>潰れていった方々が努力しなかったなどとは言いません。報われない努力だってありますから。
楽して生きたいmasumiさん(^^)
この過去記事へのUnknownさんからのコメントの一文です。↑
Unknownさんの書かれた“報われない努力”が、これから紹介する業界紙の記事での努力と同じ意味かどうかは知りませんが、
「調整・戻し・特価」で経営が成り立っている販売店と、全て自己責任、自助努力で経営している販売店とでは、
努力の結果も違ったものになると思います。
7月31日 燃料油脂新聞 (※青系文字がmasumi)
後を絶たない販売業からの撤退
努力実らず嫌気さす
最近は倒産など行き詰ってやむを得ず廃業するケースだけでなく、比較的余裕を残して廃業を決意するケースが目立ってきた。
背景には「努力が実らない業界に嫌気がさした」といった経営画継続意識の途絶があげられる。
系列元売りをはじめ関係者に来年で廃業する旨を早々と明らかにした特約店は、現在複数の直営SSを経営。
このうち1SSはガソリンを月間400キロ以上(!!)販売、民間車検工場を併設するなどカーケア収益も高い実績をあげている。
このほか不動産業をはじめ複数の事業を行っており、石油販売業撤退はにっちもさっちもならなくなった結果ではない。
ではなぜ石油販売業を撤退するのか。
さまざまな理由があるが、同社経営幹部は
「努力が実を結ばない業界であることをあらためて感じている」としている。
社員たちが一生懸命働いて、ある月のカーケア収益を例えば200万円あげた。
ところがガソリンなど燃料油マージンが赤字で利益は100万円しか残らなかった。
燃料油販売価格の維持に努め、コストもぎりぎりまで削減したにもかかわらずだ。
それでも黒字ならまだまし。
汗水たらして働いた結果赤字になったとしたらリストラが待っている。
現況ではそんな悲惨なケースさえ十分想像できる。
一方、別の事業では「努力が成果につながっている」と同社経営幹部は語る。
価格競争が無く、努力がそのまま収益に反映する。
別のある特約店経営幹部は
「現在の油外収益拡大は、燃料油を不採算で販売するため、ひいては元売のために行っているようなもの。
努力が結実する業界にしなければならない。今一度考え直す時期に来ているのではないか」と警鐘を鳴らす。
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燃料油マージンが赤字になるのなら、赤字にならないように値段を付けて売れば良いだけのハナシなのですが、それが出来ない。
価格競争だから。
消費者は安値を好むから。
PBだけでなく同じマークを掲げている販社なども安値看板を掲げるから。
カーケアなどの油外収益は客数に応じてあがるものだから、客数を保つためには安値販売を続けるしかない。
ある販売店は月間1千万円の油外収益をあげているのに赤字なんだそうです。
何故かというと、そのための設備投資と売るための人件費が1千万円を上回るからだとおっしゃっていました。
(燃料油マージンは殆どないに等しい安値販売)
ここで「調整・戻し・特価」があれば燃料油マージンの赤字はチャラになりますから、油外収益のための努力は報われるわけです。
その「調整・戻し・特価」をストップされ始めた特約店があります。
元売から特約店への調整は、してもらえる特約店と、してもらえない特約店があるようです。
又、調整があったとしてもその金額はバラバラ、ということのようです。
そして、ここまでは特約店(2者店)のハナシであって、3者店は関係ありません。
どの特約手にはあってどの特約店にはなかったのか、そして金額はいくらかー
全ては闇の中です。
PS
>系列100%のわりには系列のカードシステムには文句を言う。系列のお客なのに給油拒否をする。
>系列ならたとえ納得がいかなくても系列のルールに従った方が良いかと。
これも先のUnknownさんのコメントで書かれていたものですが、
元売はエネ庁のヒアリングに対して「発券店値付けカードの給油を受け入れるかどうかの選択肢は販売店に委ねてある」と回答しています。
元売の行い
この記事を書いた当時より燃料油マージンは悪化の一途です(==;