のバスターミナルに到着。



束草市は韓国で最も北朝鮮に近い都市で人口は10万。韓国の防衛線はソウルに重点が置かれている為、北朝鮮軍が攻めてきた場合、一日と持たずに陥落するだろうと噂される軍事緊張の高まる町である。また、北緯38度線の北に位置し、朝鮮戦争までは北朝鮮領であった。戦後、北朝鮮から移住した人たちがたくさん住み始めたので北朝鮮の食べ物や方言がこの町にはたくさん溢れている。近年では韓国最大のリゾート地であるソラク山(雪岳山)やきれいなビーチを有する事から観光開発が進む町でもある。

バスターミナルの周りは韓国の町らしく安宿街となっている。束草は町中に宿泊施設が非常に多い。チープなモーテルから、民宿、リゾート感溢れる外観の観光ホテルなど様々である。但し、高級ホテルはあまり無さそうである。



これで需給バランスが取れているのだろうかと心配になるが、きっと夏は大勢の観光客で賑わうのであろう。しかし、今はオフシーズンである。ここは強気に出ることにして、何件かのモーテルと交渉した結果、20000ウォンで宿泊することができた。これは5年前の慶州の旅人宿の25000ウォンを抜いて韓国での宿泊最安値となった。モーテルはやや狭いながらもなかなか小奇麗なところであるし交渉もうまくいったので満足である。





しかし、せっかくの最安値も今はウォン高なので円に換算するとそんなに安い訳ではない。円:ウォン=1:10のレートが体に染み付いており、なかなか現在のレートで換算することができない。タイの円:バーツ=3:1と同じである。ウォンもバーツもユーロも対円でのレートの上昇に歯止めがかからない。変わらないのは対ドルと元くらいである。原油の価格上昇にも歯止めがかからず、航空券も燃料サーチャージが取られかなり割り増しになった。近いうちに海外旅行へなかなか行けない状況になるのは必死であろう。

もう時間も午後4時に近い。日が暮れないうちに観光をしようと思う。



港の風景は北の最果ての港町といった寂寥感はなく幾分か陽気な印象を受ける。



ここ束草は観光産業で賑わっており、人の往来が多く華やかさがある。11月の晩秋の時期でも観光客でなかなかの賑わいである。灯台に上がって束草の町を眼下に見る。





西にはソラク山が見え、東には日本海が延々と続く。



風光明媚な町である。北の方角を見るが北朝鮮嶺まではさすがにここから見えないようだ。昔、ソウルの北、北朝鮮国境に近いオドゥサン展望台から北朝鮮領を眺めたことがあったが、残念ながら雨であまり見えなかった。いつか北朝鮮に安全に旅行できる日が来ることがあるのだろうか。

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